「まつこの庭」に今年初めてナガサキアゲハがやってきました。
「まつこの庭」には、毎年8種類のアゲハチョウがやってきます。すでにナミアゲハ、キアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、ジャコウアゲハ、モンキアゲハ、カラスアゲハの7種類は庭で見かけました。そのうち何匹かは写真に収めることができました。やっと8匹目のアゲハ、ナガサキアゲハを見ることができました。
↓ ヤブカンゾウの蜜を吸うナガサキアゲハのメス(オスは白の模様がない。) モン キアゲハと間違いやすいが、モンキアゲハは後ろ羽の横に薄黄色の斑紋があり、ナガサキアゲハは後ろ羽の下の方に白い斑紋があります。
「まつこの庭」にナガサキアゲハが飛んで来るようになったのは、ここ数年です。
ナガサキアゲハは、名前にナガサキ(長崎)がつくように、もともとは関西以南の地方にしか見られないアゲハチョウでした。ところが、地球温暖化が進むにつれ、ナガサキアゲハの北上化が進み、ナガサキアゲハは温暖化の指標種と言われるようになったそうです。21世紀初頭に福井県や神奈川県で、2007年に茨城県で、2009年に栃木県や福島県で確認されるようになったそうです。「まつこの庭」で見られるようになったのが、いつか正確な年は覚えていませんが、最近のことであることは確かです。
ナガサキアゲハの幼虫の食草はミカン科の植物ですから、住み着くのには何ら問題はなかったのでしょう。これが温かい地方特有の植物だったら、難しかったのかもしれませんが・・・・。
チョウの成虫は花の蜜を吸います。このチョウが好む植物のことを「蜜源植物」と言います。蜜源植物として有名なのが、ブッドレアとフジバカマです。小さな花がたくさん集まった花が好かれるようです。
「まつこの庭」では、いろいろな花の蜜を吸う姿が見られますが、特に好かれる蜜源植物は、バーベナ、フロックス、ヘメロカリス、ヤブカンゾウ、ヤブガラシなどです。特にヤブガラシは小さなチョウに好まれるようです。例えば、アオスジアゲハはアゲハの中で一番小さいですが、口のストローも短いため、ユリのような花の蜜は吸いづらく、小さな花の集まっている花を好むようです。
↑ バーベナの蜜を吸うクロアゲハ ↓ フロックスの蜜を吸うカラスアゲハ
↑ダリアの蜜を吸うキアゲハ ↓ ペチュニアの蜜を吸うヒョウモンチョウ
「まつこの庭」は夏真っ盛りで、いろいろな夏の花が咲き、いろいろな虫がやってきています。セミもニイニイゼミの他にヒグラシ、ミンミンゼミの鳴き声が聞こえてきます。トンボもハグロトンボの他にシオカラトンボやオニヤンマが飛んできました。
↓ シオカラトンボのメス(オスは腹が水色)
<夏の花>
↑ モナルダ ↓ グラジオラス
↑キキョウ ↓ヒオウギ