今日から7月です。
今日7月1日は、雑節(日本独自の農事暦)の一つ半夏生(はんげしょう)です。
半夏生は、夏至の日から数えて11日目を言い、今年の夏至は6月21日だったので、今日が半夏生になります。半夏生は、梅雨明け間近の頃を示し、農業中心だった時代にはこの半夏生の頃までに田植えを済ませる必要がありました。半夏生を過ぎてから田植えをすると、収穫量が大幅に減少することを経験から分かっていたからです。
ここ2,3年、半夏生が近くなるとスーパーに「半夏生には蛸を食べよう。」というチラシが貼ってあることに気付きます。もともとは関西地方の風習だそうですが、関東へも広がって来たようです。半夏生の頃には田植えが終わり一段落したところで、神様に蛸を供え豊作を祈るのだそうです。8本足の蛸のように稲がしっかり根を張り、無数の吸盤のようにたくさん実を結ぶことを願うのだそうです。また、蛸には疲労回復の効果があるタウリンが含まれていることから、田植えの疲れを取るという効果も期待されたのでしょう。経験からその効果が分かっていたのでしょうね。
ところで、半夏生の頃に花を咲かせる植物があります。半夏生(ハンゲショウ)と半夏(ハンゲ)です。ハンゲショウはよく聞きますが、ハンゲはあまり聞かないと思います。
ハンゲショウは、別名片白草(カタシログサ)と言います。
白く丸いものが花と思われますが、白いものは葉で、ひものように垂れ下がっているのが花です。
花には花弁がないので、よけいに白い葉が目だって、花弁のように見えます。花が咲く前に葉の表側だけ白くなり、裏は緑色のままです。それでカタシログサと言うのでしょう。また半分化粧したようにも見えるので、半化粧という別名もあるのでしょう。ハンゲショウはドクダミ科の植物で、ドクダミと同じようなにおいがあります。
ハンゲは、別名カラスビシャクと言います。
カラスビシャクはサトイモ科の植物で、ウラシマソウと同じ仲間で、花弁の先のひものようなものが似ています。球形の地下茎を持ち、半夏という漢方薬に使われているそうです。私の庭では5月の終わりごろから花が咲いていました。
半夏生は梅雨明け間近を意味しますが、梅雨があければ夏本番です。
まつこの庭は、真夏の花がどんどん咲き始めています。
ランコンは中国原産のユリ・ランコンゲンセと日本のテッポウユリとの交配種です。ランコンゲンセから引き継いだ細かなスポット模様が特徴的です。
↑ ダリア・ガッツアリア・フラミンゴ ↓ ガッツアリア・レッドとクロアゲハ
ガッツアリアは皇帝ダリアと普通のダリアとの交配種で、皇帝ダリアが11月に咲くのに対して普通のダリアと同じ頃に咲き始めます。
↑ ベルケア・ラデュラ ↓ サンクエール
これは温室の中で冬越ししました。
↑ リシマキア・ファイラークラッカー ↓ カンパニュラ・ラプンクロイデス
カンパニュラ・ラプンクロイデスは別名ハタザオキキョウとも言うそうです。私の庭には昔からあり名前が分からなかったのですが、最近花のカタログで知りました。
↑ キキョウ ↓ ピンク花キキョウ
↑ フロックス・ブルーパラダイス ↓ フロックス・名前不明
↑ マリーゴールドの寄せ植え ↓ ジニアの寄せ植え
↑ 福神草(フクジンソウ)の花 ↓ 福神草のつぼみ
福神草は例年7月の終わりごろに咲きます。これは冬越しした昨年の茎の先に出た新芽に付いた花です。正常に咲いた花の1/3ぐらいの大きさです。
地植えの福神草も鉢植えの福神草も芽が出てから1か月経ち、大部大きくなりました。お嫁に行きそびれた福神草が、花が咲くのを待っています。
7日は小暑、いよいよ夏本番です。