今日は朝から雨です。関東地方でもこれから夕方にかけて激しくなるそうです。九州ではここ1週間位で7月の総雨量の2倍の雨が降ったとかで、被害が出て来ているようです。これ以上の被害が出ない事を願うばかりです。
今、まつこの庭のあちこちでヤブカンゾウや色とりどりのヘメロカリスが次々に花を咲かせています。梅雨の時期、気持ちが沈みがちになる時、黄色やオレンジ、赤のヘメロカリスは目にも鮮やかに、気分も明るくしてくれます。
↑ ヤブカンゾウ
ヤブカンゾウはユリ科の中国原産の植物で、古い時代に日本に入って来て、今は日本各地に自生しているようです。私の庭でも昔からあり、増えるたびにあちこちに移植したので、梅雨の時期の庭を彩ってくれています。日本では芽吹いたばかりの若芽を茹でて食べますが、中国ではつぼみを乾燥して料理に利用するそうです。また、つぼみを解熱剤、葉や根を利尿剤などの漢方薬として利用するそうです。
ヤブカンゾウはノカンゾウ、キスゲ、ユウスゲなどとともに日本に自生するヘメロカリスです。ヘメロカリスというと一般的には園芸種をいいますが、もともとは日本や中国に自生するカンゾウやキスゲをもとにしてヨーロッパで品種改良されたものです。
ヘメロカリスは、ギリシャ語でhemer(1日)callos(美)が語源となり、1日限りの美を意味します。英名のday(1日) lily(ユリ)も同じで、1日花であることが名前の由来になっています。朝花が開いて、夕方にはしぼんでしまいますが、次々に花を咲かせるので、開花期は比較的長いです。梅雨明けまで花を楽しませてくれます。
品種改良が進んで、色も黄、オレンジ、赤、紫、咲き方も一重咲き、八重咲き、2色咲き、スパイダー咲き(花弁が細く長い)、形や大きさも小輪、大輪、丸弁、細弁、波状(フリル)弁などバラエティーに富んでいます。
<一重咲き>
↑ 黒赤花 ↓ 紫花
↑ ↓ ピンク花
ヘメロカリスの白花と言われていますが、実際は薄いクリーム色です。
<波状(フリル)弁>
<2色咲き>
<八重咲き>
八重咲きのヘメロカリスは、ヤブカンゾウの八重咲きの血を濃く引き継いでいると思われます。ノカンゾウもキスゲもユウスゲも一重咲きだからです。ヘメロカリスもバラと同じように青い色がないと言われています。紫と言われているものも茶色に近いような色で、青のヘメロカリスは遠そうです。