先日紹介した時にはまだ咲き始めだった和ラン・大和撫子が満開になりました。
春一番は2茎めが咲き始めました。
和ランは、洋ランのシンビジュームと東洋ランと言われる春蘭、報才蘭、駿河蘭、寒蘭、蓮弁蘭などとの交配種です。しかも東洋ランが25%以上の割合で遺伝子をもつことを条件としたそうです。
↑ 桃園(春蘭系) ↓ 初音(春蘭系)
桃園も初音も春蘭交配種なので、1茎に2、3輪しか花を付けません。春一番や草薙は茎の根元に花を付けますが、桃園と初音は茎がもう少し長く伸びます。
↑ 雛祭り(蓮弁蘭系) 大和撫子と同じような交配ですが、花弁の形、色、香りが違います。大和撫子の方が花も大きく、色も濃く、香りも強いです。雛祭りは花弁が丸みを帯び、色も優しいピンクで香りも仄かです。私は大和撫子の方が好きです。
↑ 冬時雨(多種系 多種系と云うのは複数の東洋ランの原種の血を引き継ぐ系統をいいます。)花弁は黄色ですが、茎は赤味を帯びています。爽やかな香りがあります。
↑ 一葉(多種系) 樋口一葉に因んだ名前です。何とも言えない色味、香りが渋めの花です。この花は好き嫌いが多いと思います。
和ランはどれも全体的に小ぶりでほっそりとした渋めの色の花を咲かせます。東洋ランが持っている香りも併せ持ち、家の中に飾るのには場所も取らないので、人気があるのだと思います。