昨年11月の初めに、福神草の冬越しのために1株は深さ約1メートルの穴に埋めて、もう1株の鉢植えは温室に鉢のまま取り込みました。それから半年が経ちました。温室に取り込んだ鉢植えの福神草は、4本の茎の内1本は枯れてしまいました。残り3本は葉がなくなってしまいましたが、茎だけ残りました。土から出してみると球根も無事のようです。温室内なら何とか冬越しが可能だということが分かりました。
↑ 取り込んだ時の鉢植えの株 ↓ 半年後の株(土から抜いた株)
穴の中に埋め込んだ福神草は、一体どうなったか、ドキドキです。穴を掘って埋めるときも大変でしたが、(福神草を譲っていただいたおじさんに言われた通り、何しろ1メートルも穴を掘らなければならなかったのですから。)掘り起こすのも一苦労です。埋めるときは、球根を穴に落とせばよかったのですが、今回は持ち上げなければなりません。持ち上げるときに少しでも楽なようにと茎を15㎝ぐらい残しておいたのですが、引っ張ったとたんに、茎は腐っていたらしくスポッと抜けてしまいました。球根を包んでおいた麻布も腐ってしまい、ボロボロです。幸い球根をしばっておいたひもは、ポリプロピレン製だったので腐らず、ひもを持って持ち上げることができました。麻縄で縛っていたら、腐っていたでしょうね。
↑ 掘り起こした球根 ↓ 埋まっていた穴
↑ 左側は鉢植えの球根、右側は穴に埋めて置いた球根
掘りあげた球根を分けなければなりません。手ではとても割ることができないので、鎌で切ることにしました。
福神草のおじさんに、芽を確かめて5、6個に分けるようにいわれていたので、適当に5つに分けました。茎がついていたと思われる部分は腐っていて、ぬるっとしました。
↑ 5つに分けた球根 ↓ 腐っていた部分を鎌で削ったところ
茶色の部分は更に白い地肌が見えるまで削って、すこし乾かしました。
5つのうち一番大きい球根と鉢植えで冬越しした球根の2つを地植えにしました。
福神草のおじさんに聞いた通り、50㎝四方の地面を深さ30㎝ぐらいまでよく耕して、スコップ1杯の有機肥料(鶏糞とか豚糞など)と一握りの化成肥料をよく混ぜ、その上に球根を置きます。
そして、球根がよく隠れるように、土を山形にかけ、水をたっぷりかけます。
2番目に大きい球根は鉢植えにしました。残り3つの球根は、花友に譲るのに鉢に仮り植えしました。果たして無事芽が出るかどうかが心配です。
昨年の11月に冬越し準備のために切った福神草の茎を、物は試しと水や土に挿しておきました。ほとんどは腐ってしまいましたが、何本かは茎が緑色のまま冬を越しました。芽のようなものが見えますが、根は見えません。果たしてこの先どうなるのか、見守ろうと思います。
↑ 水に挿しておいたもの ↓ 土に挿しておいたもの
球根を植えてからどのくらいの期間で芽が出てくるのか、福神草のおじさんに聞くのを忘れてしまいました。私が福神草を譲ってもらった時には、すでに茎が5本ぐらい立っていて、花も咲いていたので、そのような質問すら思い至らなかったのですね。
福神草のおじさんは、温室では冬が越せないと言ったのですが、私はダメでもともとと思って、温室に取り込んでみました。その結果、温室の中で冬越しが可能なことが分かりました。(私が温室の中に入れてはどうですか?とおじさんに質問したことに対して、無理だと答えたのは、もしかしたら、おじさんは無加温のビニールハウスのことと勘違いしたのかもしれません。)今秋から辛い辛い穴掘りをしなくて済みます。福神草を育てる上では、大きな収穫でした。
何でも人に聞くのでなく、試行錯誤しながら育てることも大事なことですし、自分で一から育てる楽しみがあると思えば、それはそれでいいことですね。
球根からちゃんと芽が出ることを祈っています。水や土に挿した茎についた芽から根が出ることも。うれしい報告ができるといいなあと思っています。