ガッツアリアは、皇帝ダリアと普通のダリアのハイブリッド(交配種)です。
皇帝ダリアは、高さが3~5mになり、秋遅く(11月半ばごろ)に登頂にピンク色の大きな花を咲かせます。背が高いことで倒れやすく、しかも花が咲いても2階から観賞するほど花が良く見えません。皇帝ダリアは寒さに弱く、花の時期が晩秋であることから、霜の降りる時期と重なり、暖冬でもない限り花を見られないことが多いのです。
そこで、皇帝ダリアの欠点を解消する目的で、普通のダリアと交配してできたのが、ガッツアリアです。皇帝ダリアは一重の花が咲きますが、ガッツアリアは一重咲きの花(花弁が8枚)と半八重咲き(花弁が16枚前後)の花が混じります。
ガッツアリアは、高さが1.5~2mで、皇帝ダリアより1か月ぐらい早く10月の半ばごろから花を咲かせ始めます。ガッツアリアが出はじめた頃は、ピンク色のものだけでしたが、八重咲き、ローズ色、アプリコット色と種類も豊富になってきました。「まつこの庭」には、ピンク色の他にローズ色とアプリコット色があります。以前は八重咲きもあったのですが、冬越しに失敗してしまいました。皇帝ダリアと同じように地植えで冬越しできます。
↑ ローズ色のガッツアリア ↓ アプリコット色のガッツアリア
皇帝ダリアはまだつぼみです。花が早いか、霜が早いか競争です。
霜が降りる予報が出ると、鉢植えなら軒下に避難できますが、地植えの場合はつぼみの付いた茎を切って水に挿しておきます。時期が来ると開花します。この方法を花友に教えてあげると喜ばれました。
他のダリアは、今年カタツムリと長雨の被害で散々でした。ほんの少ししか花が見られませんでした。
↑ 白のデコラ咲き ↓ アプリコット色になったピンクのデコラ咲き
↑ アプリコット色になった黄色のデコラ咲き 秋に咲くダリアは、ピンクも黄色も色が濃くなり、アプリコット色になってしまうようです。
↑ 2色咲き ↓ 咲き分け(1本の株に3種類の花が咲きます。)
大輪のダリアで同じように咲き分けるダリアで「浮気心」という名前のダリアがありますが、これは小輪なので「ミニ浮気心」というところでしょうか。
↑ 一重咲きの小輪ダリアなのですが、半八重咲きになっています。
秋も深まり、10月ももうすぐ終わりです。23日は二十四節季の一つ霜降でした。いつ霜が降りてもおかしくない時期になってしまいました。昨年皇帝ダリアの花が咲いたのは11月15日で、咲き始めたと思ったら大霜が降りて、満開の皇帝ダリアを見ることはできませんでした。今年は無事皇帝ダリアの花を見ることができるでしょうか?