まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

「まつこの庭」に咲く夏のつる植物の花

 あんなに恋しいと思った夏の暑さが戻ってきました。とは言え、涼しさに慣れてしまった老いた身は、いきなりの猛暑には対応できず、困ったものです。

 今回は、「まつこの庭」に咲いている夏のつる植物の花です。夏のつる植物と言えば、真っ先に思い浮かぶのはアサガオです。「まつこの庭」には普通のアサガオはありません。ちょっと変わったアサガオとその仲間のルコウソウです。             

f:id:myuu-myuu:20170825110538j:plain↑ スプリットペダル (えっ! これアサガオなの?と思いますよね。八重咲きのアサガオです。葉は丸葉です。)

f:id:myuu-myuu:20170825111113j:plain↑ ルコウソウ(葉が細いです。) ↓ マルバルコウソウ(葉が丸いです。)f:id:myuu-myuu:20170825111408j:plain熱帯アメリカ原産で、江戸時代に観賞用として日本に持ち込まれましたが、野生化しています。繁殖力旺盛です。

f:id:myuu-myuu:20170825111813j:plain↑ 宿根スイトピー (春に咲く普通のスイトピーと違って、今頃花が咲きます。)

f:id:myuu-myuu:20170825112116j:plain↑ クリトリア(マメ科の植物で、東南アジア、インド原産です。キヌサヤインゲンのような実をつけます。)

f:id:myuu-myuu:20170825112405j:plain↑ ブルースイトピーのグリーンカーテン(つぼみの形がカタツムリに似ているので、スネイル(カタツムリの意)フラワーが正式名称です。) ↓ つぼみ

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f:id:myuu-myuu:20170825112748j:plain↑ フウセンカズラ(白く小さいものが花、風船ようなの黄緑色のものは実です。)

f:id:myuu-myuu:20170825112948j:plain↑ マンデビラ・サンパラソル(黄色) 他にも赤、ピンク、白、アプリコット色があります。

 

 「まつこの庭」には野草のつる植物もたくさん花を咲かせています。

f:id:myuu-myuu:20170825113213j:plain↑ センニンソウ(野生クレマチス)  ↓ ヘクソカズラ

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f:id:myuu-myuu:20170825113419j:plain↑ ノブドウの実(水色の実がとても珍しいです。)

f:id:myuu-myuu:20170825113854j:plain↑ ヤブガラシの花(アオスジアゲハがよく蜜を吸いにきます。)「まつこの庭」の困ったつる植物の一つです。大事な植物に覆いかぶさって、枯らしてしまうのです。もう一つの困ったさんがカラスウリです。    ↓ カラスウリの花

f:id:myuu-myuu:20170825114225j:plain実物のカラスウリの花を見たことのある人は少ないと思います。なぜならカラスウリの花は夜だけしか咲かないからです。この白い花はガ(蛾)を呼び寄せるそうです。レースのような部分は、明け方には縮んでしまって、真ん中の星型部分しか見られません。夜だけしか撮れない貴重な写真です。

 

 ところで、このようなくねくねしたものを見たことはありませんか?

f:id:myuu-myuu:20170825114820j:plainこの前、歴史民俗博物館へ行った時に、林の中で見かけたのです。私は初めて見るもので、葉はカラスウリにそっくりだし、花が咲いた後もカラスウリのそれに似ているのに、このくねくねしたものは一体何? 実なの? 実だったら丸いウリの形をしているはずなのに・・・、一体何なのだろう?と、とても不思議に思いました。

 調べてみると、このくねくねしたものは、「カラスウリクキフクレフシ」というそうです。(名前が付いているのがスゴイ!) ウリウロコタマバエ(ハエの一種)が、カラスウリの茎に卵を産み付けるとその部分が膨らんで、虫こぶと言われるものができるのだそうです。その虫こぶのことをカラスウリクキフクレフシというそうです。しみじみと自然はおもしろいと思いました。まだまだ不思議なことはたくさんあるでしょうね。

「まつこの庭」・夏のバラ

 8月なのにずっと梅雨のような天気が続き、このまま秋になってしまうのかと思っていたら、今日は久しぶりに晴れて、暑くなりました。ちょっとぐらい暑くても、あと少し夏を楽しみたい気分です。(何て勝手な言い分なんでしょうね。)

 今回は、「まつこの庭」に咲く夏のバラです。草ぼうぼうの中で、カタツムリの食害にもあいながら、けなげに花を咲かせています。( ここ2、3年、薄黄色のカタツムリが異常発生して、葉や花を食害します。バラも例外ではなく、きれいに咲くことができません。ナメクジ退治の薬品をまいても、効き目がなく、本当に困ったものです。)

 夏のバラは、花も小さく、色も本来の色より白っぽく咲き、数も少なめです。

f:id:myuu-myuu:20170822130448j:plain↑ かおりかざり     ↓ ミニバラ・ポップコーン

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f:id:myuu-myuu:20170822130848j:plain↑ アイズホーユー   ↓ つるバラ・アンジェラ

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f:id:myuu-myuu:20170822131112j:plain↑ パシュミナ   ↓ セラフィム

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f:id:myuu-myuu:20170822131438j:plain↑ りくほたる(かおりかざりの枝変わり)   ↓ つるバラ・フォースオブジュライ 

f:id:myuu-myuu:20170822131335j:plainこのバラはアメリカの独立記念日にちなんだバラで、本来は濃い赤の地にアメリカの星条旗を思わせる白いストライプが入りますが、朱赤一色になってしまいました。

f:id:myuu-myuu:20170822131622j:plain↑ グラミスキャッスル    ↓ ギィ・ドゥ・モーパッサン

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f:id:myuu-myuu:20170822132504j:plain ↑ ボレロ        ↓ グレイス

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f:id:myuu-myuu:20170822132725j:plain↑ アンティークレース

 6月に芽接ぎにチャレンジしましたが、2週間ぐらいは8割ぐらい成功したかなと思わされたのですが、梅雨中にもかかわらず猛暑がやってきて、一気にダメになってしまいました。3芽ほど残りましたが、緑色を保ったまま芽が全然動かず、この先どうなるのか、見当もつきません。見守るしかないと思っています。

 9月までのこの時期は、きれいに秋バラを咲かせるために、剪定と施肥の大事な時期です。(剪定後4,50日後に花を咲かせるといわれています。)草を取ってみたら、カミキリムシに穴をあけられた株もあり、仕事の遅れが悔やまれます。梅雨みたいな天気が続かなければ、カミキリムシの被害ももう少し早く発見できたかもしれません。

 夏バテ気味のバラたちを、きれいにカットしたり、栄養を補給したりして、元気づけてあげることにしましょう。10月にきれいな花を咲かせることを願いながら・・・。

 

「くらしの植物苑」へ変化アサガオを見に行って来ました !!

 佐倉市にある国立歴史博物館にある「くらしの植物苑」へ「伝統の朝顔」(変化アサガオ)展を見に出かけました。いつもなら9時30分開苑なのですが、この時期はアサガオの為に1時間繰り上げて8時30分開苑です。 6時半過ぎに家を出て、開苑10分前に着きました。

 曇り空でしたが、やはりアサガオは半分ぐらい閉じていました。

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 葉や花が普通の朝顔とは違い、一見すると「えっ! これがアサガオなの?」と誰でも声を上げると思います。

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 変化アサガオは江戸時代に2回ブームがあったそうです。第一次ブームは文化・文政期に起こり、単純な突然変異が見られるアサガオで正木(まさき)系統と言われ、どの株からも種が採れ、親と同じ花を咲かせることができるそうです。第二次ブームは嘉永安政期に起こり、比較的変化が単純で種が採れる株と葉や花が変化に富んでいる代わりに種が採れない株に分離するそうで、これを出物(でもの)系統と呼ぶそうです。出物と言われる変化アサガオは、種が採れなくて一体どうやって花を咲かせるの?という疑問がわきますよね。咲かせたいと思う変化アサガオの遺伝子を持っているであろうと予想して種を蒔くそうです。芽が出て本葉を見ると大体分かるそうです。

 メンデルの法則を知らなかった江戸時代の人たちは、遺伝子の存在も知らなかったでしょうね。きっと詳細な記録を取りながら、栽培を繰り返し、その栽培技術を後世に伝えてきたのでしょうね。経験の積み重ねからメンデルの法則に到達したというわけですね。明治時代に第三次ブームが起き、「大輪アサガオ」が加わり、現在は西欧やアジア周辺の品種が取り入れられ、新たなブームが起きているそうです。 

f:id:myuu-myuu:20170819123107j:plain↑ 正木系統の変化アサガオ   ↓ その名札

f:id:myuu-myuu:20170819123236j:plain上段は葉の変化を表し、下段は花の変化を表します。黄色味がかった葉に斑が入り、セミのような形をしているという葉の説明です。花は薄茶色で縞の模様が入り、丸咲きで大輪であるという花の説明です。これなどはまだ正木系ですから比較的変化が単純な方ですが、出物系になると表記も複雑です。

f:id:myuu-myuu:20170819124058j:plain↑ 出物系の変化朝顔    ↓ その名札

f:id:myuu-myuu:20170819124134j:plain葉はそれほど複雑ではないようですが、花の色や咲き方が複雑で色々な変化が重なっていることは、私にも分かりますが、説明はできません。

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 変化アサガオは何度見ても不思議な花だなあと思います。

 NHKの「趣味の園芸」でおなじみの金子明人さんも熱心に変化アサガオに見入っていました。

f:id:myuu-myuu:20170819124906j:plain↑ 黄色の朝顔・黄色イポメア(ケニア産)花は小さいですが、色が鮮やかです。

 変化アサガオは夏の時期の特別展示なので、「くらしの植物苑」には他にも暮らしに密着した作物や染料などの原料となる植物、暮らしを彩る植物などが植えられていました。「ウリとヒョウタン」の展示もありました。

f:id:myuu-myuu:20170819125459j:plain↑ ヒョウタン・カーリング(ウインタースポーツのカーリングストーンにそっくりです。)  

f:id:myuu-myuu:20170819130237j:plain↑ マクワウリ・金俵甜瓜(キンピョウマクワウリ)↓マクワウリ・虎御前(トラゴゼン) 

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f:id:myuu-myuu:20170819130844j:plain↑ ナタマメ(福神漬けに入っている豆のさや)  ↓ 粟(アワ)

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f:id:myuu-myuu:20170819130727j:plain↑ オオボウシバナ(ジャンボツユクサかと思いました。京友禅の下絵を描く染料になる青花紙の原料に用いられるそうです。)

 

 歴史民俗博物館では、漆(ウルシ)の企画展もしていたので、そちらも見ました。夏休み中なので、子ども連れのファミリーもたくさん見学していました。

 お昼は、博物館の中にあるレストランで食べました。レストランへと降りる階段からアサガオグリーンカーテンをみました。

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 変化アサガオは年度見ても不思議です。糸のように細い葉や花、渦をまいたような葉、花弁のない花、何色も重なっている複雑な色の花、それら一つ一つの変化に名前を与え、後世に伝えてきた先人の植物愛(?)ってすごい!と思います。

 

挿し木苗の福神草に花が咲きました !!

 このところ梅雨のような天気が続き、福神草には程よい雨だったようで、1週間のうちにグングンと背が伸び、地植えにした挿し木苗の福神草の茎は6本になり、赤いつぼみに白い花が咲きました。球根から育てた福神草に遅れること3週間でした。

f:id:myuu-myuu:20170817133802j:plain球根から育てた福神草に比べると、花の大きさは2/3ぐらいで、5㎝ぐらいです。小さくても花の形は同じです。つぼみの数は圧倒的に少ないです。しかし、この挿し木苗の福神草の良いところは、背丈が40~50㎝ぐらいで、花が見られるところです。球根から育てた福神草は、背丈が小さくても80㎝ぐらいで花が咲き、普通は1m~1.5mぐらいで花を咲かせます。場所を取らずにコンパクトに花を楽しむことができます。

f:id:myuu-myuu:20170817133906j:plain花が咲いている茎より後に出た2本の茎は、50㎝ぐらいになりました。花芽が見える頃にはもっと大きくなるでしょう。1週間前には株元の5㎝ぐらいだった芽が、20㎝ぐらいに伸びています。株元に7本目の小さな芽が出ています。凄いスピードで成長します。球根から育てた福神草はこんなに茎を出しません。

 

 昨年の11月、冬越し準備をしたときに、球根から切り取った茎を土や水に挿しておきました。冬の間に葉が落ちたり、茎自体が腐ってしまったりということはありましたが、何本かの茎は葉は落ちたものの茎の緑色は保たれたまま、特別の変化はありませんでした。土に挿したものより水に挿したものの方が残った茎は多かったように思います。土挿しするなら、節ごとに短く切ってから挿した方が良いようです。

 5月の連休ごろに福神草の球根を掘り起こしましたが、そのころ挿し木した茎の節(葉がついていたところ)から芽らしきものが出て来たのです。それから約3カ月半ぐらいでグングンと成長し、花が咲きました。挿し木苗の福神草でも、その年のうちに花を見ることが出来るという事が証明されたわけです。

 いつもの年ならまだまだ残暑が残り、福神草はあとからあとから茎を伸ばし、10月頃まで花を咲き続けるはずですが、今年はお盆の頃に9月下旬の陽気などと騒いているぐらいですから、挿し木苗の福神草全部が無事花を咲かせることができるかどうかちょっと心配です。

「まつこの庭」・夏のラン

 長寿台風が去ってから、梅雨のような天気が続き、お盆も涼しく過ごせるかなと思っていたら、今日は晴れて暑くなりました。

 今回は、「まつこの庭」で7・8月に咲いたランです。夏の時期は、ほとんどのランが成長期で、花が咲くランが少なく、温室の中はちょっと寂しいです。

↓ カトレア・バカビア・アイスミルクティー

f:id:myuu-myuu:20170813141743j:plainせっかく咲いても、カタツムリが花弁を食べてしまって、悲惨な姿になったりします。

f:id:myuu-myuu:20170813141922j:plain↑ カトレア・パープラタ(写真を撮る前に、一晩で食害されてしまいました。)

f:id:myuu-myuu:20170813142303j:plain↑ オンシジューム・シャリーベービィ(甘いチョコレートの香りがします。)

f:id:myuu-myuu:20170813142542j:plain↑ マスデバリア(今年2回目の開花です。) ↓ ミニバンダ・ルースネアリー

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f:id:myuu-myuu:20170813143115j:plain↑ バンダ・プリンセスミカドブルー(今年5月にも咲いて、2度目の開花です。)

f:id:myuu-myuu:20170813143806j:plain↑ ミニミニコチョウラン(細かいスポット模様 カタツムリに食害されています。)

f:id:myuu-myuu:20170813142936j:plain↑ ミニミニコチョウラン(色がブルーは珍しいです。)

f:id:myuu-myuu:20170813143841j:plain↑ ↓ ミニミニコチョウラン(どちらも花径2㎝ぐらいです。)

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f:id:myuu-myuu:20170813144002j:plain↑ ↓ 原種コチョウランビオラセア(香りのあるコチョウランです。)

f:id:myuu-myuu:20170813144644j:plain同じビオラセアですが、下の方が上のビオラセアより紫がかった色をしています。

f:id:myuu-myuu:20170813144944j:plain↑ ↓ ホヤ(サクララン)・カルノーサ・バリエガータ

f:id:myuu-myuu:20170813145346j:plainホヤの中でも、日本原産(沖縄など)でポピュラーな品種です。これは黄色の斑入り葉ですが、斑の入らないカルノーサ、黄色の他にピンクの斑も入るカルノーサ・トリカラーもあります。

 サクラランの花を2回も見ると、珍しい花大好き人間の私は、興味ががぜんわいて来ました。最近花木センターやホームセンターへ出かけると、観葉植物のコーナーへ立ち寄って、ホヤを探している自分に気がつきます。近所の花木センターで3割引きセールをしていたので出かけました。ホヤのコーナーでホヤ好きが偶然3人集まって、全くの初対面なのに、ホヤ談義に花が咲き、情報交換をしてしまいました。

 今まで温室はランが主人公でしたが、ホヤの開花期は5~8月なので、ランがお休みしているうちに、ホヤも勢力を広げそうです。

挿し木苗の福神草に花芽が見えました !!

 何度か紹介してきた福神草ですが、今回は挿し木苗の福神草です。土や水で福神草の挿し木に挑戦したところ、芽や根が出てきて、一応挿し木苗が出来ました。今年中に果たして花が咲くのかどうかが、大きな課題でしたが、花芽らしきものが見えてきたのです。これは、土に挿して1番大きく育った福神草の挿し木苗です。

f:id:myuu-myuu:20170810120733j:plain冬越しした大きな株の花芽に比べると小さいですが、赤くなってきたので、花芽だと思います。あと1週間ぐらいで咲くでしょうか?

↓ 5月の連休の頃の芽 (茎元にポチっと見えるのが芽です。1㎝ぐらいです。)

f:id:myuu-myuu:20170810121743j:plain↓ 1か月後の6月の様子(葉が展開して1人前の姿をしています。10㎝ぐらいです。)

f:id:myuu-myuu:20170810121602j:plain↓ 2か月後の7月の様子(鉢上げしたら、大きく育ち、2本目の芽も出てきています。20㎝ぐらいです。)

f:id:myuu-myuu:20170810121327j:plain↓ 2か月半後の7月の終わりごろの様子(鉢植えを地植えにしてみました。茎は3本になりました。後から出てきた茎の方が太く大きくなりました。)

f:id:myuu-myuu:20170810122302j:plain↓ 3か月後の8月の様子(茎は4本になり、左側の茎(40㎝ぐらい)に花芽ができています。この茎は2本目の茎で、1本目の茎は下側の茎(30㎝ぐらい)で、花芽はできませんでした。写真では確認できませんが、株元には小さな芽が2つあります。) 

f:id:myuu-myuu:20170810122524j:plain↓ たくさんできた福神草の挿し木苗(大小合わせて20鉢ぐらいあります。)

f:id:myuu-myuu:20170810124327j:plain↓ 大きい挿し木苗(これは水挿しからできた苗です。地植えにしないで鉢植えのまま花を咲かせてみようと思います。咲くといいのですが・・・・。)

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f:id:myuu-myuu:20170810165339j:plain↑ 5月頃の水挿しの様子  ↓ 7月頃の様子(根を出させるために水苔を巻きました。)

f:id:myuu-myuu:20170810165800j:plain根が出たので、7月の半ばに鉢植えにしました。

 

↓ 地植えの一番大きい福神草 (茎は4本になり、株元に2本小さい株があります。左側の2本の茎は1mぐらい、右側の2本の茎は1.5mぐらいです。)

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 先日福神草のおじさんの畑の脇を通ったら、わたしの庭の福神草より背が低く、株も茎が2、3本ぐらいで、花も少なく成長が悪いなあという印象をもちました。昨年福神草を譲って頂いた時には、どの株も5,6本の茎が立っていて、たくさん花が咲いていました。おじさんに質問してみたところ、今年は雨が少ないから成長が悪いようだということでした。福神草は熱帯雨林地域の原産ですから、なるほどなあと納得しました。

 

「まつこの庭」はバタフライガーデン

 「まつこの庭」には、毎年春から秋にかけてたくさんのチョウがやってきます。

 「まつこの庭」には、いろいろなチョウの幼虫の食草(幼虫が食べる植物のこと)やチョウの成虫の蜜源植物(成虫が密を吸う植物のこと)が豊富にあるからだと思います。自然のバタフライガーデンになっています。

 3月、春1番にやってくるのは、モンシロチョウです。庭一面に咲くムラサキハナナがモンシロチョウの食草であり、蜜源植物だからです。

f:id:myuu-myuu:20170806132547j:plain↑ ペチュニアの蜜を吸うモンシロチョウ ↓ バーベナの蜜を吸うモンシロチョウ 

f:id:myuu-myuu:20170806135022j:plain    次に3月の終わりごろからやってくるのは、ツマグロヒョウモンです。パンジーやビオラなどスミレ科の植物が食草です。

f:id:myuu-myuu:20170806133507j:plainナデシコの蜜を吸うツマグロヒョウモン ↓ パンジーの蜜を吸うツマグロヒョウモン

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 4月の後半になると次々とアゲハの仲間がやってきます。「まつこの庭」には、9種類のアゲハの仲間がやってきて、秋まで楽しませてくれます。ナミアゲハ、キアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、モンキアゲハナガサキアゲハオナガアゲハ、ジャコウアゲハ、アオスジアゲハです。ナミアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、モンキアゲハナガサキアゲハの食草はミカン科の植物で、「まつこの庭」には、ユズやサンショウの木がたくさんあります。ナミアゲハやクロアゲハの幼虫は、デコポンの葉がお気に入りのようで、ちょっと目を離すと丸裸にされてしまいます。       

f:id:myuu-myuu:20170806135506j:plain↑ ナミアゲハ(夏型) 春型に比べて黒い線が太く濃いです。

f:id:myuu-myuu:20170806143219j:plain↑ クロアゲハの幼虫(赤いつのがクロアゲハ、オレンジ色がナミアゲハの幼虫)

f:id:myuu-myuu:20170806134840j:plain↑ ペチュニアの蜜を吸うクロアゲハ ↓ ナデシコの蜜を吸うカラスアゲハ

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f:id:myuu-myuu:20170806153756j:plain↑ ヤブカンゾウの蜜を吸うナガサキアゲハ

 キアゲハはナミアゲハによく似ていますが、食草はミカン科の植物ではなく、セリ科の植物で、セリ、ミツバ、ニンジン、パセリなどです。「まつこの庭」には、野生のミツバが生えています。

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↑ バーベナの蜜を吸うキアゲハ  ↓ サンショウの木に止まるキアゲハ

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f:id:myuu-myuu:20170806142252j:plain↑ ジャコウアゲハ  食草はウマノスズクサです。

f:id:myuu-myuu:20170806140119j:plain↑ ヤブガラシの花の蜜を吸うアオスジアゲハ  食草はクスノキ科の植物で、クスノキタブノキ、ヤブニッケイなどです。「まつこの庭」に続く竹林には、クスノキがあります。アオスジアゲハは蜜を吸うストローが短いので、小さな花の蜜を好みます。動きがすばやくなかなか写真に撮れません。貴重な1枚です。

f:id:myuu-myuu:20170806144844j:plain↑ ジュズダマに止まるアカボシゴマダラ  このチョウは、中国からやってきた外来種で、関東地方一円に勢力を拡大しているそうです。日本のアカボシゴマダラ(沖縄の方にしか生息していません。)と交雑する恐れがあり、心配されているそうです。去年初めてみて、アサギマダラと間違えてしまいました。     

f:id:myuu-myuu:20170806150141j:plain↑ ヨツバヒヨドリの蜜を吸うアサギマダラ(ユリ園で見かけたものです。)

 2,3年前までは、「まつこの庭」には7種類のアゲハチョウがやってくると自慢していました。温暖化の影響で西日本にしか生息しなかったようなチョウが関東地方の方まで勢力を拡大するようになって、「まつこの庭」でも見られるようになったのが、ナガサキアゲハです。今年初めて確認できたのが、オナガアゲハです。今まで見たことのない白の細長い斑紋を見ておやっと思ったのです。長い尾状突起が特徴的ですが、今までクロアゲハやモンキアゲハと同一視していたのだと思います。オナガアゲハは日本全国に生息し、食草はコクサギやサンショウなどで、「まつこの庭」にはそれらの植物が豊富です。1年中花の絶えない庭を目指しているので、蜜源となる植物も豊富です。チョウの蜜源として有名なのがブッドレアやフジバカマですが、「まつこの庭」にはフジバカマはありますが、ブッドレアはありません。「まつこの庭」でチョウがよく集まっているのは、バーベナ、フロックス、ペチュニアなどです。

 9種類のアゲハチョウを写真に収めるのが私の夢ですが、チョウは動きが素早く写真に撮るのが難しいです。