まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

チューリップ 🌷 が咲き始めました !!

 4月になっても朝晩冬並みの寒さが続き、早く暖かくなあれと思っていたら、ここ2、3日の5月並みの陽気にはただビックリ!!です。「まつこの庭」の花たちもびっくりして、花を咲かせ始めました。車で通りがかりに保育園のブロック塀沿いに赤白黄ピンク色のチューリップが列をなして咲いているのを見て、うらやましく思っていましたが、「まつこの庭」のチューリップも2週間ぐらい遅れてやっと咲き始めました。

f:id:myuu-myuu:20170408123212j:plain↑ チューリップ・桃太郎(一重2色咲き)とよく咲くスミレ・ソーダ

f:id:myuu-myuu:20170408123406j:plain↑ モンテオレンジ(八重咲き)     ↓ アンジェリカ(八重咲き)

f:id:myuu-myuu:20170408123611j:plain

f:id:myuu-myuu:20170408123653j:plain↑ 原種チューリップ・ペルシャンパープル 原種はミニチューリップの名で売られていることが多いです。(紫の小さな花は、ベロニカ・オックスフォードブルーです。)

f:id:myuu-myuu:20170408123913j:plain↑ チューリップ・モンテオレンジとクロッカスとビオラ・ブラックパールの寄せ植え

 チューリップは、トルコ原産で中央アジアから北アフリカまで広く分布し、原種、交雑種、交配種を合わせると何百種にもなるそうです。咲き方で一重咲き、八重咲き、花形でユリ咲き、フリンジ咲き、レンブラント咲き、パーロット咲きなどがあり、一重咲きでも2色咲き(写真の桃太郎など)や色変わり種(咲き始めからだんだんと色が変わった行くタイプ)があるそうです。咲く時期も、早生種、中生種、晩生種とあり、3月の終わりごろから5月の初めごろまで花を楽しめます。この咲き方や花形、咲き時期などが複雑に交配され、さまざまな種類が生み出されているようです。

 オーソドックスな赤白黄ピンクの一重咲きは、比較的早生種が多いようです。「まつこの庭」のチューリップは、八重咲き、ユリ咲きなどの種類が多いので、咲く時期が遅いようです。その代わり5月の連休頃まで何かしらチューリップが咲いています。

 チューリップだけでなく、イフェイオンやクロッカス、ヒアシンス、ムスカリなどの春の球根植物も3月から5月の連休にかけてパンジーやビオラと共に咲きつないでいきます。        ↓ 黒いヒアシンス・ミッドナイトミスティックとスイセン

f:id:myuu-myuu:20170408130918j:plain

f:id:myuu-myuu:20170408131702j:plain↑ 八重咲きの赤のヒアシンスとミニビオラの寄せ植え

f:id:myuu-myuu:20170408131834j:plain↑ ピンク色のムスカリ・ピンクサンライズと虹色スミレ

f:id:myuu-myuu:20170408132228j:plain↑ 空色のムスカリ・ラティフォリュームと虹色スミレ

 

 ここ2.3日の5月のような陽気は、庭仕事をしていると汗ばむほどです。竹藪の方から、ウグイスやヤマバトの鳴き声が聞こえてきます。竹藪の中の山ザクラも咲いていることに気づきました。去年は竹を切らなかったので、あちこちに竹が伸び、山ザクラの木がよく見えなくなったのです。竹と竹の間からピンク色の花が顔をのぞかせていました。

f:id:myuu-myuu:20170408133150j:plain

 今頃続けて降る雨を菜種梅雨というそうですが、せっかく桜が咲いたのに、花散らしの雨にならなければよいのですが・・・・。

 

「まつこの庭」は1歳になりました!!

 昨年の4月から始めたブログ「まつこの庭」は、やっと1周年を迎えました。

 「まつこの庭」に咲く花や「まつこの庭」にやってくる虫などの生き物について、記録していこうと思って始めたブログですが、1年間何とか花を中心にして続けることができました。一年中四季折々、花を絶やさない庭を目指してきましたが、花友に「いつ来ても、何かしら花が咲いていてすごい!!」とお褒め(?)の言葉を頂いて、とてもうれしいです。また、自分でも思いがけないほどたくさんの人にブログを見て頂いて、時々感想や励ましの言葉を頂いて、また頑張ろうという気持ちになりました。

 今回は、4月になってからの「まつこの庭」の様子です。

f:id:myuu-myuu:20170404174114j:plain↑ 姫コブシ(高さは5,6メートルぐらいです。)  ↓ 姫コブシの花

f:id:myuu-myuu:20170404174204j:plain例年なら、サクランボの後を追うように咲いて3月中には散ってしまうのに、4月になってから咲き始めました。亡き義母が大好きな花でした。

f:id:myuu-myuu:20170404174719j:plain↑ ツバキ(まるでバラの花のようです。) ↓ 赤花ミツマタ

f:id:myuu-myuu:20170404174638j:plain普通のミツマタは黄色の花ですが、これは赤い花をつけます。枝が三又になることからこの名があります。和紙の原料になります。

f:id:myuu-myuu:20170404175114j:plain↑ クリスマスローズ     ↓ ヒアシンスとスイセン

f:id:myuu-myuu:20170404175240j:plain

f:id:myuu-myuu:20170404175514j:plain↑ スイセン  ↓ イエイオン(花ニラ)これはピンク色ですが、普通は白です。

f:id:myuu-myuu:20170404175552j:plain庭のあちこちにクリスマスローズスイセンと白花の花ニラが花を咲かせています。

f:id:myuu-myuu:20170404175855j:plain↑ 温室の中のカトレア  ↓ 温室の中の原種シクラメンと原種クリスマスローズ

f:id:myuu-myuu:20170404180053j:plain

f:id:myuu-myuu:20170404180139j:plain↑ 陽だまりで咲くブルークローバー  ↓ グレコマ(斑入りカキドオシ)の花

f:id:myuu-myuu:20170404180314j:plain

f:id:myuu-myuu:20170404180355j:plain↑ 一部リニューアルした玄関前の寄せ植え

f:id:myuu-myuu:20170404180734j:plain↑ 庭を散歩する野良猫のクロちゃん  最近シロちゃんを見かけません。

f:id:myuu-myuu:20170404180524j:plain↑ やっと咲き始めたチューリップ 

 

 4月になってもなかなか暖かくならず、会う人会う人「なかなか暖かくなりませんねえ。」というのが、挨拶の言葉になっています。「まつこの庭」の花は、どれも1週間から10日ぐらい開花が遅れているようです。例年なら3月の終わりには咲き始めるチューリップもやっと1輪2輪と咲き始めました。その代わり、クリスマスローズが長持ちしているような気がします。

 

 花を育て、それをブログで紹介するということが、今の私の一番の楽しみで、いきがいのようなものになっています。また、続けて「まつこの庭」を見てくださるとうれしいです。

「まつこの庭」・早春のラン(4)

 お彼岸を過ぎ、3月も終わり、明日から4月だというのに、雪の天気予報が出ているのには、困ったものです。一体いつになったら、春らしい暖かい日が訪れるのでしょう。春を待ちくたびれてしまいそうです。

 3月の最後は、ランです。

 

<原種カトレア>

f:id:myuu-myuu:20170331125517j:plain↑ マキシマ  南米の太平洋側のエクアドル、コロンビア、ペルーのジャングルに自生しています。リップ(唇弁)の赤紫色のすじ模様が特徴です。日本では、秋から冬に開花すると言われていますが、我が家では、秋に咲くものと春に咲くものがあります。エクアドルでは、「クリスマスの花」と呼ばれているそうです。

f:id:myuu-myuu:20170331125600j:plain↑ インターメディア・アキニー・セルレア(花全体が紫色の濃淡です。)

f:id:myuu-myuu:20170331125646j:plain↑ インターメディア・アキニー・ビニカラー(2つの花弁がリップと同じように変化しています。)

 

<カトレアの交配種>

f:id:myuu-myuu:20170331125743j:plain↑ カトレア・シュロデレーとブラソボラ・ディグビアの交配種  色はシュロデレーに、リップのフリルはディグビナの血を受け継いで似ています。  

f:id:myuu-myuu:20170331125909j:plain↑ 名前不明     ↓ パープラタの交配種らしいが、名前は不明

f:id:myuu-myuu:20170331125959j:plain

 

<その他いろいろな種類のラン>

f:id:myuu-myuu:20170331133326j:plain↑ リカステ・ファーストスプリング  ↓ デンドロビューム・アグレガタム

f:id:myuu-myuu:20170331133602j:plain

f:id:myuu-myuu:20170331133702j:plain↑ エビデンドラム  葉がカトレアに似たこのランは、葉の付いた茎と花の咲く茎が別々に出てくるところが変わっています。

f:id:myuu-myuu:20170331133936j:plain↑ バンダエノプシス・プルケリミン(バンダとコチョウラン(ファノレプシス)の交配種です。バンダとファレノプシスが交配できるというのがすごく不思議です。)

f:id:myuu-myuu:20170331134409j:plain↑ レリア・スプレンディダ・シノブ

f:id:myuu-myuu:20170331134541j:plain↑ コチョウラン(原種コチョウラン・アマビリス交配)  ↓ ミニミニコチョウラン

f:id:myuu-myuu:20170331134617j:plainどちらも白のコチョウランで同じようにみえますが、上は花の大きさが7㎝ぐらい、下は3.5㎝ぐらいで下の花は半分ぐらいしかありません。コチョウランは寒さに弱いですが、アマビリスの血を引いているものは比較的寒さに強いと言われています。

 今年はランが本当によく咲いたと思います。まだまだつぼみが咲く順番を待っています。庭の花木や山野草、球根植物などは、例年より1週間から10日ぐらい花の時期が遅れているのに、温室の中はあまり関係ないようです。

 「ああ・・・・春だなあ。」と思える日が早く来ないかなあ。

 

サクランボの花が満開になりました !!

 「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、今年は彼岸を過ぎても朝の冷え込みが続き、なかなか春らしい朝を感じられないような気がしますね。

「まつこの庭」のサクランボの花も、例年より1週間遅れでやっと満開になりました。例年より花の数が少なく、枝が透けて見えるほどです。集まってくるミツバチの数も少ないように思います。実もたくさんはならないでしょう。

f:id:myuu-myuu:20170326111027j:plain

f:id:myuu-myuu:20170326111148j:plainつぼみはピンク色でも花が開くと白くなります。普通のサクランボは1本では実を付けず、種類の異なる受粉樹が必要だそうですが、このサクランボは1本でも実を付けます。その代わり実は小さいです。食べることが目的ではなく、鑑賞用なのでしょうね。亡き義母は、この花が咲くと近所のお友達を招いて、お花見をしたものです。3月21日生まれの義母にとっては、このころ満開になるサクランボの花が自分の誕生日を祝ってくれていたような気がしたのでしょう。

 昨日の朝、冷え込みが厳しく、隣の家の咲き始めた白モクレンはまっ茶色になってしまいました。我が家のサクランボは北側にモチの木を背負っているせいかそれほどの被害はありませんでした。          ↓ 茶色くなった白モクレン

f:id:myuu-myuu:20170326112839j:plain

 

<「まつこの庭」に咲き始めた花たち>

f:id:myuu-myuu:20170326113107j:plain↑ サクランボの木の下のツルニチニチソウ      ↓ スイセン

f:id:myuu-myuu:20170326113245j:plain

f:id:myuu-myuu:20170326113749j:plain↑ スイセンクリスマスローズ     ↓ クロッカス 

f:id:myuu-myuu:20170326113318j:plain

f:id:myuu-myuu:20170326114137j:plain↑ 原種のプリムラ

 

<「まつこの庭」の玄関前の様子>

f:id:myuu-myuu:20170326114327j:plain手前のチューリップのプランターのチューリップのつぼみが大きくなってきました。

f:id:myuu-myuu:20170326114431j:plain

f:id:myuu-myuu:20170326114612j:plain軒下のバラの芽も大きくふくらんできました。

f:id:myuu-myuu:20170326114732j:plain

f:id:myuu-myuu:20170326114821j:plain元気を取り戻した玄関前のプランターには、パンジー・ビオラと一緒にチューリップやシラーカンパニュラ、ムスカリ、ヒアシンスなどの球根が埋め込まれています。花が開くのももうすぐでしょう。

 姫コブシもつぼみが大きく膨らみ、ピンク色が見え始めたので、まもなく咲くでしょう。もうすぐ4月、「まつこの庭」はもっともっとにぎやかになると思います。

「まつこの庭」・早春のラン(3)カトレア

 今、温室の中は春のランが、主にカトレアですが、次々と咲いています。ランの多くは、冬咲きと春咲きが多く、特にカトレアは春咲きが多く代表的なものはインターメディアです。下の4つはすべてインターメディアで、原種です。

<カトレア原種・インターメディア>

f:id:myuu-myuu:20170322181227j:plain↑ ①アキニー・フジワラ           ↓ ②フラメア・セルレア

f:id:myuu-myuu:20170322181650j:plain

f:id:myuu-myuu:20170322181746j:plain↑ ③アメジアナ        ↓ ④アキニー・セルレア・ハネダ

f:id:myuu-myuu:20170322181908j:plainインターメディアは、ブラジル大西洋側の海岸山脈に自生しているそうです。日本では1~4月にかけて開花するようですが、ブラジルでは9~11月ごろに開花するそうです。インターメディアの自生地では、冬季夜2~3℃ぐらいまで気温が下がるそうなので、日本でも気密性のある部屋ならば、無加温でも育てられるそうです。

 わたしのところで咲いたものは、白と紫系の色のものばかりですが、他には真っ白のものやピンク色のもの、リップが大きく赤いものなどがあります。

 今咲いているカトレアで、原種はインターメディアとオーランティアカとアメジストグロッサです。他は交配種です。

<原種カトレア>

f:id:myuu-myuu:20170322183941j:plain↑ カトレア・オーランティアカ・スポッティ  このカトレアはメキシコ、ホンジュラスに自生しています。他に赤や黄色もあって、このカトレアのようにスポットが入るのは珍しいらしいです。

f:id:myuu-myuu:20170322184837j:plain↑ カトレア・アメジストグロッサ  ブラジル東海岸に自生し、低地のヤシの木などに着生しているそうです。花の斑点が紫水晶のように見えることからこの名前があるそうです。

<カトレアの交配種など> 

f:id:myuu-myuu:20170322183410j:plain↑ カトレア・トリックトリートと孵ったばかりのカマキリ

f:id:myuu-myuu:20170322183601j:plain↑ カトレア・パピーラブ     ↓ カトレア・アキラズスプリング

f:id:myuu-myuu:20170322183738j:plain

f:id:myuu-myuu:20170322185644j:plain↑ パープラタの交配種と思われる名前不明のカトレア

 

 3月になって、ランの植え替えを始めて、大小合わせてもう50鉢ぐらい植え替えをしました。小さなものは3号鉢から大きい鉢は10号鉢まで(1号は3㎝)、シンビジュームは専用の培養土(バークや軽石、炭などを混合したもの)でそのほかのランは水苔を使って植え替えます。2、3年に一度は植え替えが必要なので、1年に100鉢ぐらい植え替えます。植え替えを怠ると、株が小さくなって花が咲かなくなってしまったり、枯れてしまったりすることがあります。

 植え替えをする時にうっかり名前の記されたラベルを失くしてしまうことがあるので、せっかく咲いた花の名前が不明ということもあるのです。ラベルを失くしても、原種などは、特徴があるので大体分かるのですが、交配種は分からなくなってしまうことがあります。このブログで紹介するランの名前不明のものは、ラベルを失くしたか、初めからラベルの付いてない咲き終わったものを買ったかのどちらかです。

 

 

早春の「まつこの庭」(続)

 「まつこの庭」で一番最初に春を告げる花木はしだれ梅ですが、次はサクランボの花です。子どもの小学校の卒業記念樹です。しだれ梅より背が高く、6、7メートル位になっていると思います。例年お彼岸には満開になっていたのですが、今年はお彼岸に入ってから、咲き始めました。満開になるのには、あと1週間ぐらいかかるでしょう。

f:id:myuu-myuu:20170319111403j:plain↑ サクランボの花  咲き始めはピンクですが、だんだん白に変わります。

f:id:myuu-myuu:20170319111444j:plain↑ まだまだ花がまばらなサクランボの枝の様子。

  春を告げる花として、「まつこの庭」にはカワヅザクラもありますが、この木はまだ小さく、私の背丈ぐらいなので、例年満開になれずに葉桜になってしまいます。なぜかと言うと、ピンクの花びらを小鳥が食べてしまうからです。花弁を1、2枚ぐらい残しておしべとめしべだけという悲惨な姿にしてしまうのです。しだれ梅にも小鳥がたくさん来ていますが、大きな木ならば小鳥も食べきれないでしょうが・・・。早く大きくなることを願うだけです。        ↓ 可愛そうなカワズザクラの花

f:id:myuu-myuu:20170319111856j:plain

f:id:myuu-myuu:20170319113138j:plain↑ 紫花菜(ムラサキハナナ) この花はたくさんの名前をもっています。和名は花ダイコン、紫金草(シキンソウ)紫花(ムラサキバナ)などです。正式名称は植物学者の牧野富太郎博士が名付けたオオアラセイトウだそうです。中国では諸葛菜(ショカツサイ)、紫羅蘭(ズーローラン)などと呼ばれているそうです。

f:id:myuu-myuu:20170319114502j:plain↑ ミニスイセン・テタテータ   ↓ イフェイオン(ハナニラ

f:id:myuu-myuu:20170319114402j:plain

f:id:myuu-myuu:20170319114714j:plain↑ 去年夏越しして今年咲いたシクラメン  ↓ レウシア

f:id:myuu-myuu:20170319114906j:plain

 

<元気を取り戻した玄関前のパンジー・ビオラの寄せ植えプランター

f:id:myuu-myuu:20170319115008j:plain

f:id:myuu-myuu:20170319115100j:plain

f:id:myuu-myuu:20170319115215j:plain↓ ビニールハウスの中の鉢植えのクリスマスローズたち

f:id:myuu-myuu:20170319115445j:plain↓ 温室の中で、卵から孵るカマキリの赤ちゃんたち  

f:id:myuu-myuu:20170319115709j:plain  デコポンの木に産み付けられたカマキリの卵から、外より一足早く赤ちゃんが誕生しました。カマキリの赤ちゃんは1㎝ぐらいの大きさです。デコポンの葉の裏に付いた黒いポツポツはアブラムシなのですが、生まれてさっそくアブラムシを食べて、一人前にお仕事をしています。本能って凄いですね。あやうくアブラムシ退治の殺虫剤をかけるところでした。

 温室の中では、他にナナフシの赤ちゃんやアオガエルも見かけました。ナナフシの赤ちゃんもやはり1㎝ぐらいの大きさで、半透明な感じでした。ナナフシの赤ちゃんを見るのは初めてだったので、どんな卵なのか知りたかったのですが、あいにく1匹だけで、すぐに姿を見失ってしまい、カメラにおさめることも、卵を突き止めることもできませんでした。

 

 お彼岸が過ぎれば、本格的な春の到来です。ヒメコブシやミツマタジンチョウゲなどの花木、チューリップやスイセンなどの球根植物など、楽しみがいっぱいです。毎日庭に出るのが、ますます楽しくなると思います。

「まつこの庭」・早春のラン(2)シンビジューム③

 例年ならお彼岸の頃に満開になるサクランボの花が、今年は朝、冬並みの冷え込みが続いているせいか、まだ一輪も咲いていません。さすがに日中は春らしい日差しがあり、傷んだビオラやパンジーなどが元気を取り戻しつつあります。チューリップの芽も大きくなったので、まもなく咲き始めるでしょう。

 今回は、12月から温室で咲きつないできたシンビジュームです。今年は本当によく咲きました。

 

<和 蘭> シンビジュームと東洋ランとの交配種

f:id:myuu-myuu:20170314114245j:plain↑ ひな祭り(とても良い香りがします。)     ↓ 散歩道

f:id:myuu-myuu:20170314114442j:plain

f:id:myuu-myuu:20170314114547j:plain↑ シルクロード和蘭の中では、一番ピンク色がきれいだと言われています。)    

f:id:myuu-myuu:20170314114714j:plain↑ 花魁(おいらん) 散歩道とよく似ています。どちらもキンリョウヘンの血を継いでいますが、散歩道はリップ(唇弁)がピンクでこちらは赤です。

 

<テーブルシンビジューム> 小型のシンビジュームです。

f:id:myuu-myuu:20170314115310j:plain↑ 名前不明(ラベルにはテーブルシンビジュームとだけ書いてありました。)

 

<下垂性シンビジューム>

f:id:myuu-myuu:20170314115630j:plain↑ ミリオンベール    ↓ ミリオンキッス

f:id:myuu-myuu:20170314115815j:plain

f:id:myuu-myuu:20170314120037j:plain↑ ブラックシャワー(実物はもっと黒いです。) ↓ フォアゴットンフルーツ 

f:id:myuu-myuu:20170314120123j:plain

 

<原種同士の交配種> ポーウェルシー(原種インシグネ × 原種ローウイアナム)

f:id:myuu-myuu:20170314120411j:plain  このシンビジュームは、我が家に来て35年ぐらいになります。農業関係の役所に勤めていた叔父から頂いたもので、長年名前不明のまま、叔父が住んでいた地名にちなみ「アカツカシンビ」と呼んでいました。10年ほど前、知人のランの個展を見に行った時に、初めてこのシンビジュームが「ポーウェルシー」という名前であることを知りました。1910年ごろに原種同士で交配された品種で、そのころはもちろんメリクロンなどありませんでしたから、残っているのが不思議なほど珍しいらしいです。何しろ、ラン屋さんのおばさんが、「ラン屋のプライドにかけて、分け株を譲って欲しいなんて言えないよね。」と言うぐらいですから、希少価値があるようです。

 一見地味に見えるこのシンビジューム、湾曲した1メートル位の茎に20輪ぐらいの花を付け、色は今でいうニュアンスカラーとでもいうべき表現の難しい色ですが、古い品種の持つ何とも言い難い雰囲気を醸し出しています。赤いリップがチャームポイントです。最盛期には10号鉢(直径30㎝)に茎が5、6本立って、花が100輪もつくのでそれは見事です。でも置き場所に困るのです。畳半畳ぐらいを占めてしまうからです。この花が忘れ去られたのは、きっと置き場所に困るという理由からでしょうね。

 植え替えを怠って枯れそうになったり、株分けをしてお嫁にいったりしながら、現在は10号鉢に植えられたポーウェルシーが3鉢あります。シンビジュームの園芸種は途中で枯れたり、花が咲かなくなったりしてしまって、私の経験では長生きしても10年ぐらいなのに、ランを育て始めてから残っているシンビジュームはこれだけです。私のランとのお付き合いを見守って来てくれたポーウェルシーを枯らさないように、大切にしようと改めて思いました。