彼岸が過ぎて、今日など私の庭は日中20℃を越えました。春を通り越して初夏の陽気です。草取りをしていると、汗ばむほどです。
「まつこの庭」にも大慌てで、一気に春がやってきて、桜が咲き始めました。
高さが2メートル位の小さなうすピンクの花を付けるサクラです。
近くで見ると白いのですが、離れてみるとかすかにピンクがかっているのです。庭に自然と生えてきたもので、名前も由来も分かりません。小鳥のプレゼントか、鉢花にくっついてきたのか、どちらかだと思います。
竹林の中に咲くヒガンザクラです。竹より高く背を伸ばして、花を咲かせています。勝手にヤマザクラだと思っていましたが、昨年桜川のサクラを見に行って、サクラには木肌の模様が横と縦のものがあり、縦のものはヒガンザクラであるということを知り、我が家のサクラはヒガンザクラと分かりました。ヤマザクラは横です。
カワヅザクラもあるのですが、一足早く咲くはずが、2月は寒かったので今頃咲いて、葉も開いて、花と葉を同時に見るようになってしまいました。
サクラの開花は、今年例年より10日ほど早いようです。原因は冬の低温と春先の高温だそうです。サクラの花芽は、前年の夏に形成され、その後休眠期間に入ります。その休眠から目覚めるためには、冬の低温に一定期間さらされる必要があるそうです。それを「休眠打破」と言うそうです。今年の冬は極端に寒く、春先が初夏のように急激に暖かくなったので、休眠打破のスピードが加速されたそうです。東京と九州の開花がそれほど違わないのは、冬の気温が九州は東京ほど寒くなかったからだそうです。九州の冬の平均気温が温暖化の影響で、年々高くなっているので、このままでは、サクラが休眠打破できずに開花しないというようなことが起こる心配があると言っていました。
チューリップの球根などもこの休眠打破が必要な植物で、アイスチューリップと言って冬にチューリップを咲かせるのは、冬になる前に冷蔵処理をして季節を錯覚させるのです。
「まつこの庭」のチューリップも、サクラと同様に例年より10日ぐらい早くお彼岸から花を咲かせてしまいました。
「まつこの庭」でしだれ梅に続いて2番目に春を告げるヒメコブシが、今年はサクラと一緒に開花です。いろいろな花が咲く順番を狂わせています。
↑ ヒメコブシ ↓ ボケ
↑ ヒイラギナンテン ↓ アオキの実
アオキは、3、4月頃に花を咲かせ、秋に実が赤くなり、4月頃まで実が残り、花と実が同時に楽しめるそうです。(白っぽくとんがっているのが花芽です。)
↑ ヒアシンスとスイセン ↓ 開花を待つ玄関前のチューリップ
あんなに待ちわびていた春ですが、一気に花が咲いて、ゆっくり楽しむ間もなく花が早く終わってしまいそうな気がします。例年なら5月の連休の頃まで楽しめるチューリップは、今年はどうでしょうか?
暖かくなったらなったで、雑草もどんどん伸びてきます。苦手な虫たちもたくさん出て来ます。戦闘開始です。きれいな花を楽しむのも楽じゃありません。