袋田の滝で有名な大子町の山の中にあるローズガーデン「森谷」へ、新聞の記事を見て出かけました。茨城県も北のはずれの方にあり、私の住むところから約90㎞弱、高速道路も途中までなので、車で約2時間かかりました。
車1台通るのがやっとというほどの細い山道を上がっていくと、「本当にバラ園なんてあるの?」と不安になりました。山に囲まれて確かにバラ園がありました。まさに山の中の「秘密の花園」でした。
↑ つるうらら ↓ 羽衣
↑ 上のピンクのバラはアンジェラ、下の赤いバラはノックアウト
↑ 満開のバイカウツギ
このバラ園は、リタイアした森谷さんがご夫婦で千葉県から移り住み、10年になるそうです。最初に700本のバラを植えたそうですが、今では約120種1000本のバラが咲き誇るそうです。
↑ ↓ 春風
↑ 花見川 ↓ アンジェラ
ここのバラ園で感心したのは、一つ一つのバラに名札がついていた事です。バラ園の中には名札が付いていなかったり、文字が薄くなって読めなかったりするところがあるのですが、ここの名札は大きくてはっきりしているのがとても親切です。
↑ ↓ フランソワ・ジュランビル
↑ ブラッシングノックアウト ↓ 緋扇
↑ ポールズ・ヒマラヤン・ムスク・ランブラー ↓ つる桜霞
↑ スパニッシュビューティ ↓ コーネリア
コーネリアはシュラブローズなので背丈ぐらいの高さというイメージをもっていましたが、ポール仕立てにすると倍ぐらい伸びるのを知って驚きました。
ここのバラ園で初めて見て私が気に入ったバラは、サマーワインとハイルヘングローです。
↑ ↓ サマーワイン
サマーワインは一重咲きと花弁の色とひらひら感がとても好きです。
↑ ↓ ハイルヘングロー
ハイルヘングローは花が小ぶりの八重咲きなことと花弁の淡い紫色が好きです。
このバラ園の第一印象は、「ちょっと寂しい感じ」「新しい品種がないなあ」でした。バラとバラとの間が空いている事やバラ以外の植物がほとんど植えられていないから寂しく感じたのだと思います。
奥様にお話を伺うと、このバラ園をデザインしたプロの方は、バラ園は「花と緑」が「4:6」の割合が一番美しいという考えなのだそうです。「バラ4芝生6の割合」を常に保つようにと厳命されているのだそうです。下草にジギタリスとかクレマチスを一緒に植えとかは最も下品なことだというのだそうです。庭作りにこんな考えがあるのに驚きました。ガーデニング好きの奥様にとってはちょっと不満のように感じられました。裏庭で寄せ植えやハンギングを作って飾っているそうです。
もう一つ驚いたのは、私が受講したローズマイスターの研修を奥様も受講したそうなのです。私は一期生でしたが、彼女は二期生だそうです。あまりの偶然にビックリ!!彼女はガーデニング好きであっても、バラに関しては素人だったので、バラを見に来た人に質問されたら答えられるようにと思ったからだそうです。月に1回とはいえ、3年近く約100㎞をよく通ったものです。大子に来るまでペーパードライバーだったそうですが、教習所に通ってもう一度車の運転をマスターしたそうです。茨城に住むなら車は必需品ですから・・・・・。
初めて訪れるバラ園は知らないバラとの出会いもうれしいですが、人との出会いもまたうれしいものですね。