まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

ヒガンバナ

 9月になっても日中は暑いですが、朝夕は涼しさを感じるようになりました。

 台風が関東を直撃するような予報なので、ちょっと心配です。

 私の庭のヒガンバナは例年なら8月の終わりには咲き始めるのですが、今年は少し遅れて9月になってから咲き始めました。

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 ヒガンバナヒガンバナ科の球根植物(他にはナツズイセンキツネノカミソリがあります。)で、名前の通り秋の彼岸の頃に咲くのでこの名があります。私の庭では例年お盆が終わると茎が伸び出し、8月の終わりごろには満開になります。よそのヒガンバナより1か月近く早く花が咲くことになります。

 茎が黒いのと緑色のと2種類あり、黒い茎のものの方がいくらか早く咲きます。

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f:id:myuu-myuu:20190907122240j:plain花色は変わらないので、どうちがうのかよく分かりません。

 ヒガンバナは中国や日本が原産とされ、日本各地の田んぼのあぜ道やお墓の近くでよく見られます。ヒガンバナは毒をもっており、田や墓を荒らす獣除けに植えられた名残のようです。反面球根からは良質なデンプンがとれるので、昔救荒作物(飢饉の際の非常食)として田のあぜ道に植えられたそうです。毒を抜く作業は大変だっただろうと思われますが、昔の人は素晴らしい知恵をもっていたのだと思います。

 ヒガンバナは、また多くの名前をもつ植物としても有名で、1000ぐらいあるそうです。地域によって、方言とも関わって、呼び名が異なるようです。 
 よく知られた名は、曼珠沙華マンジュシャゲ)です。サンスクリット語で「赤い華」という意味だそうです。

 お彼岸の頃に咲くことや墓地に植えられたことなどから死に由来した名は、

  死人花(シビトバナ)、地獄花(ジゴクバナ)、幽霊花(ユウレイバナ)、

 ヒガンバナの持つ毒性に由来した名は、

  毒花(ドクバナ)、痺れ花(シビレバナ)、

 花の色や形などの花の姿に由来した名は、

  曼珠沙華マンジュシャゲ)、天蓋花(テンガイバナ)、狐の松明(キツネノタイマツ)、狐花(キツネバナ)、

 ヒガンバナの生長に由来する名は、「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」で、

 花が咲くころには葉がなく、葉が出た時には花がなく、お互いを見ることが出来ないという状態を表しています。ヒガンバナは秋に土中から茎だけを伸ばし、赤い花火のような花を咲かせます。花が枯れると晩秋に細い葉をロゼット状に出し、冬を越し、春になると葉は枯れます。

 韓国では、同じような意味で、「葉は花を思い、花は葉を思う」という意味の

「相思華(ソウシカ)」と呼ぶそうです。

 

 ヒガンバナには、赤い花だけでなく白や黄色の花もあります。私の庭にもありますが、開花時期は赤花より遅く、お彼岸過ぎになります。