今回は「まつこの庭」に咲くアジサイコレクションです。
最近「母の日」のプレゼント、人気ナンバー1で喜ばれているというアジサイ、古くから日本に自生し、梅雨の時期日陰の庭を明るく彩ってくれます。
江戸時代の後期、ドイツの医者シーボルトが自国へアジサイ(オタクサと呼ばれたそうです。)を持ち帰り、ヨーロッパで交配され、ハイドランジア(西洋アジサイ)として日本に戻ってきました。日本でも交配が盛んにおこなわれ、ガーデンアジサイという名前でたくさん出回っているようです。
一方昭和30年代後半に日本各地で野生のアジサイ、山アジサイが発見され、アジサイブームが起こり、今に至っているそうです。
現在は、北アメリカ原産のアメリカアジサイのアナベルやカシワバアジサイも加わり、アジサイの世界はにぎやかです。
「まつこの庭」にもアジサイが、鉢植え地植え大小約50株ぐらいあります。1/3は昔から庭に植えられていたアジサイ(本アジサイ)です。
↑本アジサイ(水色 手毬咲き) ↓ 本アジサイ(ピンク色 手毬咲き)
↑ ガクアジサイ
周りの花のように見えるものは「装飾花」といって、花ではなく「がく」で、中心の小さな花が「両性花」と言って、本来の花です。
アジサイの咲き方は2タイプあって、1つは装飾花が両性花を縁取るように咲く「がく咲き」で、もう1つは装飾花が球形に集まって咲く「手毬咲き」です。装飾花がなく、両性花だけの咲き方もあります。
<山アジサイ>
↑ 霧島の恵(四季咲き) ↓ 紅(クレナイ)咲き始めは装飾花は白
<ハイドランジア> ガーデンアジサイという名前で売られていることもある。
↑ レオン ↓ クララ
<アメリカアジサイ>
↑ アナベル(ガク咲き、ピンク花もある。)
↑ カシワバアジサイ・ルビースリッパーズ (葉が柏の葉に似ている。花はピラミッ ド型に咲く。咲き始めは装飾花が白色で咲き進むと赤くなる。秋に葉が紅葉する。)
<中国アジサイ>
↑ 常山(ジョウザン)アジサイ 装飾花がなく、両性花のみの花。)
「雨引き観音」へアジサイを見に行ってきました。
雨引き観音は聖武天皇と光明皇后の安産祈願のために建てられたお寺だそうです。とても立派な建物で、アジサイがとっても美しく、建物を引き立てていました。アジサイは10種類、3000株だそうですが、もっともっとたくさん種類があるように感じられました。アジサイも終わりのころで、色も複雑に変化していたからかもしれません。初めて見るようなワインレッドのアジサイがとても印象的でした。残念ながら写真を撮ってきませんでした。
境内をクジャクが優雅に散歩しているのには驚きました。キジの仲間のミニミニ動物園もよかったですよ。