タイタンビカスはあまり聞きなれない花だと思いますが、フヨウの花(中国・日本原産)にそっくりです。私は初めハイビスカスに語感が似ている所があるので、タイタンビカスはハイビスカスとフヨウの交配種かなと思っていました。
↑ タイタンビカス・ブライトレッド ↓ フヨウ
タイタンビカスは日本でアメリカフヨウとモミジアオイの交配で作られたそうで、フヨウは交配に関わっていないそうです。もちろんハイビスカスもです。アメリカフヨウもモミジアオイも北アメリカ原産のアオイ科の植物で、フヨウの仲間です。私はモミジアオイは日本のものとずっと思っていたので、ビックリしました。思い込みというのは困ったものです。
アメリカフヨウは花弁が重なっていますが、モミジアオイは花弁の間が空いています。モミジアオイは、葉が紅葉の形をしているので、この名があります。このピンクがかったアメリカフヨウと白のモミジアオイを交配すると下のような花になるのかも知れませんね。(全くの想像ですが・・・・。)
↑ タイタンビカス・ピーチホワイト
フヨウは落葉性低木ですが、アメリカフヨウとモミジアオイは宿根草です。フヨウは別名モク(木)フヨウと言い、アメリカフヨウのことを別名クサ(草)フヨウと言うそうです。フヨウは寒さにやや弱い所があり、日本でも北の方では冬越し出来ない所があるそうです。しかし、アメリカフヨウやモミジアオイは寒さに強く、タイタンビカスはその血を引き継いでいるので、北海道でも冬を越せるそうです。そのせいか最近あちこちの植物園などで植栽に使われるようです。
私は最近までタイタンビカスは寒さに弱いものと決めつけ、というのもハイビスカスの交配種だと思っていたので、鉢植えにして冬は軒下に取り込むようにしていました。無駄な努力をしていたものですね。地植えで十分冬越しできるようです。それどころか、背が高くなり株も大きくなり、コントロールするのが大変だそうです。鉢植えにして置くのがちょうどいいのかもしれません。