まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

シクラメンとガーデンシクラメン

 冬の定番の花の1つにシクラメンが挙げられます。秋の終わりごろからどんどん店先に並び始め、クリスマスの頃にはクリスマスの花として飾られることが多い花です。

 毎年のように新しい色や形、咲き方のものが出て来て、楽しみの多い花です。私もシクラメンが好きで毎年何株か買います。

f:id:myuu-myuu:20200109131443j:plain↑ ↓ フェアリーピコ(八重咲き)

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 八重咲きは結実しないので、花弁が落ちにくく長く花を楽しめます。

f:id:myuu-myuu:20200109131649j:plain↑ 宴(下向きフレアー咲き) ↓ カール(細花弁が2回ひねり?) 

f:id:myuu-myuu:20200109131916j:plain 普通シクラメンの蕾は下を向いていますが、開花すると上向きになります。宴は下を向いたまま咲きます。カールは上向きの花弁がもう一度下に向きます。

f:id:myuu-myuu:20200109132823j:plain↑ かがり火(花弁に細い切れ込みが入ります。)

 シクラメンサクラソウ科の球根植物で、地中海沿岸地方が原産地です。耐寒性は5℃ぐらいで、日本では主に室内で楽しみます。球根植物と言われていますが、正しくはジャガイモなどと同じ茎が肥大化した塊茎植物だそうです。シクラメンが受粉すると茎がくるくると巻くので、英語のサイクルからきている名前だそうです。

 日本には明治時代に渡来したそうです。和名は2つあり、「豚の饅頭」と「篝火花」です。前者は植物学者大久保三郎氏が名付けたそうです。ヨーロッパでは豚や猪がシクラメンの球根を掘り出して食べるので、「豚のパン」と言われたので、それを和訳して豚の饅頭としたそうです。

 後者は、シクラメンを初めて見た九条武子さんが「篝火のような花ですね。」と言った事がきっかけで、植物学者の牧野富太郎博士が豚の饅頭ではかわいそうすぎるというので、「篝火花」と名付けたそうです。篝火花の方が似合っているように思います。

 ところで、ミニシクラメンとかガーデンシクラメンというラベルがついた背丈15㎝ぐらいの可愛いシクラメンが店先に並んでいますが、この2つは混同されているようです。ミニシクラメンは普通のシクラメンのミニサイズという意味で、耐寒性は5℃ぐらいです。ガーデンシクラメンは耐寒性が比較的強いシクラメンを交配して、0℃~-5℃ぐらいの耐寒性のあるシクラメンを作り、庭植えOKということで売られています。時々耐寒性がないミニシクラメンがガーデンシクラメンとして売られていることがあるので、気をつけなければなりません。

f:id:myuu-myuu:20200109140406j:plain この3つはすべてガーデンシクラメンのラベルが付いていましたが、どうなのでしょうね? 素人が見ても分かりませんよね。

f:id:myuu-myuu:20200109140721j:plain↑ ブルージェリー(白と紫の2色咲き)  ↓ クレヨン(かすれたストライプ模様)

f:id:myuu-myuu:20200109140832j:plain 今シーズン初めて出た花のようです。

f:id:myuu-myuu:20200109141055j:plain↑ ビクトリア(ピコテイ)  ↓ パピヨン(赤と白の2色咲き)

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f:id:myuu-myuu:20200109141336j:plain↑ アバニコ(2色フリル咲き)  ↓ ペチコート(下向きベル咲き)

f:id:myuu-myuu:20200109141538j:plain このペチコートはたくさん並んだ普通咲きの花の中から選びだしたのですが、その上1ポットに2株植わっているという何ともラッキーな掘り出し物でした。

 2,3年前ガーデンシクラメンでリースを作ったことがありますが、-5℃以下になる私の庭では、軒下でも枯れてしまいました。最近は寄せ鉢にして、昼間は玄関前に、夜は玄関内へと移動して楽しむようにしています。

 色、形、咲き方などバラエティーに富んだシクラメンですが、最近はミニサイズでも普通サイズのシクラメンと変わらないほど豊富になってきたので、ミニシクラメンを数多く集めて楽しんでいます。何より安価なのがいいですよね。