梅雨の晴れ間に、群馬の中之条ガーデンズへバラを見に出かけました。春、花桃と桜を見に行った時には何の花も咲いていなかったバラ園でしたが、バラのシーズンにはさぞかし素晴らしいバラ園になるのに違いないと思い、バラのシーズンに訪れるのを楽しみにしていたのです。
我が家から約180㎞、車で3時間弱の距離です。期待を裏切らないどころか、期待以上のすばらしさでした。樹木とバラと宿根草がどれも見事に咲き誇り、圧倒されてしまいました。あまりバラなどに興味のない夫でさえ、「この庭はすごい!!」と言ったのです。先日見に行った大子の寂しいバラ園と比較していたに違いありません。
バラ園が開園して3年目だそうですが、スタンダード仕立てのバラが溢れるようにたくさん花を付けていたのには驚きました。
池の向こう側にくりぬかれた額縁のような壁。春訪れた時は、丘が花桃のピンク色で染まっていました。今回は、赤いバラが額縁の両側を飾っていました。
春、枝だけのバラを見た時には、素晴らしい庭に違いないという予感はありましたが、このような素晴らしい風景を想像出来ませんでした。樹木の葉の色、宿根草の大きさや形、色などよくよく計算されて植えこまれています。
バラ園は垣根や塀などで仕切られた6つのエリアからなっていて、それぞれにテーマがあるらしいのですが、説明もパンフレットもないので、自分で想像するしかありませんでした。印象に残ったのは、白花だけのコーナーと黄・オレンジとブルーのコーナーでした。特に、黄・オレンジとブルーのコーナーは、バラと宿根草の色合わせが素晴らしい! と思いました。こんなにブルーの花を集めたものだと感心しました。
私の悪い癖(?)で、花柄摘みをしていた方にバラの名前を尋ねてしまいました。「いつも聞かれて困るんですが、私らには覚えきれません。庭を設計した人が花の名札は庭のイメージを壊すと言って、嫌うんです。付いていても小さいから見えづらいんです。」とのこと。よくよく見ると確かに、手のひらサイズの小さな名札がバラの足元の宿根草の陰に見えるものもありました。かといって、宿根草をかき分けてまで名前を見る訳にはいきません。そんな訳で今回は、名前なしで庭の風景だけ載せてみました。
今、中之条ガーデンズは夏花壇の準備中で、バラ以外は何の花も咲いていませんでした。標高が高いので、花が少し遅れているようです。アジサイもつぼみでした。
秋バラの頃は一体どんな風に庭が変わるのか、是非もう一度訪れてみたいです。