まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

福神草のそっくりさん

 10月なのに「11月並みの冷え込み」などと言われ、今年は寒さが早くやって来たようです。「まつこの庭」の温室も例年より早く暖房を入れ始めました。

 熱帯原産の福神草も気温が下がるにつれ、元気がなくなってきました。新しい芽が出ることもなく、花も上まで咲き上がり、赤い花ガラが目立つようになりました。

f:id:myuu-myuu:20171007154345j:plain一番大きい福神草で、背丈は2mぐらいあり、茎は9本で、1本だけまだ花が咲いていませんが、今月中に果たして咲くことができるのでしょうか?

 7月のブログで、夫がヤブミョウガと福神草とを間違えたことを書きましたが、福神草にそっくりな植物って案外多いのです。          ↓ ヤブミョウガ

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 次の3枚の写真を見て、何の植物か分かりますか? 葉の形が福神草にそっくりだと思いませんか?葉の大きさや付き方が違いますが・・・・。3番目はちょっと葉の幅が広いので、すぐに分かるかもしれません。

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 それぞれの植物の花は、上から順番に、

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f:id:myuu-myuu:20171007160932j:plain花を見るとお分かりだと思いますが、上からジンジャー、ミョウガ、カンナでした。

 フクジンソウ、ヤブミョウガ、ジンジャー、ミョウガ、カンナの共通点は、葉の形が似ていることと熱帯アジア原産(特にインド)であるということです。フクジンソウ、ジンジャー、ミョウガはショウガ科の植物で、ヤブミョウガツユクサ科の植物で、カンナはカンナ科の植物で、全部が同じ仲間ではありません。ヤブミョウガだけはツユクサの仲間で有ることから、地下茎が匍匐して株を増やしますが、他の4つの植物は地下茎がショウガのような球根になるという共通点があります。

 花の形や咲き方は、全部違いますが、ミョウガ以外の4つの植物は茎の登頂から花芽が出て咲き上がっていくのは同じですが、ミョウガの花は変わっています。葉の茎とは別に葉の茎の足下に花だけの茎を出して花を咲かせます。普段私たちが茗荷(ミョウガ)として食べているのは、ミョウガの花の蕾なのです。

 ところで、フクジンソウ、ジンジャー、ミョウガはショウガ科の植物であると言いますが、ショウガってそもそもどんな植物なの?と思いますよね。初夏の頃に葉ショウガというのがお店に並びますが、葉はミョウガにそっくりです。普段ショウガと言っているのは、かたい球根のようなもので、根ショウガといいますよね。

 ショウガはミョウガと共に、2、3世紀ごろに日本に伝わってきたとされています。香りの強い方を兄香(せのか)、香りの弱い方を妹香(めのか)と名付け、それがショウガ、ミョウガに転じたと言われています。ショウガもめったにはないそうですが、花を咲かせることがあるそうです。ミョウガと同じように葉の茎とは別に花の茎を伸ばすそうですが、ミョウガと違うのは、葉茎の足元ではなく、高く茎を伸ばして咲かせるそうです。ショウガの花を見てみたいものです。

 

 作年は、11月の初めに福神草の冬越し準備をしましたが、今年は少し早めなければならないかもしれません。先日朝10℃まで気温が下がった時に、福神草の葉が半分に折れていたのです。日中暖かくなったら、葉は元に戻りましたが、寒さに弱い福神草は10℃位が限度なのかもしれません。