まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

コンニャクの花

 5つの都道県を残して、緊急事態宣言が解除され、少しずつ新しい日常生活が始まりつつあるようです。昨日特別給付金の申請書が届きましたが、先に決まったアベノマスクはまだ届いていません。マスクはもう普通にドラッグストアやスーパーで手に入るようになっています。50枚入りマスクの箱が山積みされています。給付金はありがたいですが、マスクは今更・・・・・という感じです。

 今回は、まつこの庭で咲いたコンニャクの花です。コンニャクというとおでんの具を思い起こし、「コンニャクの花って何?」と言われそうです。

 こんな花です。

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f:id:myuu-myuu:20200522155157j:plain「えっ!これが花なの?」と言われそうですが、これがコンニャクの花です。正確にはコンニャクの原料であるコンニャク芋の花です。Devil's  Tongue(悪魔の舌)の異名を持つだけに、形といい、色といい奇妙な花です。ニューっと突き出たものは悪魔の舌に見えるかもしれません。

 私はコンニャクの花を見るのは、今回で3回目です。昨年も今の時期に咲きました。初めて見たのは10年以上も前でしたが、その時はその異様な姿形の花に驚きましたが、流石に3回目ともなると驚きはしません。これまで私はこんにゃくの花はある程度大きくならないと花が咲かないこと、花が咲くとそのコンニャクは枯れてしまうと思っていました。ところが同じ株にまた花が咲いたので、新しい発見があり、違う意味で驚きました。単なる思い込みだったのですね。よくつくば植物園のショクダイオオコンニャクの開花がTVなどで話題になりますが、2年に1回ぐらいの頻度で花を付けるのは同じ株のようです。

 去年と同じ場所にコンニャクの花を見つけたのは5月の連休の頃でした。

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 背丈が1mぐらいありました。1週間後には、 

f:id:myuu-myuu:20200522155106j:plain先から棒状のものが伸び始めました。これが花の部分です。背丈は1m30㎝ぐらい、棒状のものは70㎝ぐらいあります。去年咲いたコンニャクは背丈1m10㎝位、棒状のものは50㎝位で、今年は花が少し大きくなっているようです。

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 更に1週間後、雨が降ったせいか棒状の先が曲がってしまいました。(この曲がったのは雨のせいではなく、花が開いたからかもしれません。)

 コンニャクはサトイモ科の植物でミズバショウウラシマソウなどの仲間です。コンニャクの花のつくりはとても変わっています。

f:id:myuu-myuu:20200522163335j:plain 棒状の花を包んでいるひらひらとしたものは葉が変形したもので「仏炎苞(ぶつえんほう)」と言い、突き出た棒状のものを「肉穂花序(にくすいかじょ)」と言うそうです。肉穂花序の下の方に見える白い粒々のものが雄花の集まった雄花群、

f:id:myuu-myuu:20200522155822j:plain更にその下の方に雌花が集まった雌花群があります。

f:id:myuu-myuu:20200522155854j:plain 写真はうまく撮れませんでしたが、覗いて見ると黒っぽいつぶつぶがあってそれが雌花群のようです。花弁はないようです。

 雄花が開くと強烈な臭いを発するそうです。ショクダイオオコンニャクの場合は人が近づけないほどだそうですが、このコンニャクはそれほどではありませんが、やはりいい匂いとは言えません。この臭いでハエの仲間の虫が寄って来て受粉し、秋には赤い実がなるそうです。私はまだ実を見た事がありません。

 コンニャクの原産地は、インド、インドシナ半島など東南アジアで、食するのは日本、ミャンマー、韓国などだそうです。低カロリー食品なのでダイエット食品や和食ブームでパスタの代用として欧米にも広がっているそうです。

 私の庭のコンニャクは、義母が生前コンニャクを手作りするのに植えていた名残です。コンニャク芋は大体3,4年育てるとコンニャクを作れる大きさになり、花が咲くまでには5,6年以上育てる必要があるそうです。花が咲く前に出荷してしまうので、コンニャク畑で花を見ることはできず、コンニャク栽培のプロでもなかなか見られない珍しい花なのだそうです。