まつこの庭にクリスマスローズのシーズンがやってきました。
今年は例年より開花が遅いようで、やっと咲き始めたところです。お正月になってから、ほとんど雨が降らず乾燥しているせいか、葉がカサカサしています。水が足りないのかもしれません。
クリスマスローズはキンポウゲ科の多年草で、およそ20種類の原種とそれらの自然交雑種や交配種がたくさんあります。原種はヨーロッパ全域から地中海沿岸、バルカン半島、黒海沿岸、そして中国(チベタヌス1種のみ)に自生しています。
↑ 原種・リヴィダス ↓ 原種・リヴィダス
どちらも原種・リヴィダスですが、リヴィダスは花色があずき色、ピンク、黄緑、緑と色幅があります。原生地はマジョルカ島で、地中海気候の温暖な地域に自生するため耐寒性が弱く、鉢植えにして温室内に入れています。
↑ 原種・ノイガー(ニゲル) イタリア、オーストリア、クロアチア、スイス、ドイツなどに自生します。リヴィダスよりは耐寒性があります。イギリスで「クリスマスの時期に咲くバラのような花」という意味でクリスマスローズと名付けられたそうです。日本では、原種もハイブリッド種もすべてクリスマスローズと言っていますが、ヨーロッパではクリスマスローズというとこのノイガーを指すそうです。
↑ ノイガー交配種・スノーダンス
現在日本で出回っているクリスマスローズは、ほとんどが交配種です。美しい花の色や形、咲き方を追究して複雑に交配されています。花色は赤、ピンク、白、黄色、黒などの他、2色咲き、模様入りなど、形も丸弁、剣弁、ねじれた細い花弁など、咲き方もシングル(一重咲き)、セミダブル(半八重咲き)、ダブル(八重咲き)、そしてシングルの中でも小輪の花をたくさん付ける小輪多花性咲き、ダブルの中でも花弁数の多い多花弁咲きとバラエティー豊かになっています。10年ほど前では考えられないほど安価で珍しい花が手に入れらるようになったのもクリスマスローズマニアにとってはうれしいです。
↑ 赤シングル ↓ ピンク赤ブロッチ(模様のこと)セミダブル
↑ ネオンセミダブル ↓ 赤ダブル
↑ アプリコットダブル ↓ 白ダブル
↑ ゴールド赤フラッシュ(模様のこと)ダブル
↑ 白赤糸ピコティ(赤の細い縁どり)ダブル・多弁花 普通のダブルは花弁が3段ぐらいですが、多弁花は5、6段あり花弁数も5、60枚あります。
珍しい色や形、咲き方などが複雑に重なって、どんどん新しい品種が出てきて、クリスマスローズは楽しみの多い植物です。世間では少しクリスマスローズブームに陰りが見えてきたようですが、私のマイブームは去りそうにないようです。