笠間の陶芸美術館で開かれているガレの陶芸展を見に行って来ました。
ガレというと私のイメージでは、TVのお宝鑑定団にガラスのランプシェードが出て来て高値を付けるというもので、恥ずかしいかぎりです。何の知識も無く、そんな漠然としたイメージをもって出かけたので、驚くことばかりでした。
先ずガレはガラス作家だと思っていたので、陶芸作家でもあるということに驚き、さらに木工家具も作っていたということにまたまた驚きました。
ガレは作品に日本的なもの、昆虫や植物などを形や模様に取り入れ、それらを組み合わせた装飾が特徴だそうです。ガレは植物学者という別の面もあり、特にランの研究で論文まで書いたそうです。
↑ ↓ 和風の花器
↑ 古色蒼然とした竹の雰囲気が出ています。陶器なのにまるで竹のようでした。
植物や昆虫の形をしたものに、植物や昆虫の模様を描くという所がおもしろいと思います。
↑ トンボの羽の部分が小物入れになっています。
↑ ↓ どちらもバッタの形の水差しです。
↑ ラン・パフィオペディルムが描かれた花器
↑ ↓ 花の部分がレリーフになっている花器
スイセンの花のレリーフも素敵ですが、花器の口の色のグラデーションが素敵でした。
このスイセンの花器がパンフレットを飾っているだけに、一番良かったです。
陶器でも色々な表現ができることに感動しました。昆虫や植物をよく観察していることが分かります。ガレの陶芸を中心にした展示会は珍しいそうです。とても貴重な機会に出会えたと思います。