天気予報がまたまた大当たりで、昨夜から雪になりました。3回目の雪はそれほど降らなかったので、ちょっと安心しました。1回目の大雪で雪かきに不自由したので、せっかく買った雪かき用スコップですが、今回は必要無かったようです。
例年にない寒さ続きで、クリスマスローズがなかなか咲きません。温室の中のものが少しずつ咲いている状況です。
クリスマスローズの原種はキンポウゲ科の宿根草で、ヨーロッパ全域、特に地中海沿岸、バルカン半島、黒海沿岸から中国まで広範囲に分布しています。一般的に日本より夏の気温が低く、雨量が少なく、気温が高い所でも乾燥しているところに自生しています。日本で流通しているクリスマスローズの交配種は、日本の夏が苦手です。なん株夏越しに失敗したか分かりません。
クリスマスローズは、花色がくすんだ感じの色が特徴ですが、最近は交配が進み、クリアーな色のものが出てきています。単色だけでなく、バイカラー(2色)咲き、ピコティ(覆輪)咲きなど豊富です。咲き方も、シングル(一重)咲き、セミダブル(半八重)咲き、ダブル(八重)咲きとあり、大輪咲きや小輪多花性咲き、多花弁咲きなど、クリスマスローズの色や模様、咲き方や形などバラエティーに富んで、楽しみが広がっています。
<シングル咲き>
↑ レッドシングル ↓ レッドフラッシュイエローシングル
↑ レッド&イエローのバイカラーシングル(外はレッド、内はイエロー)
<セミダブル咲き>
↑ セミダブル・サクラシフォン(メリクロン株なので個体名が付いています。)
クリスマスローズは実生から育てると2つと同じものが出来ないと言われています。同じものをたくさん作りだすために成長点培養という方法(メリクロンと言います。もともとはラン栽培で考えられたものだそうです。)を取り入れたそうです。
<ダブル咲き>
↑ レッドブロッチホワイトダブル ↓ 紫小輪ダブル
↑ 赤スポットイエローダブル ↓ 赤糸ピコティホワイトダブル
細い覆輪のことを「糸ピコティ」と言います。
<原種交配>
↑ デュメトルム交配・プチドール(小輪多花性)
↑ エリックスミシー・モンテクリスト(エリックスミシーはニゲル × ステルニー × アーグチフォリウスの3種交配です。)
もうすぐ立春だというのに、立春寒波がやってきて、あと2週間は厳寒が続くそうです。この調子では、クリスマスローズはまだまだ咲けそうにないようです。春が来るのが、どんどん遅れているような気がします。