梅雨の中休みに、埼玉へラベンダーとヘメロカリスを見に行きました。
午前中は、日本最大級のラベンダー園を謳う嵐山(らんざん)町の千年の苑ラベンダー園へ。駐車場から20分歩くと言うので、夫は見る前から意欲を失ったようです。田んぼの中を歩けど歩けど、それらしきものは見えず、やっとたどり着いたと思ったら、夫は「オレ、もういいは。車で待ってるから・・・・・。」と外から写真を1、2枚撮ると一人で車まで戻って行きました。
私は入場券を求めて一人で会場の中へ。
一面に広がるラベンダー畑。曇り空の下、ラベンダーの花色は映えず、ちょっとがっかり。しかも種類はグロッソラベンダーだけ。10年以上も前に行った丹原のラベンダーと比べて、「日本最大級のラベンダー園って本当なの?」と疑ってしまいました。かろうじてグロッソラベンダーの白花が少し植えられていました。
色は冴えませんでしたが、辺り一面に漂う香りだけが救いでした。
今日がラベンダーまつりの最終日とかで、ラベンダーの摘み取り体験をする人がたくさん居ました。
草々に引き揚げて、午後からはラベンダー園から約10㎞離れた小川町のヘメロカリスのナーセリー、岡本自然農園へ。
夫はラベンダーの時とは全く違った反応を示し、「オレ、何だかこの花好きかも?オレの分まで入場料払って!」とサッサと入って行きます。
やっぱり梅雨空に映えるのはラベンダー色ではなく、黄色やオレンジなのですね。
夫いわく「ラベンダーは気持ちが沈む。ヘメロカリスは気持ちが明るくなる。」
その通りです。
ヘメロカリスは今一番アメリカが品種改良が進んでいるそうです。アメリカのヘメロカリスのカタログを見せてもらってビックリ! キスゲやカンゾウからは想像もできないような派手な色や形の花に驚きました。園主は、日本人の感性にあったヘメロカリスを作出することをコンセプトに品種改良に取り組んでいるそうです。園内にはいかにもアメリカ人が好みそうな派手なヘメロカリスは一つもありませんでした。
この花のように細く長い花弁をもっているものをスパイダー咲きと言いますが、UFO咲きという咲き方があることを初めて知りました。花弁がねじれたりカーブしたり、花弁とガクの大きさが極端に違ったり、スパイダー咲きと通常花の中間的な細弁のものなどを言うそうです。
ヘメロカリスは花弁が6枚に見えますが、内側の3枚が花弁で、外側の3枚がガクなのだそうです。下のヘメロカリスは一見スパイダー咲きのように見えますが、よく見ると内側の3枚と外側の3枚は明らかに花弁の幅が違うし、大きくカーブしているので、UFO咲きになるそうです。区別が難しいです。
お土産をどれにするかさんざん悩みました。次の花をお土産に選びました。
↑ 蛍(紫花) ↓ ブラックベリーキャンディ(蛇の目模様)
↑ 小夏(アプリコット色) ↓ 美黒姫(黒花)
↑ クラスターマスター(八重咲き) ↓ レッドリボンズ(スパイダー咲き)
私のヘメロカリスコレクションが増えました。
もともとはラベンダーが主目的で出かけたのですが、ラベンダー園に近そうなのでついでにと思っていたヘメロカリス園の方が見応えがあったのが、皮肉です。もともと好きだったヘメロカリスですが、一層好きになりました。