6月に咲いたホヤ・カルノーサが2度目の花を咲かせました。
カルノーサはホヤの1つの品種で、花径1,5㎝位の小さな花が20~30個集まって、7~8㎝位の半球形の花を形作っています。サクラのような色の花を咲かせるので、別名サクラランの名があります。ランの名前が付いていますが、ランの仲間ではなく、ガガイモ科の植物です。普通サクラランというとこのカルノーサのことを言います。カルノーサは沖縄に自生しています。株全体はこんな風です。
ツル性の植物で、ツルが長く伸びないと花は咲きません。園芸店などでは観葉植物として売られている事が多く、ツルはカットされて売られているので、花が咲くものとは誰も思っていないでしょう。育てている人もツルが伸びるとじゃまだと思い、ツルを切ってしまうので、花を見ることはないと思います。性質を知っていれば、一目で魅了される花を見られるのに、残念です。
また、ホヤは1度咲くとその咲いた後に2度目の花を付けます。2度目の花が同じシーズン中のこともあれば、翌年のこともあります。花が咲いた後にまた咲くということを知った時には翌年のことだと思っていて、1シーズンに2度咲くのを知ったのはまだ最近のことで昨年です。花が終わったからと花ガラを切り落とすと花が見られなくなります。
↑ 花が咲いた後(先へ先へと花を付けます。) ↓ カルノーサのつぼみ
カルノーサは葉の変異が多く、普通の緑色の葉だけでなく、黄色の斑入りのバリエガータ(中斑と外斑がある)、黄色とピンクの斑入りのリップカラー、葉がねじれているコンパクタという種類があります。
↑ カルノーサ・バリエガータ(外斑)の葉 ↓ カルノーサ・バリエガータの花
葉は違いますが、花は同じ形で色もほぼ同じです。多少色の濃淡があるようです。
↑ カルノーサ・バリエガータ(中斑) ↓ カルノーサ・リップカラー
↑ カルノーサ・コンパクタ(中斑)
ホヤは一般的にツル性の植物(例外もあります)で、花は多肉質で光沢があり金平糖のような形をした花が多数集まってボール状に咲きます。日本の南部(沖縄)から熱帯アジア、オーストラリアなどに約200種自生しているそうです。花色は白、黄色、ピンク、赤、青などです。ホヤと言う名前は、イギリスの園芸家のホヤ氏に由来するそうです。
私の温室では今、カルノーサの他に5種類のホヤが咲いています。
↑ ベラ ↓ クミンギアナ
ベラとクミンギアナは花がそっくりですが、葉が違います。
↑ ベラの葉 ↓ クミンギアナの葉
↑ サンライズ ↓ wayetii(何と読むのか分かりません。)
↑ 天の川・織姫(葉に斑が入っていないものを彦星と言います。)
このホヤは花の形が変わっているだけでなく、ツル性ではなく木立性です。
私のところでは、ホヤが20株ぐらいありますが、まだ半分ぐらいしか花を見ていません。ラン用の温室に同居しているので、水かけがランと同じになってしまいますが、それでは水が多すぎるようです。何株か枯らしてしまいました。ホヤの花を見るのには、ツルを伸ばす、水をかけすぎない、花ガラを切らないということが大事なので、少しずぼらなぐらいがちょうどいいようです。