悪魔の舌のような花って、一体どんな花?って誰でも思いますよね!
こんな花です。木(柿の木)の右側にニューッと突き出ているものです。
「えっ!?これが花?」って誰でも思いますよね。確かにこのニューッと突き出たものは悪魔の舌に見えるかもしれません。背丈が約110㎝、棒状のものは約50㎝ぐらいあります。私の庭で咲いたのを見たのは2回目なので、それほどビックリしませんでしたが、初めて見た時は不気味に感じました。
このちょっと異様なものの正体は「コンニャクの花」です。「コンニャクに花が咲くの?」と思った人もいるでしょうし、そもそも「コンニャクって食べるものでしょう?こんにゃくと一体どんな関係があるの?」と思った人もいるかも知れません。コンニャクの原料となるコンニャク芋に咲いた花なのです。
5月の初めの頃はこんな様子でした。
10日過ぎた頃、先から棒状のものが伸び始め、
約3週間後の姿です。この長く伸びた棒状のものが花です。
コンニャクはサトイモ科の植物で、ミズバショウや前に春の山野草で紹介したウラシマソウなどの仲間です。よくテレビで「ショクダイオオコンニャク」の開花が話題になりますが、同じ仲間です。もともとはこのショクダイオオコンニャクの花に付けられた名前がDevil's Tongueです。この花は物凄い臭気をもっているそうですが、私の庭で咲いた花はそれほどにおいません。
花のつくりがとても変わっています。棒状の花を包んでいるひらひらしたものは「仏炎苞(ぶつえんほう)」と言い、突き出た棒状の部分は「付属体」と言い、開花するとこれが匂いを発するそうです。花はどこにあるかというと付属体の下の方にあります。覗いて見ると、
ぶつぶつしたものが花だそうです。上の方に雄花の集まった雄花群、下の方に雌花が集まった雌花群があるそうです。この写真では違いがよく分からないと思いますが・・・・。 左下の所が白くなっているのは、何かの虫が外側からかじったようなのです。
このぶつぶつした花のようなものがよく分かります。
わたしの庭のコンニャクは、義母が生前コンニャクを手作りするのに植えていたものです。コンニャクは大体3年ぐらい育てると、コンニャクを作れる大きさになるようです。花が咲くのには4年以上育てる必要があるそうです。花が咲ける状態になる前に出荷してしまうので、コンニャク畑で花を見ることはできないのだそうです。コンニャクの花はコンニャクの栽培をしているプロの人でもなかなか見られない本当に珍しい花だそうです。
この後花がどうなるのか、見守りたいと思います。