梅雨入り宣言はまだですが、連日梅雨のような天気が続いています。
今、まつこの庭はユズやフクレミカンの花が盛りです。柑橘類特有の花の香りでいっぱいです。ユズは実の生る木が12本あるので、早く咲き始めた木は、花が散ってしまったものもあります。
ユズは中国原産で、飛鳥・奈良時代には日本に入って来ていたようです。柑橘類の中では最も耐寒性が強く、日本各地で古くから広く栽培されていたようです。
私の庭には実の生るユズの木が12本あります。私が嫁いできた時にはすでにユズの木はありました。枯れたり、実生の木が育ったりを繰り返しているのですが、40歳を過ぎていると思われる木もある一方、まだ実が生り始めの若い12,3歳ぐらいの木もあります。「桃栗3年、柿8年、柚子の大馬鹿18年」とよく言いますが、私の庭で見る限り実生から発芽し、実が生るまでは10年ぐらいで、18年はかからないようです。
去年は不作でしたので、今年は豊作の年に当たるはずなのですが、花は少ないです。また不作かもしれません。
フクレミカンはユズより耐寒性がやや劣り、今冬は厳寒だったせいか葉がほとんど落ちてしまい、枯れるのではないかと心配したのですが、若葉が出て、びっしりとつぼみを付けたので、ほっと一安心です。
昨年は豊作だったので、今年は不作かと思ったのですが、そうではないようです。
フクレミカンは日本書紀にも記されている日本の在来種だそうです。温州ミカンの北限とされる筑波山麓で栽培され、筑波の特産品として、「筑波みかん」の別名もあります。
ユズとフクレミカンの花はいずれも5枚の花弁をもちよく似ていますが、フクレミカンの花の方が少し小さく、ユズの花は花弁が反りかえりますが、フクレミカンの花は反り返りません。
カキ(柿)も花を付けています。
カキの花は葉と同じような色をしているので、花が落ちて初めて花が咲いた事に気付くことが多いです。4枚の緑色の部分がガクで、やがてカキの実のヘタになるところです。黄緑色の部分が花弁です。カキの花は柑橘類の花とほぼ同じ時期に咲くようです。
今の時期、春先に花が咲いた花木には実が付き、大きくなっています。
↑ ビックリグミの実生のグミ ↓ ボケ・世界一の実
↑ ↓ カリン
↑ クロモジの実 ↓ アオキの実
アオキは4月頃花が咲き、秋に赤く熟し、4月の終わり頃まで赤い実が残るのだそうです。アオキは常緑樹なので、葉の下に実があると小鳥に見つかりにくく、春遅くまで実が残るようです。花と実が同時に見られることがあるそうです。
↑ ↓ ヒイラギの実
ヒイラギは晩秋に白いモクセイのような香りのある花を咲かせます。実は1,5㎝ぐらいの楕円形で、緑から紫色に変わります。ヒイラギは雌雄異株で、この木は野生のヒイラギを移植したものですが、たまたま雌株だったのですね。キンモクセイとヒイラギは同じモクセイ科の植物ですが、キンモクセイは日本には雄株しか渡来しなかったそうなので、実を見ることはできませんが、きっとキンモクセイの実もヒイラギのような形をしているのでしょう。
梅雨の時期になると豪雨災害の心配が起こって来ます。今年は早々とそのシーズンに入り、九州の方では早速豪雨に見舞われました。コロナが一向に収束する気配がない中、しかも梅雨が長引きそうだということなので、大きな災害が起こらない事を願うばかりです。