「寒い、寒い」と言っているうちに、今年もいよいよ明日で終わりです。
今年最後の「まつこの庭」は冬のランです。温室の中は、ランのシーズンを迎えてにぎやかです。
↑ カトレア・ポカイタージェリナ ↓ カトレア・パーシバリアナ
↑ ↓ どちらもオンシジューム・トゥィンクル ↑ 赤とピンクの2色咲き
↑ 黄色とオレンジの2色咲き どちらも温室中に甘い香りを漂わせています。
↑ ミニバンダ・ブルースター
↑ デガルモアラ・ウィンターワンダーランド・ホワイトフェアリー
「まつこの庭」に最近仲間入りしたランです。一見オドントグロッサムかと思ったのですが、ラベルを見ると「デガルモアラ」と書かれていたので、一瞬「ン?」と思いました。長くランとお付き合いしていますが、初めて目にした名前のランです。よく調べてみると、ブラッシアとミルトニアとオドントグロッサムの3属間の交配種で、自然には存在しない人工的に作られた品種だったのです。ちょっととんがった感じのグリーンがかった白の花弁や白のリップに入った赤い斑点、さわやかな香りなど、それぞれの属の特徴をいいとこ取りしたのでしょう。
灯油切れを起こして、心配していたシンビジュームも無事咲き始めました。
シンビジュームも最近は小型のものが好まれるようです。「まつこの庭」の温室にも、小型のテーブルシンビジュームや東洋ランとシンビジュームを交配してできた「和蘭」と呼ばれるものが増えました。
< 和 蘭 >
↑ 春一番(春ランとの交配で、株元に2、3輪しか花を咲かせません。)
↑ 大和撫子(ヤマトナデシコ) 蓮弁蘭(レンベンラン)との交配 花も葉も細く、優しいピンク色の花弁と香りがまさに大和なでしこです。
↑ おぼろづき(春ランとの交配) 花が2、3輪なのは春一番と同じですが、茎をスッと伸ばします。淡い黄色も香りもホワイトチョコレートのようです。
↑ テーブルシンビジューム・チャングム ↓ 原種シンビジューム・トラシアナム
中国、タイ、ミャンマーの高地に自生し、湿った岩や木に着生するそうです。花茎は1メートル位のアーチ状になり、十数輪の花をつけます。独特の香りがあります。
今年1年を振り返ってみると、やはり異常気象の連続でした。春の真夏日、夏と秋の長雨、日照不足、週末ごとの台風、早めの冬将軍などなど、日本から四季はなくなってしまったのでしょうか? 花つくりは天候に左右されるので、異常気象は困ったものです。今の時期「寒」のような寒さで、「寒」の時期にはどれほど寒くなるのか、ちょっと心配です。
今年1年「まつこの庭」にお付き合いいただきましてありがとうございました。
皆様どうぞよいお年をお迎えください。