暑さ寒さも彼岸までと言いますが、彼岸前に4月のような陽気になったり、彼岸に入った途端に寒さが戻って来たり、目まぐるしく天気が変化していますが、まつこの庭に春は確実にやって来たようです。ヒメコブシ、ヒガンザクラ、スイセンなどが咲き始めました。ムラサキハナナが大きくなり、花をたくさんつけ存在感を示しています。
まつこの庭で1番に春を告げるのは八重紅枝垂れ梅ですが、2番目はヒメコブシです。
咲き始めたばかりで満開になるのはもう少し先でしょう。このヒメコブシはお彼岸の中日(例年は21日)が誕生日の亡き義母が好きな花で、お彼岸の頃に咲きます。義母にとっては自分の誕生日を祝ってくれる花だったのでしょう。
同じようにお彼岸の頃に咲くのが、ヒガンザクラです。
竹藪の中で頭を出して咲いているので、遠くからしか見えません。竹藪の中で咲くサクラがヒガンザクラと知ったのは、ここ4、5年ぐらい前です。家のものがヤマザクラだと言っていたので、ヤマザクラだとずっと思っていました。サクラの名所に出かけた時に、桜の木肌の模様は二通りあり、普通は横ですが、エドヒガン系のサクラは模様が縦だという事を知りました。さっそく調べてみたら、竹藪のサクラは縦模様でヒガンザクラだということを初めて知ったのです。
竹藪の中にはなんと10本ぐらいのヒガンザクラがあり、色も濃淡さまざまですが、そのほとんどを竹藪が隠していて庭から見えるのは1本だけで、他は下から眺めるのがやっとで、花を近くで愛でることはできません。
ヤマザクラの近くに、コブシの花も見つけました。やはり下から眺めるだけです。
ヒガンザクラもコブシも竹藪の中で光を求めて高く高く幹を伸ばして、頭の上の方だけ花を咲かせています。植物の生きる力のなんと健気なことでしょう。
他にもいろいろな春の花が咲き始めています。
↑ ↓ ユキヤナギ
↑ ↓ アセビ
↑ ↓ ツバキ・黒獅子金魚葉
どちらも同じ木に咲いたツバキの花です。上は牡丹咲きですが下が獅子咲きというそうです。おしべの一部分が花弁化したそうです。しかも葉は金魚葉と言って金魚のような形をしています。今年手に入れたツバキです。
↑ ↓ 庭のあちこちに群生しているムラサキハナナ
スイセンやヒアシンス、ハナニラなども庭のあちこちで咲いています。
チューリップも咲き始めました。
花が咲くとチョウやハチなども飛んできて、庭は賑やかになります。
一番心が躍る季節です。草取りや宿根草の植え付け、ランの植え替えなど庭仕事も忙しくなります。お花見のシーズンでもありますが、今年はコロナ騒ぎで自粛です。世話の行き届いていないお花とじっくりとお付き合いすることにしましょう。