まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

ホヤ・サクラランの花

 今、梅雨の中休みだそうですが、梅雨らしい日はまだ2、3日だったような気がします。晴れてもカラッとしていて五月晴れのようで、過ごしやすいです。

 今回は、「まつこの庭」の温室で咲いたホヤの花です。去年は5月から咲いたのですが、今年は少し遅いようです。

 ホヤというと食べ物のホヤを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、植物にもあるのです。こんな花です。

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 ホヤの1つの品種、カルノーサです。小さな花が20~30個集まって半球形の花を作っています。小さな花は花径1,5㎝位で半球形の花は7~8㎝位あります。サクラのような色の花を咲かせるので、別名サクラランの名があります。カルノーサは沖縄に自生しています。ランの名前が付いていますが、ランの仲間ではなく、ガガイモ科(キョウチクトウ科)の植物です。普通サクラランというとこのカルノーサのことを言います。株全体は、こんな風です。

f:id:myuu-myuu:20190620131817j:plainツルが長く伸びないと花は咲きません。園芸店などでは、観葉植物として売られていることが多く、ツルが短いので花が咲いたものが売られていることはほとんどありません。育てている人でもツルが伸びるとじゃまだと思い、ツルを切ってしまうので、花を見ることはないと思います。性質を知っていれば見られるのに、残念です。

 カルノーサは葉の変異が多く、普通の緑葉、ライム色葉、斑入り(外斑と中斑)、斑もクリーム色とピンク色、葉がねじれているカルノーサ・コンパクタという種類、しかもそれにも普通の葉の変異と同じだけあるので、私が知っているだけでもカルノーサの変異種は10種類ぐらいあると思います。

f:id:myuu-myuu:20190620134202j:plain↑ ピンク色の外斑入りのカルノーサ 

f:id:myuu-myuu:20190620134107j:plain↑ クリーム色の中斑入りカルノーサ・コンパクタ

 ホヤは一般的にツル性の低木で、花は多肉質で光沢があり金平糖のような形をした花が多数集まって咲きます。日本の南部(沖縄)から熱帯アジア、オーストラリアなどに約200種自生しているそうです。花色は白、黄色、ピンク、赤、青など様々です。ホヤという名前はイギリスの園芸家のホヤ氏に由来するそうです。

 「まつこの庭」の温室では、カルノーサの他にも今3種類のホヤが咲いています。

f:id:myuu-myuu:20190620135130j:plain↑ ホイシュケリアナの花   ↓ ホイシュケリアナの葉

f:id:myuu-myuu:20190620135306j:plainホイシュケリアナは花径が0,5㎜ぐらいしかなく、花全体でも2㎝前後にしかなりません。この写真以上に花が開くことはありません。茎の節々に花を咲かせますが、花はあまり目立ちません。花色がオレンジ色やピンク色もあるそうです。

f:id:myuu-myuu:20190620140019j:plain↑ サンライズの花   ↓ サンライズの葉

f:id:myuu-myuu:20190620140157j:plain葉が赤みを帯びているのが特徴的です。花はピンクと黄色でかわいいです。産毛のようなものがびっしりついているのがちょっと変わっています。

f:id:myuu-myuu:20190620140533j:plain↑ リモニアカの花   ↓ リモニアカの葉

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 サンライズもリモニアカも小さな花の花径が1㎝ぐらいです。どちらも今年初めて咲いたので、本来の大きさかどうかはよく分かりません。株が大きくなればもっと花が大きくなったり、数が多くなったりするのかもしれません。

 ケリーという種類のホヤがつぼみをもっています。

f:id:myuu-myuu:20190620141310j:plain↑ ケリー   ↓ 斑入り葉ケリー

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 よくバレンタインデーの頃に植木鉢に1枚葉を挿したものが「ラブラブハート」という名で売られているのを見かけます。これを一生懸命世話をしても、ツルが伸びたり新しい葉が出て来たりすることはないようです。もちろん花を見ることはできません。

 ホヤも色々な種類がありますが、やっぱりカルノーサの花が1番好きです。葉の変異に従って、花も少しづつ違うので、それも楽しみです。