まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

変化アサガオを見に行って来ました!!

 千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館へ「変化アサガオ展」を見に行って来ました。

 変化アサガオというのは、普通のアサガオと比べて、花や葉の色や形、咲き方などが違っていて、「えっ! これがアサガオなの?」と思うような不思議な色や形をもったアサガオです。糸のような葉と花をもったアサガオ、くすんだ灰色や茶色の花、ボタンのように幾重にも重なった花、撫子のように花弁が切れた花、しだれたつるに咲くアサガオ、花弁のないアサガオ、変化に富んだアサガオは花の世界観を変えてくれます。

 

 下の写真はすべて「変化アサガオ展」で撮ってきたものです。一つ一つのアサガオに名前が付いていましたが、残念ながらメモしてきませんでした。

 

<水に浮かんだ変化アサガオたち>

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 変化アサガオには、花や葉の色、形、模様などに一つ一つ名前が付いていて、それらを組み合わせて複雑な名前がついています。変化アサガオについて書いた本は、とても一読しただけで理解できるものではありません。(下の写真につけた説明は、私なりに本を見て簡単に説明をつけたものです。)

 

↓花色の変化(曜白ーようじろアサガオ、うすピンク色のはけをはいたような模様)

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↓ 花色の変化(縞模様)  咲き方の変化(桔梗咲き)

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↓ 花色の変化(左:染め分け) 右:縞模様)

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↓ 花色の変化(濁った色・灰色) 葉の変化

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↓ 花色の変化(茶色)  花形の変化(切れ咲き)   葉の変化(斑入り)

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↓ 花色の変化(吹掛絞りーふっかけしぼり)

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↓ 咲き方の変化(切れ咲き、八重咲き)

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↓花形の変化(切咲きのさらに細くなったもの) 葉の変化(笹葉)

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↓咲き方の変化(切咲き、八重咲き)  葉の変化(柳葉) 

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 アサガオ中南米原産で、サツマイモの仲間です。日本へは、奈良時代に中国からお腹の薬として伝わったそうです。

 変化アサガオは、江戸時代の園芸ブームの中で、栽培技術を発達させ、戦争中も絶やすことなく現在まで伝えられてきた日本の伝統文化です。

 

 変化アサガオの多くは、実を結びません。「えっ! じゃどうやって変化アサガオは200年もの長い間伝えることができたの?」と思いますよね。

 見た目は普通のアサガオでも、変化アサガオの遺伝子を隠し持った種子を蒔いて、その中から生じる変化アサガオを見分けて選ぶという方法で受け継いできたそうです。変化アサガオの研究者に言わせると、変化アサガオの栽培は、メンデルの法則に従った遺伝の研究実験のようなものだそうです。

 江戸時代の人たちは、もちろんメンデルの法則を全く知らなかったわけですから、詳細な記録を取りながら栽培を繰り返す経験の積み重ねからメンデルの法則に到達し、その中で得た栽培技術を後世に伝えてきたというわけですね。

 とにかく「すごい!」の一言です。

 

 

 ※ 変化アサガオ展は9月11日(日)まで国立歴史民俗館のくらしの植物苑で開催    

  されています。 開苑時間は9:30~16:30までですが、8月15~21日   

  は8:30~開苑するそうです。アサガオだけに朝一がお勧めです。月曜日は休苑

    です。