12月に入っても暖かな日が続き、夏日になる日もありましたが、昨日から急に冷え込み始めました。昨日の朝、今朝と我が家の軒下では-4℃を記録しました。大霜で初氷でした。あんなに元気に咲いていた皇帝ダリアや皇帝ヒマワリ、変わりアサガオのミナロバータなど一晩でダメになり、見るも哀れな姿になってしまいました。庭を唯一彩ってくれていた花たちも最後を迎え、花の無い寂しい庭になってしまいました。
今回は、11月から12月の初めに「まつこの庭」の温室で咲いた初冬のランです。
<カトレアの仲間>
↑ パストラルイノッセンス・ローザ ↓ パオラ・マタノ
↑ フルデレンシス
<コチョウラン> 黄色とオレンジ色の2色咲きのミディコチョウランです。
<オンシジューム> ダンスをするお人形のような花の形をしています。
<シンビジュームの仲間>
↑ テーブルシンビジューム・ピーチ姫 ↓ 和蘭・ふるさと
春の終わりに「シルクロード」と名札のついた安くなった苗を買って育てたところ、8月に花が咲きビックリ!。しかもピンク色の花が咲くはずのシルクロードとは似ても似つかない花が咲き2度ビックリ!!。そして11月の初めに再び花が咲き、3度目のビックリ!!!。調べてみたところ秋と春に2度咲く事もあるという和蘭の「ふるさと」ということが分かりました。
和蘭というのは、清楚で趣のある姿と洋ランの華やかさを併せ持つ新しいランとして、1980年代に東洋ラン(春蘭、報歳蘭、駿河蘭、寒蘭など)と洋ラン・シンビジュームとの交配により誕生した小型のランで、1990年代に店頭に並ぶようになり、今では広く流通し家庭のテーブルの上で楽しまれるようになったようです。
和蘭は春蘭系(小株で耐寒性が強い系統)、蓮弁蘭系(葉が細く、気品ある芳香をもつ系統)、報歳蘭系(大型で芳香性が強い系統)、駿河蘭系(耐暑性と芳香性が強い系統)、金陵辺系(極小輪で輪数が多く、強健な系統)、多種系(複数の東洋ランの原種から多様な魅力を引き継ぐ系統)に分けられるそうです。ふるさとは駿河蘭系です。
他にも「まつこの庭」の温室では、いくつかの和蘭が咲き始めています。
寒さはこれから本番を迎えますが、温室の中ではこれから花のシーズンを迎えるランたちがつぼみを膨らませ、出番を待っています。年を重ねた我身には寒さが堪えますが、寒さに反して賑やかになっていく温室の中を覗くのがこれからの楽しみです。