まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

「まつこの庭」のクリスマスローズ(1)

 昨日は天気予報が大当たりで、4年ぶりの大雪になりました。

 私の庭は、深いところで17㎝ぐらい積もりました。道路に出られるように、朝から雪かきをしてくたびれました。明日、「腰が痛くて動けない。」なんていうことにならなければいいのですが・・・・。

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f:id:myuu-myuu:20180123111643j:plainところどころに見える黄色いものはユズです。寒の雪はなかなか解けないというので、しばらくの間解けたり、凍ったりを繰り返し、ぬかるみに困らせられそうです。

 

 今回は、「まつこの庭」に咲くクリスマスローズです。

 去年は、年末ごろから咲き出したのに、今年はなかなか咲かず、今頃になってやっと温室の中のクリスマスローズが咲き始めました。

<ダブル(八重)咲き>

f:id:myuu-myuu:20180123130353j:plain↑ ブラックダブル    ↓ アプリコットダブル

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<多花弁咲き> 八重咲の中でも花弁数が特に多い咲き方です。

f:id:myuu-myuu:20180123125851j:plain↑ ワインレッドダブル

<セミダブル(半八重)咲き>

f:id:myuu-myuu:20180123130634j:plain↑ ピンクとグリーンのバイカラーセミダブル  ↓ 黄色セミダブル

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f:id:myuu-myuu:20180123130748j:plain↑ ピンクゴールドセミダブル

<原種クリスマスローズ

f:id:myuu-myuu:20180123132236j:plain↑ ノイガー(ニゲル)ダブル     ↓ リビダス 

f:id:myuu-myuu:20180123131557j:plain<原種同士の交配種>

f:id:myuu-myuu:20180123131712j:plain↑ ステルニー(アーグチフォリウス × リヴィダス)

<原種 × ハイブリッド種>

f:id:myuu-myuu:20180123131832j:plain↑ ウインターベル(フェチダス交配)   ↓ アンナズレッド(リヴィダス交配)

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 ホームセンターや花木センターにクリスマスローズが並び始めました。珍しいクリスマスローズを求めて、あちこち巡るのが楽しみです。種類が豊富になったのに、値段が安くなったことに驚きます。それでも新しい交配種はさすがに高いです。

 今年はどんなクリスマスローズと出会えるか、とても楽しみです。

 

花の図書館(1) 「雑草のくらし」

 私の趣味は、花つくりと手芸と読書です。

 昔は哲学書から専門書、文学、小説、童話、絵本、漫画まで何でも読みましたが、最近は専ら花に関わる本を読むことが多いです。花に関わる図鑑、栽培書、ドキュメント、エッセイ、小説、雑誌などなどがたくさん本棚に並んでいます。きれいな花がたくさん並んでいる図鑑や写真集をながめているだけで、癒されています。

 特に心に残っている本を10冊取り上げてみたいと思います。

 今回は、絵本「雑草のくらし」です。

f:id:myuu-myuu:20180119144709j:plain↑ 表紙     ↓ 裏表紙

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 この絵本は30年前に出されたもので、当時いくつかの賞をうけたそうですが、いまだに科学絵本と呼ばれる絵本の中でベストセラーを続けているそうです。

 作者は甲斐信枝(かいのぶえ)さんと言います。今年米寿を迎えるそうです。

 2016年にNHKのドキュメンタリーで取り上げられたので、知っている人もいるかもしれませんが、私はずっとまえから「たんぽぽ」という絵本が大好きだったのですが、その時同じ作者であることを知りました。

 「雑草のくらし」には、「あき地の五年間」というサブタイトルがついている通り、作者が畑あとのあき地に5年間通い続け、四季を通して観察を続けて、あき地の植物の栄枯盛衰を描いたものです。(ちなみに栄枯というのは、もともと草木の盛んに茂ること、枯れることを意味するそうです。)何と雑草の勢力図は毎年入れ替わっているのだそうです。何気なく見ていた雑草にもこんな命のドラマが潜んでいたのだなあと今さらながらに気づかされた絵本です。

 地面に腹ばいになり、草花と同じ目線で、草花と会話しながらじっくりと時間をかけて作り上げられた絵本は、優しく繊細なものに仕上がっています。絵本の中では、雑草たちが繰り広げる厳しい命のドラマ、植物の中にもある弱肉強食の世界を描いているというのに・・・・。

春、生まれたばかりの草の芽。

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夏、大きい葉が小さい葉に覆いかぶさる。

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秋、綿毛を付けた種子が空を舞う。

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冬、土の中で春を待つ根っこ。

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 甲斐さんは細部にわたりなんと繊細な線で植物を描いているのでしょう。まるでボタニカルアートのようです。(ボタニカルアートというのは、古代エジプトや中国などで薬草を見分けるために、本物そっくりに描いた植物画が始まりと言われているそうです。写真の無かった時代にはとても大切なものだったのでしょうね。)

 

 明日、1月20日は、大寒です。寒さも底です。これからは日一日と春に向かっていきます。「まつこの庭」でも、春を待つ雑草を見つけました。

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「寒い、寒い」と言っているうちに、陽だまりでは、一足早くホトケノザ(ピンク色の花)とオオイヌノフグリ(水色の花)が小さな花をつけていました。

冬のラン(3)・シンビジューム

 寒中なので寒いのはあたりまえですが、日本海側の地方の方は大雪で大変ですね。

 今回は、「まつこの庭」に咲いたシンビジュームです。温室の中には、約40鉢のシンビジュームが所狭しと並んでいます。少しずつ咲き始めました。

 現在日本で販売されているシンビジュームのほとんどは、インド、ミャンマー、タイなどの北部山岳地帯に自生していた原種の改良種だそうです。日本や中国に自生するシュンランやカンランもシンビジュームの仲間ですが、栽培方法などが異なるために、東洋ランとして別に扱われているようです。

 以前は大きな花を咲かせる大型種が人気でしたが、最近は改良種のやや小型のテーブルシンビジュームやシンビジュームと東洋ランとの交配種で「和らん」と呼ばれるシンビジュームが人気のようです。私の温室にも、原種や大型種、中型種もありますが、テーブルシンビジュームや和ランが半分以上を占めるようになりました。

<中型種のシンビジューム> 

f:id:myuu-myuu:20180113175550j:plain↑ ワインシャワー   ↓ 栄光

f:id:myuu-myuu:20180113175708j:plainワインシャワーに色合いが似ていますが、リップの模様が違います。30年ぐらい前の古い種類です。

f:id:myuu-myuu:20180113180214j:plain↑ ミルクティー    ↓ 名前不明(カズコシンビ)

f:id:myuu-myuu:20180113180345j:plain花友から頂いたものですが、名前が分からないので花友の名を付けました。

<テーブルシンビジューム>

f:id:myuu-myuu:20180113180648j:plain↑ 花衣(ハナゴロモ)  ↓ かふぇのあ(ひらがな表記の名前)

f:id:myuu-myuu:20180113180817j:plainワインシャワーや栄光に花色やリップの模様などがそっくりですが、かふぇのあは花弁が細く全体的に花が小ぶりです。

<小型シンビジューム>

f:id:myuu-myuu:20180113181144j:plain↑ 名前不明(シズコシンビ) これも花友から頂いたものです。かなり古いものです。今ならテーブルシンビジュームの仲間に入れてもらえるかもしれません。花の大きさはかふぇのあぐらいです。

<下垂性シンビジューム>

f:id:myuu-myuu:20180113181539j:plain↑ 名前不明(ピーチ姫) テーブルシンビジュームとだけ書かれた名札が付いていました。枝垂れてピンク色の可愛い花を咲かせるので、勝手に「ピーチ姫」と名前を付けました。時間が経つとリップがもっと濃いピンクになります。花弁の周りが傷んでいるのは、温室の灯油切れで、氷点下にさらしてしまった影響かも知れません。他にもそういう株がいくつか見られます。

<和ラン>

f:id:myuu-myuu:20180113182449j:plain↑ 桃園(モモゾノ) シュンランとの交配で、葉が細く丈が低く、花は1茎に2輪ぐらいです。同じくシュンランとの交配の「春一番」より花はずっと小さいです。    

f:id:myuu-myuu:20180113182633j:plain ↑ いろはいろ NO.1  先日サンシャインラン展で手に入れたシンビジュームです。

原種エリスロスティルムと原種インシグネの血を受け継いでいるということなので、我が家にあるポーウェルシーに花色の感じが似ているわけです。NO.4まであるということですが、微妙に色合いや模様が違うようです。ポーウェルシーはまだ咲いていません。

 3月頃まで、次々とシンビジュームが咲きます。古い原種交配のものから最近の流行のものまで、私のラン栽培の歴史を物語るようです。

 

ヌタンスが咲きました !!

 「まつこの庭」の温室でヌタンスが咲きました。

 「ヌタンスって何?」と思いますよね。こんな花です。

f:id:myuu-myuu:20180110172923j:plainほとんどの人が初めて見ると思います。花は垂れ下がって下向きに咲きます。(ヌタンスというのは「頷く」という意味だそうです。)ピンク色したものがガクで、その下の紺色のラインが入ったグリーン色のものが花弁です。下に下がっている黄色のものはおしべです。花の形や色がとてもエキゾチックな感じです。

f:id:myuu-myuu:20180110173205j:plain花茎はピンク色です。株全体はこんな感じです。ピンク色が目立ちます。

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 ヌタンスはビルベルギア・ヌタンスと言い、ブラジル、パラグアイウルグアイ、アルゼンチンなどに自生するパイナップル科の植物です。和名はヨウラクツツアナナスと言い、英名は「女王の涙」と言うそうです。ヨウラクというのは、インドの仏様の飾り物を意味するそうですから、「女王の涙」といい、この花は高貴なイメージなのでしょう。

 ヌタンスは株の真ん中が筒のようになっていて(それで和名にツツが入るのでしょう。)水がたまっています。初めそういう性質を知らなかったので、水がたまったままでは株が腐ってしまうと思い、逆さにして水を出していました。今思うと笑ってしまいます。この株の真ん中から花茎が伸びて来ます。初めは緑色をしているのですが、つぼみが見える頃にはピンク色に変わってきます。そして、茎の先から不思議な形と色をした花が枝垂れて咲きます。

 ヌタンスは、-5℃位までなら耐えられる半耐寒性植物です。関東以南なら地植えが可能ですが、この辺では、鉢植えにして軒下で冬を越します。戸外では4、5月に開花するそうですが、温室に入れて置いたので早めの開花となったようです。

 このヌタンスは、初め人形教室の先生から名前を調べて欲しい、株分けもしてほしいということで預かったのですが、その時は花が咲いていなかったので、見当もつきませんでした。見た目は株の真ん中が筒状になっていることから、グズマニアという植物に似ているなあという印象はあったのですが、花を見てビックリ。見たことはもちろんありませんし、全く想像もできないような花が咲いたのですから・・・・。観葉植物の図鑑でグズマニアの近くのページで「ヌタンス」という名を見つけることができました。この植物は、増えるのが早く、株分けしていただいたものが3株になってしまいました。先生にお返しした株もきっとまた株分けが必要になっていることでしょう。

 

 「まつこの庭」の温室では、ラン以外の同居植物が他にもいくつか咲いています。

f:id:myuu-myuu:20180110182938j:plain↑ ↓ レウシア

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f:id:myuu-myuu:20180110183306j:plain↑ ↓ セントポーリア

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f:id:myuu-myuu:20180110183430j:plain↑ レモンマリーゴールド  ↓ 夏越ししたシクラメン(フリル咲き)

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f:id:myuu-myuu:20180110183654j:plain↑ ↓ オキザリス

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f:id:myuu-myuu:20180110183922j:plain↑ キャットテール   ↓ インパーチェンス

f:id:myuu-myuu:20180110184056j:plainこの花は1年中花を咲かせ種を飛ばし、花が絶えることがありません。色も赤、白、ピンク、ローズ色とさまざまです。

 

 温室に入れなくても軒下で十分に冬越しできるものもありますが、花の無い時期に一足早く花を楽しめるというメリットがあります。私はせっかちなのかもしれません。

 

池袋サンシャインラン展

 5日は小寒で寒の入りで、文字通り寒い日でした。何もそんな日に出かけなくても・・・・と思うでしょうが、ラン好きには全く天候など関係がないのです。

 サンシャインのラン展は、大震災前に出かけたきりでしばらくぶりでした。

 東京へ向かう電車の中で、突然異様な音が鳴り始めました。地震速報のメールが一斉に鳴り出したのです。一瞬「えっ!」と思い大震災が脳裏をよぎりましたが、何事も無かったように電車は走っていました。あとで誤作動メールだという事が分かりましたが、家を離れている時の地震メールはちょっと怖いですね。

 8年ぶりのサンシャインラン展は以前より盛況のように思いました。東京近郊のランの愛好家団体が参加しているのですが、作品もたくさん展示してあったし、ランの業者がたくさん出店しているのにも驚きました。

f:id:myuu-myuu:20180106104012j:plain↑ デンドロビューム・レポリナム  高さが2メートルぐらいありました。

f:id:myuu-myuu:20180106104458j:plain↑ デンドロビューム・テトラゴナム  ↓ デンドロビューム・レギナエ

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f:id:myuu-myuu:20180106104732j:plain↑ カトレア・アルマキー  ↓ カトレア・スィートシルク(香りがよいです。)

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f:id:myuu-myuu:20180106105014j:plain↑ カトレア・メロディーフェアー  大株で会長賞のリボンがついていました。

f:id:myuu-myuu:20180106105204j:plain↑ カトレア・マジックベル  ↓ カトレア・ゴルフグリーン

f:id:myuu-myuu:20180106105344j:plainピンクのフリンジの花弁がきれいで、しかもさわやかな香りがありました。

f:id:myuu-myuu:20180106105704j:plain↑ メディオカルカー  1㎝にも満たないオレンジと黄色のベル型の小さな花がびっしりとついていました。かわいい花でした。初めて見ました。

f:id:myuu-myuu:20180106110031j:plain↑ パフィオペディルム・セントスイシン  ↓ 原種シンビジューム・トラシアナム

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f:id:myuu-myuu:20180106110538j:plain↑ シクノティス    ↓ マスデバリア

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f:id:myuu-myuu:20180106112251j:plain↑ レリア・アンセプス  ↓ パフィオペディルム(後ろの花はデンドロビューム)

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f:id:myuu-myuu:20180106112448j:plain↑ 名前不詳  これは展示作品でなく、商品です。名前を聞くのを忘れてしまいましたが、まるで羽根つきの羽のようです。葉の模様もとっても変わっています。全く見た事のない初めて見るランです。

 

 ラン展は、いつも思うのですが、初めて見るラン、大株作りのラン、色や形の変化がおもしろいランなど私が持っていないランと出会うチャンスなのです。今回もそんなランたちに出会えて、大満足でした。ランの業者からいろいろな話が聞けるのも大きな楽しみです。ちょっとランのことを知っているおばさんだなと思うと、いろいろ楽しい話をしてくれるのです。今回は、私が持っている古い時代のシンビジューム・ポーウェルシーの話題で盛り上がりました。そこの業者さんは、「いろはいろ」というシンビジュームを取り扱っているのですが、色合いが似ているということでの話になったのです。水戸植物園のラン展で見て欲しいと思っていたので、おみやげに一鉢買ってきました。

 

 

「まつこの庭」のお正月

 新年おめでとうございます。

 2018年が明けました。風もなく比較的暖かな穏やかなお正月になりました。

 今年は戌年だそうです。f:id:myuu-myuu:20180102115525j:plainこれは、私が作った吊るしびなの一つ「犬張り子」です。手芸は私の趣味の一つですが、吊るしびなは2年がかりで作っています。今年の3月には、完成お披露目ができるといいなと思っています。

 

「まつこの庭」は今年の4月で3年目を迎えます。義母の介護が終わって暇な時間ができたので、私の庭に咲く花や花作りを紹介するブログを始めました。

 今年最初のブログは、「まつこの庭」のお正月の様子です。

 毎年お正月には、玄関に松とランの生け花を飾ります。

f:id:myuu-myuu:20180102120257j:plain今年は、松と銀柳とナンテンとカトレア・ジョージキングを生けました。ナンテンとカトレアは自家製です。生け花など習ったことがないので、全くの自己流です。生け花なんて言えるものではないかもしれませんが、「よくできた。」「なかなかセンスがいい!」などと褒められるとうれしくなってしまいます。

 今まではお正月の飾りは玄関の中だけだったのですが、今年はキャンバスプランターにもお正月の飾りつけをしてみました。f:id:myuu-myuu:20180102121320j:plain

f:id:myuu-myuu:20180102121239j:plain門松風の竹と松の飾りは、自分で竹を切って作りました。竹を斜めに切断するのが難しかったです。切断面は夫に小刀でなめらかになるように削ってもらいました。門松と葉ぼたん、ストック、スイセンヤブコウジ、銅葉キンギョソウを一緒に飾ってみました。門松風の飾りを3組作ったので、寄せ植えにも添えてみました。

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f:id:myuu-myuu:20180102122147j:plain生け花とキャンバスプランターに使った残りの材料を組み合わせて寄せ植えにしてみました。玄関前がお正月飾りでいつものお正月よりにぎやかになりました。

 

 霜枯れた庭にもいくらか花や実が彩りを添えています。 

f:id:myuu-myuu:20180102123330j:plain↑ 寒咲き日本スイセン    ↓ ナンテンの実

f:id:myuu-myuu:20180102123549j:plain例年なら小鳥のごちそうになってお正月にはなくなってしまうことが多いのですが、今年はまだまだたくさん残っています。

f:id:myuu-myuu:20180102123801j:plain↑ つるバラ・珠玉  葉はすっかり落ちたのに、花がまだ残っています。

f:id:myuu-myuu:20180102123941j:plain↑ 高くて取れずに貰い手のなかった残り物のユズ   冬至を過ぎると、ボタボタと落ち始めるのですが、今年はまだしっかりと枝にしがみついています。道路に落ちたユズの実のそうじが大変です。

 

 平成も31年で終わりになることが決まっていますが、今年はどんな年になるのでしょうか?また異常気象が続かなければいいのですが・・・・。良い年になることを願っています。

 どうぞ今年も「まつこの庭」にお付き合いください。

 

「まつこの庭」・冬のラン(2)

 「寒い、寒い」と言っているうちに、今年もいよいよ明日で終わりです。

 今年最後の「まつこの庭」は冬のランです。温室の中は、ランのシーズンを迎えてにぎやかです。

f:id:myuu-myuu:20171230130002j:plain↑ カトレア・ポカイタージェリナ  ↓ カトレア・パーシバリアナ

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f:id:myuu-myuu:20171230130301j:plain↑ ↓ どちらもオンシジューム・トゥィンクル   ↑ 赤とピンクの2色咲き

f:id:myuu-myuu:20171230130517j:plain↑ 黄色とオレンジの2色咲き    どちらも温室中に甘い香りを漂わせています。

f:id:myuu-myuu:20171230130830j:plain↑ ミニバンダ・ブルースター  

f:id:myuu-myuu:20171230130950j:plain↑ デガルモアラ・ウィンターワンダーランド・ホワイトフェアリー

「まつこの庭」に最近仲間入りしたランです。一見オドントグロッサムかと思ったのですが、ラベルを見ると「デガルモアラ」と書かれていたので、一瞬「ン?」と思いました。長くランとお付き合いしていますが、初めて目にした名前のランです。よく調べてみると、ブラッシアとミルトニアとオドントグロッサムの3属間の交配種で、自然には存在しない人工的に作られた品種だったのです。ちょっととんがった感じのグリーンがかった白の花弁や白のリップに入った赤い斑点、さわやかな香りなど、それぞれの属の特徴をいいとこ取りしたのでしょう。

 灯油切れを起こして、心配していたシンビジュームも無事咲き始めました。

 シンビジュームも最近は小型のものが好まれるようです。「まつこの庭」の温室にも、小型のテーブルシンビジュームや東洋ランとシンビジュームを交配してできた「和蘭」と呼ばれるものが増えました。

< 和 蘭 >

f:id:myuu-myuu:20171230133046j:plain↑ 春一番(春ランとの交配で、株元に2、3輪しか花を咲かせません。)     

f:id:myuu-myuu:20171230133236j:plain↑ 大和撫子(ヤマトナデシコ) 蓮弁蘭(レンベンラン)との交配  花も葉も細く、優しいピンク色の花弁と香りがまさに大和なでしこです。

f:id:myuu-myuu:20171230134602j:plain↑ おぼろづき(春ランとの交配) 花が2、3輪なのは春一番と同じですが、茎をスッと伸ばします。淡い黄色も香りもホワイトチョコレートのようです。

 

f:id:myuu-myuu:20171230134733j:plain↑ テーブルシンビジューム・チャングム  ↓ 原種シンビジューム・トラシアナム

f:id:myuu-myuu:20171230135000j:plain中国、タイ、ミャンマーの高地に自生し、湿った岩や木に着生するそうです。花茎は1メートル位のアーチ状になり、十数輪の花をつけます。独特の香りがあります。

 

 今年1年を振り返ってみると、やはり異常気象の連続でした。春の真夏日、夏と秋の長雨、日照不足、週末ごとの台風、早めの冬将軍などなど、日本から四季はなくなってしまったのでしょうか? 花つくりは天候に左右されるので、異常気象は困ったものです。今の時期「寒」のような寒さで、「寒」の時期にはどれほど寒くなるのか、ちょっと心配です。

 今年1年「まつこの庭」にお付き合いいただきましてありがとうございました。

 皆様どうぞよいお年をお迎えください。