連日猛暑が続いています。今日我が家の軒下で38℃を記録しました。熱中症に気を付けながら、朝と夕方2時間ぐらいずつ草取りや水かけをしています。この猛暑があと1週間は続くそうなので、ちょっとうんざりです。早く雨が降って欲しいです。
今回は、「まつこの庭」で6・7月に咲いたユリの花です。
ユリは北半球の亜熱帯から亜寒帯に分布し、約100種類が自生しているそうです。
日本には14種の原種ユリが自生し、ヤマユリ、ササユリ、ヒメサユリ、タモトユリ、ウケユリ、スカシユリの6種が日本固有種で、エゾスカシユリ、クルマユリ、テッポウユリ、オニユリ、コオニユリ、ヒメユリ、スゲユリ、カノコユリは日本から中国大陸、朝鮮半島、台湾にかけて自生しています。
ユリもアジサイと同様にドイツの医者シーボルトが祖国に持ち帰り、ヨーロッパ諸国に広がり、改良が加えられ、花がより大きく豪華になって里帰りした植物として有名です。
ユリは6月頃から咲き始めますが、一番早いのがスカシユリの仲間、次にテッポウユリの仲間、7月頃にヤマユリの仲間、カノコユリの仲間、8月頃のタカサゴユリと3カ月ぐらいにわたって花を繋いでいきます。
<スカシユリの仲間> スカシユリは上向きに咲きます。上から見ると花弁と花弁の間が透けて見えるのでこの名があります。花が終わると花弁が1枚1枚散ります。
↑ ローリーポップ ↓ ブラックアイ
↑ 八重スカシユリ・ファタモルガナ ↓ ブラックチャーム
↑ アプリコットチャンピオン ↓ 八重スカシユリ・イエローベリー
↑ ロイヤルサンセット
<テッポウユリの仲間> トランペットリリーとも言います。花弁の元がくっついていて横向きに咲きます。同じ花を見て日本人は鉄砲を連想し、西洋人はトランペットを連想して、名前を付けたのがとてもおもしろいと思います。花が終わるとくっついた形で散ります。
↑ ランコン(中国の原種の交配種) ↓ アフリカンクイーン
<ヤマユリの仲間・オリエンタルハイブリッドリリィ> 日本の原種ユリのヤマユリやササユリなどをもとに交配して作られた大型のユリです。
↑ テーブルダンス ↓ カサブランカ
オリエンタルハイブリッドリリィの中で一番有名なのがカサブランカです。約30年ほど前バブルの頃、オランダから空輸されて年末の花店で1本3000円から4000円もの値段がついて話題になったそうです。カサブランカは日本原産のカノコユリとサクユリの血を受け継いでいると言われます。このカサブランカが元になって赤や黄色の大きな花の交配種も作られています。
↑ コンカドール(黄カサブランカ) ↓ マンボ(赤カサブランカ)
↑ パープルカサブランカ
最近は八重咲きのオリエンタルハイブリッドリリィが出て来ました。
↑ ソフトミュージック ↓ マジックスター
↑ スノーボード ↓ スイートロージー
「まつこの庭」ではほとんどのユリを鉢植えにしています。ユリはシンクイムシやカタツムリの食害を受けやすいので、地植えにすると目が届かず、きれいに咲かせられないからです。今年はカタツムリの特効薬が手に入ったので、例年よりはきれいに咲かせられたと思います。シンクイムシは防除が難しいです。