今日は台風一過で、朝から晴れ上がり、暑いです。昨日の大雨で、つぼみをたくさん持っているユリやダリアが倒れてしまいました。西日本の方では、梅雨前線が停滞して大雨になり、被害が出ているようです。大惨事にならなければいいのですが。
今回は、「まつこの庭」に咲いたユリの花です。6月頃から8月頃までいろいろな種類のユリが咲きます。一番早いのが、スカシユリ、次にテッポウユリ、ヤマユリ、カノコユリ、タカサゴユリと花を繋いでいきます。今の時期は、スカシユリとその交配種がほとんど終わって、テッポウユリとその交配種が盛りです。
<スカシユリの仲間>
↑ ローリーポップ ↓ アイライナー
↑ レッドツゥイン ↓ イェローベリー
↑ ブラックアイ ↓ ファタモルガナ(八重スカシユリ)
今年も、カタツムリが大発生して、花を食べてしまいました。きれいに咲けないのが、とても残念です。
↑ ブラックチャーム
<テッポウユリ>
↑ テッポウユリ ↓ トライアンフェター
↑ ホワイトトライアンフェター(テッポウユリにそっくりですが、花弁にかすかにピンク色がのっています。)
↑ 原種ユリ・ランコン(テッポウユリと中国の原種ユリとの交配種)
↑ アフリカンクィーン
スカシユリは、1枚1枚の花弁の元がバラバラについているので、上から見るとすけているように見えるので、その名があるようです。多くは上向きに咲きます。花が終わると1枚1枚花弁が散ります。一方、テッポウユリはトランペットリリーともいい、花弁の元がくっついていて、多くは横向きに咲きます。横を向いている姿を見て、日本人は鉄砲を連想し、西洋人はトランペットを連想したのが、おもしろいと思います。花が終わるとくっついた形で、散ります。
ユリは、北半球の亜熱帯から亜寒帯に分布し、約100種類あるそうです。日本には、14種類の原種が自生し、ヤマユリ、ササユリ、ヒメサユリ、タモトユリ、ウケユリ、スカシユリの6種が日本だけに自生する固有種で、テッポウユリ、オニユリ、コオニユリ、ヒメユリ、スゲユリ、カノコユリは、日本から中国大陸、朝鮮半島、台湾などにかけて自生しているそうです。
ユリもアジサイと同じように、ドイツの医者シーボルトが祖国に持ち帰り、ヨーロッパ諸国に広がり、改良が加えられ、花がより大きく豪華になって里帰りした植物として有名です。いろいろな種類のいろいろな色のユリが出回り、咲かせる楽しみが広がっています。「まつこの庭」では、残念なことにシンクイムシやカタツムリの被害で、最後まできれいに咲くことのできない株が多いのです。それだけでなく、球根も太れないので、消えてしまうことにもなります。昨年10株あったカサブランカは、シンクイムシの被害に遭って、今年は3株になってしまいました。
もう少しするとヤマユリとその仲間のユリが咲き始めます。楽しみです。