8月ももうすぐ終わりです。
今回は「まつこの庭」で7・8月に咲いたユリです。6月は、スカシユリとその仲間、テッポウユリとその仲間が咲きましたが(一部をユリコレクション(1)で紹介しました。)、7月から8月にかけては、ヤマユリやカサブランカとその仲間、カノコユリなどが咲きました。
<スカシユリの仲間>
↑ サーモンスター ↓ アプリコットチャンピオン
↓ ロイヤルサンセット
<ヤマユリとその仲間(オリエンタルハイブリッドリリィ)> 日本の原種ユリであるヤマユリやササユリなどをもとに交配してつくられたユリをオリエンタルハイブリッドリリィといいます。
↑ ヤマユリ(種子を蒔いて、発芽から開花まで5年かかるそうです。)
<オリエンタルハイブリッドリリィ>
↑ テーブルダンス ↓ ニンフ
オリエンタルハイブリッドリリィの中で最も有名なのがカサブランカでしょう。
<カサブランカとその仲間>
↑ カサブランカ(日本の原種ユリのヤマユリやササユリをもとにニュージーランドで交配され、オランダで増殖され、世界中に広まったそうです。そしてカサブランカをもとに赤や黄色の大きな花の交配種も作られています。)
↑ コンカドール(黄カサブランカ) ↓ マンボ(レッドカサブランカ)
↑ 白カノコユリ(カノコユリは普通ピンク色の花が多いですが、これは白です。下を向いて咲くのが特徴です。) ↓ 左側カノコユリ
↓ タカサゴユリ
去年花友から種子を頂いて、蒔いてから2年目で開花しました。種子をバラまいたので、思わぬところで花が咲いてビックリです。
今の時期、高速道路を車で走っていると、道路の法面にたくさんの白いユリが咲いているのを見かけます。ほとんどの人がテッポウユリだと思っているようですが、これはテッポウユリではなく、タカサゴユリという台湾原産のユリなのです。
テッポウユリは、沖縄や奄美諸島原産のユリで、6月頃に咲きますが、タカサゴユリはお盆を過ぎてから咲きます。花の外側に赤い筋が入るので、真っ白のテッポウユリと区別できます。タカサゴユリは別名、ホソバテッポウユリとかタイワンユリとか呼ばれます。
大正時代に観賞用に日本に入って来たそうですが、繁殖力が強く、初めは関西地方で見られたそうですが、今では日本各地に広がっているようです。とにかく大量の種子ができ、広範囲に風の力でまき散らし、発芽して翌年には花を咲かせます。在来種のテッポウユリを脅かす存在として危惧されているようです。実際、タカサゴユリとテッポウユリの自然交雑種で「シンテッポウユリ」と呼ばれる外側に赤い筋の無いユリが空き地や駐車場などあちこちで見られるそうです。開花時期は今の時期なので、テッポウユリとは区別できるそうです。
もしかしたら、高速道路の法面で見られるのは、シンテッポウユリなのかもしれませんね。