今の時期、三寒四温という言葉がピッタリで、日中春から初夏のような陽気だと思っていたら、冬に逆戻りなどと言う日の繰り返しです。歳が大きくなると気温の変化について行くのが大変です。
今回は椿です。暮れからー8℃、ー9℃とあまりにも寒い日が続いたので、椿を軒下や温室に取り込んだことをブログに書きました(椿の園芸種の耐寒温度がー8℃と言うことを通販雑誌でたまたま知ったものですから)が、順調につぼみが大きくなって花を咲かせたものもある一方、花が咲くことなくつぼみのまま落ちてしまったもの、花を咲かせてもあっという間に花が散ってしまったものなど、やっぱり自然に咲かせることが一番と思いました。
↑ 温室で咲いた鉢植えの太神楽 ↓ 庭で自然に咲いた地植えの雪乙女
椿は日本や中国に200種以上の原種があり、椿の北限に位置する日本にはヤブツバキやユキツバキなどが自生しているそうです。
日本の園芸種は1300~1400種と言われ、大きく3系統に分かれるそうです。1つ目は青森県以南に自生するヤブツバキの血を引いたヤブツバキ系、2つ目は日本海側の雪の多い地方に自生するヤブツバキの血を引いたユキツバキ系、3つ目は肥後(熊本県)で作出された肥後ツバキ系だそうです。他にも侘助系、日本のツバキを欧米で改良した洋種、中国やベトナムのツバキとの交配種、香りのある品種などもあるそうです。
花の咲き方として、一重咲き、八重咲き、千重咲き、牡丹咲き、獅子咲き、唐子咲き、筒咲き(ユリ咲き)などがあるそうです。
花色としては赤、ピンク、白などがありますが、最近は黒に近い赤とか黄色の椿も出て来たようです。花の模様としては斑入り、絞り、吹きかけ絞り(小さな点)、覆輪などがあります。
☆☆☆ 一重咲き ☆☆☆
↑ 燕返し(縦絞りと吹っ掛け絞りのミックス)
↑ 秋一番(白にかすかな赤の縦絞り。白一色の花も咲きます。)
☆☆☆ 八重咲き(花弁が8枚以上) ☆☆☆
↑ 絞襦子(斑入り) ↓ 春の台(うてな)縦絞り
↑ 吹雪白玉(吹っ掛け絞り) ↓ 蝦夷錦(ピンクに赤の縦絞り)
↑ ブラックマジック(実物は花弁の色がもっと黒っぽいです。)
☆☆☆ 千重咲き(花弁の重なりが多く、おしべを欠くか少ないもの) ☆☆☆
↑ 津川絞 ↓ 雪乙女
☆☆☆ 獅子咲き(大小不規則な花弁の間におしべが見え隠れするもの)☆☆☆
↑ ↓ どちらも太神楽(花弁の色が白、ピンク、赤、絞りと咲き分けます。)☆☆☆
↑ 黄の旋律(淡い黄色の椿) ↓ 黒獅子金魚葉椿
名前の通り花は黒っぽい赤で獅子咲なのですが、八重咲きと獅子咲が咲き分け、今回は八重咲きになりました。葉は金魚の形をしています。 ↓ 黒獅子金魚葉椿の葉
☆☆☆ 唐子咲き(おしべ全体がが花弁化しています。) ☆☆☆
↑ 卜半錦(花径3㎝ぐらいの小輪の唐子咲きです。中心の花弁は普通唐子咲きは白くなりますが、これは赤です。)
☆☆☆ 筒咲き(ユリ咲き)
↑ ↓ コガネユリ(名前の通り、ユリの花のようです。)
↑ コチョウワビスケ(小輪で花径3~4㎝です。)
☆☆☆ 洋種ツバキ ☆☆☆
↑ ワーリンガーベル(花径2㎝ぐらいの極小輪ツバキです。)
私の庭に椿園を作ろうと思って珍しいツバキを集め始めたのはよいのですが、椿は寒さに強いという思い込みがありました。園芸種のツバキは耐寒温度がー8℃とか、冬の温度管理が難しいものがあるということを知ったのは最近のことです。ー8℃とかー9℃という温度は私の庭では例年なら1回か2回あるかないかのことでしたが、今年のように何度も記録するようでは、私の庭では地植えは無理かなと思いました。
庭じまいを考えてこれからは・・・・などと言いながら、これでは返って仕事を増やすようなものです。