まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

初冬のラン

 12月になったというのに、ここ2,3日師走とは思えないような暖かな日が続いています。油断をしていると、また厳しい寒さがやって来るのでしょうね。

 今回は、11月から12月にかけて「まつこの庭」の温室で咲いたランです。カトレアなどは、秋咲きのものが遅れて咲いた感じです。

f:id:myuu-myuu:20191212135419j:plain↑ ↓ カトレア・ロエブリング 

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f:id:myuu-myuu:20191212135757j:plain↑ ↓ カトレア・マキシマ

f:id:myuu-myuu:20191212135852j:plain マキシマは、南米・太平洋側のエクアドル、コロンビア、ペルーのジャングルに自生しています。日本では秋から冬に開花します。エクアドルでは、「クリスマスの花」と呼ばれます。私の温室では、このマキシマは10月に1本目が咲き、今回2本目に花が咲きました。

f:id:myuu-myuu:20191212140012j:plain↑ カトレア・ポーシャカニザロ

f:id:myuu-myuu:20191212140237j:plain↑ ↓ カトレア・ジョージキング

f:id:myuu-myuu:20191212140446j:plain このカトレアは咲き始めはピンク色なのですが、日が経つとオレンジ色を帯び、アプリコット色に変化していきます。カトレアでは珍しい色です。

f:id:myuu-myuu:20191212140913j:plain↓ ↓ 原種コチョウランビオラセア

f:id:myuu-myuu:20191212141006j:plain ビオラセアは、スマトラ、ボルネオ、マレーに自生します。他のコチョウランのように長い茎を伸ばすことはなく、10㎝程度です。1,2輪ずつ花を咲かせ、とても良い香りがあります。ビオラセアは「菫色の」意で、ボルネオ産とマレー産では花色が違うようで、紫色が濃い方がボルネオ産のようです。

f:id:myuu-myuu:20191212141811j:plain↑ コチョウラン・アマビリス  ラベルにはアマビリスと書いてありますが、原種のアマビリスではなく、交配種のようです。

f:id:myuu-myuu:20191212140821j:plain↑ オンシジューム・トィインクル  とても甘い香りがします。

f:id:myuu-myuu:20191212143000j:plain↑ 和ラン・ふるさと(駿河蘭系) 8月、10月に咲いて今回3回目の開花です。

 和ランと言うのは、春蘭や蓮弁蘭、報歳蘭などの東洋ランと洋蘭のシンビジュームを交配させたものです。洋ランの華やかさと和の趣をもち、コンパクトで香りも楽しめるといういいとこ取りのランです。

f:id:myuu-myuu:20191212143450j:plain↑ ↓ 和ラン・利久(りきゅう)

f:id:myuu-myuu:20191212143515j:plain 和ラン・利久という名が付いていますが、原種シンビジュームのerythraeum(エリスラエウム)の中からよい花色や香りをもつものを選抜して利久と名付けたそうです。厳密に言えば和ランじゃないのではと思いますよね。この利久は花径が6,7㎝ですが、これより花が大きく花径が約2倍の12㎝位ある色も形もそっくりなシンビジュームがあります。原種シンビジューム・トラシアナムです。

f:id:myuu-myuu:20191212144738j:plain↑ ↓ 原種シンビジューム・トラシアナム

f:id:myuu-myuu:20191212144901j:plain このトラシアナムは、中国、タイ、ビルマ原産で、花茎は1mにもなり、斜めにアーチ状に曲がり、花径12㎝ぐらいの花を15,6輪付けます。独特な強い香りがあります。私はこの香りはあまり好きではありませんが、利久の微かな香りは好きです。今、この利久とトラシアナムが真っ盛りです。

  温室では他のシンビジュームのつぼみがたくさん上がってきています。庭に花はなくなりましたが、温室の中は賑やかになりそうです。