まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

春の花木の花

 今年ほどサクラの開花にやきもきされた年はなかったように思います。私の住む所は、開花も満開になるのも遅かったので、まだまだ桜の花を楽しめるような気がしますが、今日は気温が高いのでさすがに終わりそうですね。

 まつこの庭ではヒガンザクラは終わりましたが、いろいろな春の花木が花を咲かせています。

↑ ↓ ボケ(バラ科ボケ属、中国原産)

↑ ↓ ヒメリンゴバラ科リンゴ属、日本種と中国種の雑種)

ヒメリンゴはエゾノリンゴと中国原産のイヌリンゴとの雑種だそうです。

↑ ↓ カリン(バラ科ボケ属、中国原産)

ボケとカリンが同じ仲間と言うのに驚きましたが、確かに大きさは違いますが、ボケとカリンの実はよく似ています。

↑ クレマチス・アーマンディ(キンポウゲ科 中国原産)

↑ アオキ(ミズキ科、雌雄異株)  ↓ ドウダンツツジツツジ科)

↑ 下がドウダンツツジで、上はベニカナメの新芽

↑ ↓ ビックリグミ(別名ダイオウグミ、グミ科)

↑ ↓ ジューンベリー(別名アメリカザイフリボクバラ科ザイフリボク属、北米原産)

↑ ↓ リキュウバイ(バラ科ヤナギザクラ属、中国原産)

↑ シジミバナ(バラ科シモツケ属、中国原産) ↓ シモクレンモクレン科、中国原産)

↑ ↓ ヤマザクラバラ科サクラ属)

今年は花の数が少ないようです。

↑ サクラ・旭山(バラ科サクラ属)↓ ニワザクラ(バラ科サクラ属、母種中国原産)

 春の花木はバラ科のものが多いのに驚きました。14種類の花木を載せましたが、そのうち9種類がバラ科で、8種類が中国原産または中国種との交配だそうです。昔から庭に植えてある花木は、中国原産のものが多く、今更ながら中国の植物の影響が大きいことに気付きますね。

 世界の植物の中で、多いのはキク科、バラ科、ラン科だそうです。キク科は950属20000種、バラ科は100属3000種、ラン科は700属15000種あるそうです。バラ科と言うと真っ先にバラの花を思い浮かべますが、サクラ、ウメ、リンゴ、ナシ、モモなどの木になる果物やイチゴもバラ科というので、食用になるものも多く、その幅広さを感じます。確かに原種のバラとサクラの花とイチゴの花は似ています。

 バラ科の特徴は、花は両性で、放射相称、ガク片と花弁が各5枚、めしべ1本(複数のものもあるそうです。)とおしべ多数、花弁が花の他の器官より目立つということだそうです。両性と言うのは1つの花の中にめしべとおしべがあることで、放射相称(ほうしゃそうしょう)は花を構成する器官(花弁や蕊など)がほぼ同形で、蕊を中心に輪生状に並ぶことだそうです。

 まつこの庭は今次から次へと春の花が咲き、庭の風景が目まぐるしく変わっています。庭に出るのが、毎日楽しみです。

 

スイセンが真っ盛り ❣❣

 やっとサクラが満開になりました。私の市では、昨日は小学校の入学式、今日は中学校の入学式です。私が予想したように久々の満開のサクラの下での入学式となりました。昨日は春の嵐だったので小学生には気の毒でしたが、今日は朝から晴れてサクラの花も鮮やかに中学生は晴れ晴れとした気持ちでスタートが切れたことでしょう。

 今年はスイセンが同じ花ばかり咲いていると心配しましたが、どうも早咲き、遅咲きと順番に咲いただけのようです。昨年は一気に気温があがり、一斉にスイセンの花が咲いてしまったようで、今年は寒暖が交互に来たために、順番通りだったようです。

 今、まつこの庭ではスイセンが盛りを迎えています。

 スイセンヒガンバナ科の球根植物で、地中海原産で、約60種の原種があるそうです。スイセンの真ん中にあるラッパ型の花弁を副冠と言い、外側の花弁との大きさのバランスで、副冠が小さいものを小杯スイセン、大きいものを大杯スイセンと言っているようです。他にも八重咲きや房咲きなどがあり、スイセンも種類が多く、楽しみな球根植物の一つです。

★★★ 小杯スイセン ★★★

★★★ 大杯スイセン ★★★

★★★ 八重咲きスイセン ★★★

★★★ 房咲きスイセン(香りスイセン)1つの茎に花が房状に付く ★★★

★★★ 変わり咲きスイセン ★★★

↑ スプリットペタル(副冠が裂けている) ↓ シクラメン咲き(花弁が反り返る)

 スイセンの他にチューリップやヒアシンスも咲いています。

↑ サンネ(香りがある)  ↓ アプリコットビューティ

↑ ↓ 八重咲きチューリップ

↑ 原種チューリップ・アニカ    ↓ ヒアシンス

↑ ↓ 八重咲きヒアシンス

 チューリップはこれから盛りを迎えます。昨年はチューリップも一斉に咲いてしまいましたが、今年は早咲き、中咲き、遅咲きと順番に咲いて、長く楽しめるといいなと思います。

椿の花 2024-⑥

 東京ではサクラが満開になったようで、TVで外国人で賑わうお花見の様子が伝えられていますが、私の住む所は満開までにはあと2,3日かかるような感じです。国道沿いのサクラ並木を車で走りましたが、カラッと晴れてないせいか、サクラの花は何だかくすんで見えます。まだつぼみが多いということなのでしょうか。それとも木が年老いて、花数が少ないということなのでしょうか。また雨になるというので、満開のサクラがちゃんと見られるのか、ちょっと心配です。

 今回はまつこの庭で咲いた椿の花の6回目です。暖かくなり遅咲きの椿が咲き始めたと思ったら、急な冷え込みで花が痛んでしまいました。特に白や黄色の椿はちょっとかわいそうです。

★★★ 一重咲き ★★★

↑ 愛宕(白の斑入り、中輪)  ↓ 青いサンゴ礁(紫がかった赤、中輪)

↑ 貴婦人(大輪)   ↓ こがねゆり(黄色の椿、小輪)

↑ 肥後椿(大輪、熊本原産で、蕊部分が大きく梅蕊と言います。)

↑ ↓ 王冠(肥後椿、大輪、白地に赤の覆輪、下の花は同じ株に咲いた赤一色のもの)

★★★ 八重咲き ★★★

↑ 友の浦(中輪、赤地に白覆輪)↓ マーガレットデービス(大輪、アメリカ産)

↑ 孔雀(クジャク、白の斑入り、中輪) ↓ 白クジャク(中輪)

↑ ↓ エレガンス・スプレンダー(上ボタン咲き、下八重咲き、白の覆輪)

↑ ↓ エレガンス・スプレンダー(大輪、上唐子咲き、下咲き始め)  

  ↑ ↓ エレガンス・シャンペン(大輪、上八重咲き、下唐子咲き)

    

↑ ↓ エレガンス・シュープリーム(大輪、上唐子咲き、下咲き始め)

 エレガンス・スプレンダーとエレガンス・シャンペンとエレガンス・シュープリームはいずれもエレガンスの枝替わりで、この3種を「エレガンス3花」と呼ぶそうです。本来は唐子咲きですが、ボタン咲きや唐子咲きや普通の八重咲きなど同じ株にいろいろな咲き方の花を付けます。花弁の縁がウエーブがかって、つぼみや咲き始めははまるでバラのようです。

★★★ 千重咲き ★★★

↑ 雪乙女(中輪)   ↓ 津川絞り(中輪、ピンク地に赤の縦絞り)

 庭に昔から植えてある椿にたくさんの花が咲きました。おそらく花の形や色、咲く時期から岩根絞りと思われます。

 岩根絞りは八重咲き、大輪、白の斑入りで、椿としては遅咲きです。斑の入り方がいろいろで1本の木でいろいろな花が楽しめます。

 椿の開花シーズンは終わりの時期を迎えましたが、まだ何本かつぼみの状態のものがあるので、もう少し楽しめそうです。

 

スイセンを見に !!

 スイセンを見に栃木の鹿沼花木センターにある「花桃の丘」へ行ってきました。今年初めての公開ということで、ハナモモも一緒に植えてあるスイセンも花は少しでしたが、山の斜面いっぱいに広がるスイセンの花は見事でした。

 「花桃の丘」は、もともとは杉と桧の樹林を切り開いて作られ、4種類500本の花桃と20種類10万株のスイセンが植えられているそうです。ボランティア1000人の手を借りての作業だったそうですが、足場が悪く斜面に植えるのは大変だったようです。説明してくれた方が、何度もくじけそうになったと言っていました。

 スイセンは種類によって咲く時期が違うので、まだつぼみの状態のものもありました。今年はサクラの開花が遅れるほどですから、スイセンも遅れたようです。

 花桃の丘の北西には栃木を代表する男体山が、南東には茨城を代表する筑波山が見えるそうですが、雪の残った男体山は見えましたが、筑波山はあいにく曇っていて見えませんでした。この2つの山は昔から神聖な山として信仰の対象になって来たそうですが、この2つの山を結ぶ直線のほぼ中心にこの丘が位置するそうです。桃の花言葉は「天下無双」だそうですが、この花桃の丘が天下無双のパワースポットかもしれないと言う説明には驚きました。ハナモモが育ち、スイセンが増え、丘一面をピンクと黄色が覆うようになれば、確かにそう言われるようになるかもしれませんね。

 他にもたくさんのソメイヨシノの木が植えられていたのですが、残念ながらまだまだつぼみは固かったです。スモモとヒガンザクラが咲いていました。

 あと1週間もすれば、ソメイヨシノが咲き、スイセンの花も満開になり、もっと見事な景色が見られることでしょう。










 

やっと春が来た ❣❣

 まつこの庭で、1番目に春を告げるのが2月の八重紅枝垂れ梅、2番目は3月に咲く姫コブシです。例年なら姫コブシはお彼岸には満開になり、本格的な春の到来を告げます。今年は、2月は比較的暖かかったのですが、3月は何度も南岸低気圧が発生し冬に逆戻りすることが多く、花が開きかけては霜に遭い、また開きかけては霜に遭いを繰り返し、今年は満開の姫コブシの花が見られないのではないかと思っていました。ここ2,3日の夏のような暖かさで、辛うじて満開になりました。4月になって、「やっと春が来た❣❣」という感じです。

 例年に比べ10日ぐらい遅く、花が少なくピンク色も薄いような気がします。

 竹林の中にあるヒガンザクラもやはり10日ぐらい遅れて満開になりました。

 最近竹を切る業者が入らなくなったので、竹が密集し竹が伸びて、去年より視角が狭くなり、まつこの庭からは桜の花が少ししか見えなくなってしまいました。竹林の中には10本ぐらいのヒガンザクラがあるのですが、今年は竹が密集して歩き辛くなったので、竹林の探検は止めました。(躓いてころんでケガをするのが見えているので。)

 ソメイヨシノは大幅に開花が遅れ、開花宣言が出ても満開になるのに1週間はかかると言われているので、入学式のころになりそうです。しばらくぶりに満開のサクラの下での入学式が実現しそうですね。

 姫コブシやヒガンザクラは10日ぐらい遅れたのですが、去年の今の時期のブログを見ると分かりますが、レンギョウやハナモモ、クロモジは昨年とほぼ同じ時期に満開になりました。ここ2,3日の夏のような暑さのせいですね。

↑ ↓ レンギョウ

↑ ↓ ハナモモ

↑ ↓ クロモジ

 クロモジはクスノキ科の落葉低木で、雌雄異株です。高級な楊枝の材料に用いられることで有名ですが、私の夫が老後の楽しみに楊枝でも削ってみようと植えたものです。花をびっしりと付けるのはこの1本だけで、これは雄株ではないかと思います。あとはほとんど花を付けません。

↑ ↓ ヒメリュウキンカ

↑ ↓ 開き始めたチューリップ

 4月になったので、もう冬には戻って欲しくありませんが、急に夏の陽気になるのも困りものです。過ごしやすい春はもう来ないのでしょうか。

 

 2016年にブログを始めて、今年の4月で9年目を迎えます。「庭に咲く花の記録を」と思って始めました。パソコンに疎く写真と文章を載せる事しかできませんが、コメントを通しての読者の方との交流などもあり、今では生きがいの一つになっています。親戚の人や花友などの私の安否確認の手段にもなっているようです。そして何より続けることはボケ防止になっているかと思います。75才まであと5年は続けたいと思っています。これからも引き続きお付き合いいただけると、嬉しいです。

 

花手水(はなちょうず)とフローティングフラワー

 3月ももうすぐ終わるというのに、なかなか春らしい日が続きません。未だに桜の開花宣言は出ていないようです。この調子では桜の開花は4月になりそうですね。

 まつこの庭に咲いているクリスマスローズも、いよいよ終盤を迎えたので、花を切って水に浮かべ飾ってみました。


 俯いて咲くクリスマスローズの表情は顔をあげて見ないと、よく分かりませんが、こうして水の上に浮かべてあげるとクリスマスローズの花の1つ1つの表情がよく分かります。クリスマスローズの花を楽しむのにはこれが一番良い方法かもしれません。親戚の人や花友が来るることがあらかじめ分かっている時は、私は玄関前にその時々の季節の花を使って、ウエルカムフラワーとしてこれをよく飾ります。

 これは直径50㎝ぐらいある水鉢で、以前メダカを飼っていた時に使ったものです。今回はクリスマスローズの花が50個ぐらい浮かんでいます。他にも簡単にするときには、ガラスの灰皿を使います。(昔はガラスのこんな大きな灰皿を普通に使っていたのです。)水鉢の半分ぐらいの大きさで直径25㎝ぐらいなので、花数は少なくてすみます。これは花の小さなビオラを使っているので、やはり50個ぐらいありそうです。

 訪れたお客さんはみな喜んで、スマホに写真を撮って帰ります。お客さんの喜ぶ顔が見たくて用意するようなものです。もっとも庭にたくさんお花が咲いている時に限られますが・・・・・。

 水に花を浮かべて飾る手法として花手水(はなちょうず)とフローティングフラワーがあります。

 花手水は、寺社でお参り前に手や口をお清めする手水鉢(石でできた四角い鉢)に花を浮かべたもので、京都のお寺が始めたと言われています。新型コロナが拡大し、感染予防のためお清めを控える寺社が増え、この花手水が一気に広まったと言われています。茨城では雨引観音アジサイの花手水が有名です。手水鉢だけでなく、池一面にアジサイを浮かべ、ライトアップするという大がかりなこともしているようです。

 フローティングフラワーは、もともとはインドの習慣だそうです。水に浮かべた生花を玄関前に飾り、お客様を迎える喜びを表すウエルカムフラワーの役割をしているのだそうです。今では、お花やさんやレストランの入り口などにも飾られていることがあります。容器はガラスの鉢、料理用のボールなどさまざまです。

 花手水といい、フローティングフラワーといい、ウエルカムフラワーなのですね。

 これから椿やスイセンの花などでも、お客さん用でなく自分の楽しみのために作ってみようと思います。

 

 

椿の花 2024-⑤

 お彼岸が明けました。例年になく冬のような寒い日が続くお彼岸でした。開花が期待されていた桜もお預けになりました。昔は桜は入学式の花のイメージでしたが、最近は卒業式を祝う花のようになっています。今年は、もしかしたら桜の開花が遅れることで、満開の桜が入学式を飾れるかもしれませんね。

 今回は、まつこの庭で咲いた椿の5回目です。

★★★ 一重咲き ★★★

 ↑ サニーサイド(中輪、アメリカ産)  ↓ 香り椿・珠錨(中輪)

 香り椿と言うと小輪のものが多く、香りも微かなものが多いですが、珠錨は中輪で香りも強いです。ユリのような香りがします。

↑ 香り椿・港の曙(小輪、微香)  ↓ 斑入り葉椿・金世界(小輪)

金世界は葉に黄色の斑が入り、葉を楽しむ椿です。

↑ 原種ツバキ・ルチェンシス(香り椿、極小輪、沖縄原産、別名姫サザンカ

★★★ 唐子咲き ★★

↑ 卜判(中輪)   ↓ 赤卜判(中輪)

 蕊が花弁化したものを唐子咲きと言いますが、外花弁が黒赤で唐子が白いものを卜判、外花弁が赤で唐子が赤いものを赤卜判と呼んでいます。

↑ 菱唐糸(小輪、サーモンピンクの外花弁に白の唐子)

↑ マーガレット・ディビス(中輪、オーストラリア産、本来はボタン咲き) 

↑ ブライアン(大輪、ニュージーランド産、本来は八重咲き)

★★★ 八重咲き ★★★

↑ スワン・レイク(極大輪、アメリカ産、本来はボタン咲きや千重咲き)

↑ ジュリー・バー(大輪、アメリカ産、ピンク地に白の斑入り)

↑ ↓ 蝦夷錦(中輪、白地に赤の点や線の絞り模様)

↑ 錦麒麟(ボタン咲き、中輪、ピンク地に赤の絞り模様)

↑ バレー・ダンサー(ボタン咲き、大輪、アメリカ産)

★★★ 千重咲き ★★★

↑ ブラックレース(中輪、アメリカ産)  ↓ まほろば(中輪、ピンク地に白覆輪)

↑ さつま紅(中輪) ブラックレースによく似ていますが、ブラックレースは花弁が黒赤で花弁数も多いようです。

↑ ビニールハウスの中で咲く椿

 椿のシーズンも後半です。まだまだ遅咲きの椿があるので、楽しめそうです。