12月から寒い日が続いていたのですが、2月に入り立春を過ぎ、4日に観測史上最速の春一番が吹き、このところ日中は暖かな日が続いています。春一番は立春から春分の日までの間に吹く風速8m以上の南風のことを言うそうですが、今年は124年ぶりに立春が3日でしたが、例年なら4日は立春ですから立春に春一番が吹いたことになりますね。
寒さのせいかクリスマスローズの開花が遅れていましたが、やっと咲き始めました。ビニールハウスに入れておいたもので、軒下にあるものや地植えのものはまだまだ咲きそうにありません。
↑ スノーダンス これは去年の暮れから咲き始めて、今満開です。咲き始めは花色は白ですが、だんだん赤味を帯びて来ます。
クリスマスローズは咲き方としてシングル(一重)咲き、セミダブル(半八重)咲き、ダブル(八重)咲きがあります。クリスマスローズの花と思われている部分は実はガクで、ガクの元にある小さな花のようなものが花弁が退化したものでネクタリーと呼ばれています。その部分が変化してセミダブル咲きになるようです。
☆☆☆ シングル咲き ☆☆☆
花弁がちょっと珍しいグリーンです。ネクタリーの部分が少し大きめでセミダブル咲きに近いかもしれません。
↑ ベイン(網目のような模様) ↓ ダークネクタリー&ダークアイ
黒っぽい色のネクタリーのことをダークネクタリーと言い、花の真ん中にある濃い色の模様のことをダークアイと言います。
☆☆☆ セミダブル咲き ☆☆☆
↑ アプリコット赤糸ピコティ(縁取り)セミダブル ↓ ゴールドセミダブル
透き通ったような黄色をゴールドと言い、葉も黄色になります。
☆☆☆ ダブル咲き ☆☆☆
↑ レッドダブル ↓ 小輪白ダブル
白っぽく見えますが、淡いアプリコット色をしています。
↑ 黄色赤糸ピコティダブル
クリスマスローズはキンポウゲ科の植物で、およそ20種類の原種とそれらの自然交配種や園芸種などがたくさんあります。原種の多くはヨーロッパ全域から地中海沿岸、黒海沿岸などに自生しています。中国にはチベタヌス1種のみが自生しています。
日本では1990年代に入ってからイギリスのナーセリーからクリスマスローズの株を入手し、品種改良が始まり、今では世界的な水準に達しているそうです。
私がクリスマスローズに興味を持ったのは15年ぐらい前でクリスマスローズのブームが始まった頃です。その頃はシングル咲きがほとんどで、ダブル咲きはわずかでとても高かったのを覚えています。最近は咲き方も色も形もバラエティーに富み、大分値段も安くなり、手に入れやすくなりました。色々なクリスマスローズをコレクションしましたが、このところ猛暑続きで夏越しに失敗して大分枯らしました。珍しいクリスマスローズほど暑さに弱く、ガッカリすることが多いです。
クリスマスローズは、これから3月頃まで次々に咲くので楽しみです。