久しぶりに雨が降りました。草花にとっては恵みの雨です。
大雨注意報が出ているので、単純に喜んでばかりはいられません。西日本や北日本では大きな被害が出ているのですから・・・・。
今回は、「まつこの庭」で6月に咲いた夏のランです。
<カトレアの仲間>
↑ パープラタ・カーネア ↓ カーハンミア
↑ ロエブリング カーハンミアによく似ていますが、ロエブリングは全体が紫色です。この花はよく秋に咲きます。夏の早い時期に咲いたのは、私の温室では初めてです。考えてみれば、この花の片親が初夏咲きのパープラタなので、夏に咲いても不思議ではありません。
↑ パープラタ 一部分をカタツムリに食害されてしまいました。
↑ インターグロッサ ↓ ミカワブーケ
<コチョウラン>
↑ ミディコチョウラン・ドリタエランラン ↓ ミディコチョウラン・レジーナ
↑ ミディコチョウラン・ビッグリップ ランの花は花弁が6枚あるように見えますが、下の3枚はガクです。上の3枚が花弁になりますが、3枚のうち下側の花弁は形が他の2枚と違っていて唇のように見えることから唇弁(リップ)といいます。このビッグリップは唇弁が大きく他の2枚の花弁と同じような形をしているのが特徴です。
<デンドロビューム>
↑ セクンダム・アルバ 東南アジア原産で普通のセクンダムは濃いピンク色で、小さい花を密に付けます。大きいものだと背丈1m、花の長さも20㎝ぐらいになるそうです。このセクンダムは花色が白で、花の長さは10㎝ぐらいです。
<ホヤ(サクララン)の仲間>
温室の中で5月頃から咲き始めました。すぐ花の終わったものもありますが、咲き続けているもの、新たに咲いた別の種類のものもあります。
↑ ↓ カルノーサ (カルノーサのスタンダードな種類です。)
この前咲いたのは、カルノーサ・コンパクタで、こんな花でこんな葉でした。
葉が巻いていて、花の色はほとんど変わりませんが、花全体が小さめでした。
↑ ↓ ホイシュケリアナ これ以上外側の花弁は開きません。
1つの花の大きさは5㎜ぐらいしかなく、花も5~8個ぐらいしか固まって咲かないので、花全体の大きさも1.5~2㎝ぐらいにしかなりません。つるの節々に花をたくさん付けてもあまり目立ちません。この花は黄色ですが、オレンジ色やピンク色もあるそうです。
↑ ↓ クミンギアナ 黄緑色に赤い星模様で、花径は8㎜ぐらいです。
花弁の端が反り返るのが特徴です。この花は斜めに伸びた長い茎に下向きに花を付けるので、茎を持ち上げないと花を見ることができません。
夏咲きのランはあまりないので、温室の中は夏の間ちょっと寂しげです。木立ベゴニアやホヤが彩りを添えてくれると思います。