今、温室の中は春のランが、主にカトレアですが、次々と咲いています。ランの多くは、冬咲きと春咲きが多く、特にカトレアは春咲きが多く代表的なものはインターメディアです。下の4つはすべてインターメディアで、原種です。
<カトレア原種・インターメディア>
↑ ①アキニー・フジワラ ↓ ②フラメア・セルレア
↑ ③アメジアナ ↓ ④アキニー・セルレア・ハネダ
インターメディアは、ブラジル大西洋側の海岸山脈に自生しているそうです。日本では1~4月にかけて開花するようですが、ブラジルでは9~11月ごろに開花するそうです。インターメディアの自生地では、冬季夜2~3℃ぐらいまで気温が下がるそうなので、日本でも気密性のある部屋ならば、無加温でも育てられるそうです。
わたしのところで咲いたものは、白と紫系の色のものばかりですが、他には真っ白のものやピンク色のもの、リップが大きく赤いものなどがあります。
今咲いているカトレアで、原種はインターメディアとオーランティアカとアメジストグロッサです。他は交配種です。
<原種カトレア>
↑ カトレア・オーランティアカ・スポッティ このカトレアはメキシコ、ホンジュラスに自生しています。他に赤や黄色もあって、このカトレアのようにスポットが入るのは珍しいらしいです。
↑ カトレア・アメジストグロッサ ブラジル東海岸に自生し、低地のヤシの木などに着生しているそうです。花の斑点が紫水晶のように見えることからこの名前があるそうです。
<カトレアの交配種など>
↑ カトレア・トリックトリートと孵ったばかりのカマキリ
↑ カトレア・パピーラブ ↓ カトレア・アキラズスプリング
↑ パープラタの交配種と思われる名前不明のカトレア
3月になって、ランの植え替えを始めて、大小合わせてもう50鉢ぐらい植え替えをしました。小さなものは3号鉢から大きい鉢は10号鉢まで(1号は3㎝)、シンビジュームは専用の培養土(バークや軽石、炭などを混合したもの)でそのほかのランは水苔を使って植え替えます。2、3年に一度は植え替えが必要なので、1年に100鉢ぐらい植え替えます。植え替えを怠ると、株が小さくなって花が咲かなくなってしまったり、枯れてしまったりすることがあります。
植え替えをする時にうっかり名前の記されたラベルを失くしてしまうことがあるので、せっかく咲いた花の名前が不明ということもあるのです。ラベルを失くしても、原種などは、特徴があるので大体分かるのですが、交配種は分からなくなってしまうことがあります。このブログで紹介するランの名前不明のものは、ラベルを失くしたか、初めからラベルの付いてない咲き終わったものを買ったかのどちらかです。