温室の主人公は、約500株のランたちですが、他にも結構いろいろな植物が同居しています。木立ベゴニア、セントポーリア、ホヤ、原種シクラメンなどです。冬の間は、臨時に夏の花木なども同居していて、温室の中はぎゅうぎゅう詰めです。
今回は、ラン以外の温室の中で暮らす植物たちです。
↑ ↓ 木立ベゴニア
↑ ↓ セントポーリア
↑ ↓ ストレプトカーパス
↑ ルクリア(和名 アッサムニオイザクラ) 普通に室内で育てられます。香りがありますが、私には香りがきつすぎます。
↑ 雲南月光花(ウンナンゲッコウカ) 和名はキバナアマ、学名はレインワルティラと言い、ウンナンゲッコウカは流通名だそうです。和名のキバナアマは「黄色の亜麻」という意味で亜麻の花(色は水色)に似ていることからそう呼ぶようです。中国南西からパキスタンが原産で、中国では春先に咲くので、「迎春柳」と呼ばれるそうです。日本の寒さには弱いので、冬の間室内で育てると3月頃に花を咲かせます。
花友はこの花を持っていて、名前を尋ねられたのですが、私も見たことのない花でした。図鑑やネットで調べたのですが分からずにいたら、たまたま通販雑誌に載っているのを見つけ、名前が判明しました。お礼に挿し木苗を頂きました。温室に入れて置いたら、開花となったわけです。まだ15㎝ぐらいの苗なのに花が咲いて、花友も私もびっくりです。以前花友に見せて貰ったものより小さな花です。花友のところでは3月頃の開花のようです。↑ 天井付近で咲くランタナ ↓ 天上付近で咲くポインセチア
ランタナもポインセチアも冬の寒さが苦手な植物です。どちらも温室の土に根を降ろしてしまい、ほおっておいたら、天井まで背を伸ばしました。思い切って切ったら、その分逆に伸びて、更に大きくなってしまいました。
↑ 原種シクラメン・コーム・クリスマスリーフ 葉の模様がクリスマスツリーの形をしています。花はかなり濃い色です。これからコームがどんどん咲きます。
↑ 夏越ししたシクラメン つぼみが見えたものも、咲き始めたものもあります。
↑ ↓ ホヤ(花期は夏から秋です。)
↑ サルオガセモドキ(学名 ウスネオイデス) 北アメリカ南西部からアルゼンチン中部に自生するそうです。パイナップル科の植物でエアープランツの一種です。葉というか茎というかそれだけで、根はありません。吸気中から水分を得て生きています。春先に本当に小さな緑色をした花を咲かせます。
私の温室には、10個ぐらいぶら下がっています。この植物は、適度な風と温度と湿度を必要とするので、環境を知るバロメーターになるのです。ランに必要な適度な風と温度と湿度を測るのにちょうどよいのです。サルオガセモドキの生育が調子よければ、ランにも適度な環境が保持されているということの証明なのです。
サルオガセモドキは現地では、電線などにぶら下がって大きくなると、電線を切ることもあるそうです。宅配便の詰め物などにも使われているというので、驚きです。
冬の間はランたちが主人公です。とは言っても、ぎゅうぎゅう詰めの温室の中では、思い切り花を咲かせることができずにかわいそうな気がします。もう1棟温室を建てたらなどという人がいますが、今でも世話が十分にできずにいるのにとんでもないことです。冬の間に庭や温室をどうするのか、よおく考えることにしましょう。