今回は夏のランを紹介します。
私がランに魅せられるようになったのは、今から30数年前、シンビジュームがブームになっていた頃、職場の同僚が育てていた1鉢のシンビジュームでした。冬に部屋の中で咲いている、しかも素人でも育てられるということに驚かされました。それが私とランとの出会いでした。
1鉢のシンビジュームを頂いたのをきっかけに、私とランとの付き合いが始まりました。温室がなくてもシンビジュームやデンドロビュームの花を咲かせることは、私の楽しみとなり、仕事の疲れを癒してくれる大切なものとなりました。そのうち東京ドームのラン展などにも出かけるようになり、カトレアを咲かせてみたいと思うようになり、庭に温室を建てました。初めてカトレアが咲いた時の喜びを今も鮮明に覚えています。
「カトレアを咲かせるのは難しいんでしょう?」とよく言われますが、温室があると温度管理が楽にでき、それほど難しくはありません。温室が無くても、いろいろ工夫してカトレアやコチョウランなどを育てている人もたくさんいます。
ラン愛好家は、よく最後はパフィオペデラムに行き着くと言われていますが、私はカトレアの原種で止まりました。
私が仕事を辞めるまでは、とにかくランに夢中でした。ランがあったから仕事が続けられたと言っても過言ではないほどです。仕事を辞めて時間ができると、ラン以外にあれもこれも育ててみたいと欲が出てきて、今では自分でも世話が追い付かないほどたくさんの種類の花に手を出してしまいました。
「まつこの庭」の温室には、夏咲きのランは少ないです。特に夏に咲くシンビジュームはありません。時々、年に2回咲くランがあり、冬と夏に咲くこともあります。
↑ ディグビナ(未熟のメロンの香りがします。) ↓ エビデンドラム
↑ パフィオペデラム(袋のような形をした唇弁がスリッパのように見えることから、スリッパオーキッドとも言われます。)
↑ バンダ(2月にも咲いて、今年2回目の花です。)
↑ パープラタ・カーネア(バニラのような甘い香りがします。唇弁が鮮やかです。)
↑ カトレア・マスターソニエ ↓ デンドロビューム・アグレガタム
↑ コチョウラン(黄緑色) ↓ コチョウラン(茶色がかったピンク色)