まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

マツバボタンとポーチュラカ

 子どもの頃の夏の花と言うと、マツバボタンホウセンカが思い出されます。最近はどちらも見かけなくなったような気がします。

 今春花木センターでマツバボタンを見かけ、購入して寄せ植えにしてみました。

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 色も赤、白、オレンジ、黄色、ピンクとカラフルにしかも八重咲きでとても華やかです。昔のマツバボタンは一重咲きでこんなにカラフルではなかったような気がします。こぼれ種で増え、毎年夏に楽しませてくれました。マツバボタン南アメリカのブラジルやアルゼンチンの原産だそうです。

 最近はマツバボタンの代わりにポーチュラカが植えられるようになりました。

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 ポーチュラカは別名ハナスベリヒユとも言います。アメリカ南西部からメキシコ原産で、花色も赤、白、ピンク、黄色、オレンジ、赤紫と豊富で2色咲きなどもあります。種子が出来ない種類も有り、多くは挿し芽で増やすそうです。

 マツバボタンポーチュラカは葉が多肉質でよく似ていますが、葉の形が違います。マツバボタンの葉は名前の通り葉が松葉の様で、ポーチュラカは丸いです。

f:id:myuu-myuu:20190903102806j:plain↑ マツバボタン   ↓ ポーチュラカ

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 マツバボタンポーチュラカスベリヒユ科の植物で、高温と乾燥に強く、低温と多湿に弱いようです。私の庭は湿り気が多いので、地植えにするととろけてしまうことが多いので、プランター植えにしています。

 スベリヒユは昔から雑草として畑の困りものですが、マツバボタンポーチュラカと同じ仲間で、スベリヒユ科ポーチュラカ属です。ポーチュラカラテン語で門を意味するそうです。昼間花が開き、夕方に花が閉じる様子が門を思わせるからだそうです。 スベリヒユは、世界の温帯から熱帯にかけて広く分布し、日本でも全国に自生しています。葉はポーチュラカそっくりですが、

f:id:myuu-myuu:20190903103325j:plain花は黄色で小さく、あまり目立ちません。

f:id:myuu-myuu:20190903103405j:plainスベリヒユは雑草扱いですが、茹でて食べることができ飢饉のときには食料として利用されたり、また傷薬や利尿剤などの薬用としても利用されたそうです。ポーチュラカは葉がスベリヒユに似ていますが、花が大きくカラフルな事からハナスベリヒユという別名があるようです。

 ポーチュラカは葉がスベリヒユ、花がマツバボタンに似ているので、スベリヒユマツバボタンの交配種と思われた時期もあったそうですが、研究の結果別のものと分かったそうです。

 ポーチュラカが日本に普及するきっかけとなったのが1990年の大阪万博だそうです。真夏の暑い時期に最小限の手入れで育ち、色とりどりの花を絶やすことなく咲かせることから夏花壇の定番植物として普及したようです。最近は改良が進んで、大輪の花や八重咲きはもちろん、斑入り葉のものも出て来ています。

f:id:myuu-myuu:20190903104620j:plain↑ 絞り模様の花   

f:id:myuu-myuu:20190903104252j:plain↑ ↓ 赤の斑入り葉

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f:id:myuu-myuu:20190903104418j:plain↑ 白の斑入り葉  葉色も全体的に灰色がかっていて、なかなか花が咲きません。スベリヒユに近い種類なのかもしれません。

 来年の夏、いよいよ東京オリンピックです。真夏の会場や周辺を飾る夏の花は一体何が選ばれるのでしょう。そして大阪万博の時のように新しく登場する花があるのでしょうか?花大好き人間の私には大きな関心事です。