寒中なので寒いのはあたりまえですが、日本海側の地方の方は大雪で大変ですね。
今回は、「まつこの庭」に咲いたシンビジュームです。温室の中には、約40鉢のシンビジュームが所狭しと並んでいます。少しずつ咲き始めました。
現在日本で販売されているシンビジュームのほとんどは、インド、ミャンマー、タイなどの北部山岳地帯に自生していた原種の改良種だそうです。日本や中国に自生するシュンランやカンランもシンビジュームの仲間ですが、栽培方法などが異なるために、東洋ランとして別に扱われているようです。
以前は大きな花を咲かせる大型種が人気でしたが、最近は改良種のやや小型のテーブルシンビジュームやシンビジュームと東洋ランとの交配種で「和らん」と呼ばれるシンビジュームが人気のようです。私の温室にも、原種や大型種、中型種もありますが、テーブルシンビジュームや和ランが半分以上を占めるようになりました。
<中型種のシンビジューム>
↑ ワインシャワー ↓ 栄光
ワインシャワーに色合いが似ていますが、リップの模様が違います。30年ぐらい前の古い種類です。
↑ ミルクティー ↓ 名前不明(カズコシンビ)
花友から頂いたものですが、名前が分からないので花友の名を付けました。
<テーブルシンビジューム>
↑ 花衣(ハナゴロモ) ↓ かふぇのあ(ひらがな表記の名前)
ワインシャワーや栄光に花色やリップの模様などがそっくりですが、かふぇのあは花弁が細く全体的に花が小ぶりです。
<小型シンビジューム>
↑ 名前不明(シズコシンビ) これも花友から頂いたものです。かなり古いものです。今ならテーブルシンビジュームの仲間に入れてもらえるかもしれません。花の大きさはかふぇのあぐらいです。
<下垂性シンビジューム>
↑ 名前不明(ピーチ姫) テーブルシンビジュームとだけ書かれた名札が付いていました。枝垂れてピンク色の可愛い花を咲かせるので、勝手に「ピーチ姫」と名前を付けました。時間が経つとリップがもっと濃いピンクになります。花弁の周りが傷んでいるのは、温室の灯油切れで、氷点下にさらしてしまった影響かも知れません。他にもそういう株がいくつか見られます。
<和ラン>
↑ 桃園(モモゾノ) シュンランとの交配で、葉が細く丈が低く、花は1茎に2輪ぐらいです。同じくシュンランとの交配の「春一番」より花はずっと小さいです。
↑ いろはいろ NO.1 先日サンシャインラン展で手に入れたシンビジュームです。
原種エリスロスティルムと原種インシグネの血を受け継いでいるということなので、我が家にあるポーウェルシーに花色の感じが似ているわけです。NO.4まであるということですが、微妙に色合いや模様が違うようです。ポーウェルシーはまだ咲いていません。
3月頃まで、次々とシンビジュームが咲きます。古い原種交配のものから最近の流行のものまで、私のラン栽培の歴史を物語るようです。