遅ればせながら私もやっと1回目のコロナワクチンの接種が終わりました。心配していた副反応も、接種した腕が少し痛んだ程度で、熱も出ず、安心しました。今猛威を振るっているデルタ株には効き目が少し落ちるそうで、デルタ株よりずっと感染力が強いと言われるラムダ株が流行り始めたら、もっと効き目が落ちそうです。イスラエルでは3回目の接種を始めたそうです。1回目が終わってやれやれと思っていましたが、効き目が落ちるのでは、先行き不安です。コロナとの戦いはまだまだ続きそうですね!!
8月になったばかりだと言うのに、例年お盆過ぎに咲くセンニンソウが、もう咲き始めています。
センニンソウはキンポウゲ科のつる性植物で、日本に自生する原種クレマチスの一つです。白い花弁のように見えるのはガクで4枚あります。真ん中にめしべがあり、その周りを多数のおしべが取り囲んでいます。実についた白い毛が仙人の髭を思わせる事からこの名があるようです。株全体に毒があり、牛や馬でさえ食べないと言うことで、ウマクワズと言う別名もあるそうです。
私の庭にはこのセンニンソウとよく似たボタンヅルもあります。
ボタンヅルもセンニンソウと同じキンポウゲ科のつる性植物で、日本に自生する原種クレマチスの一つです。
センニンソウとボタンヅルは本当によく似ていて、一目で区別できる人は植物学者かよほど植物好きの人だと言われるほどです。私も自分の庭に2種類ある事にしばらく気付かず、同じものだと思っていました。買った時、どちらもセンニンソウのラベルが付いていたからです。ブログに載せるのに図鑑で調べていたら、センニンソウとボタンヅルが2つ並んでいて、それで気がついたのです。
↑ センニンソウの花 ↓ ボタンヅルの花
どちらも花径2㎝前後で、白い花弁のように見えるのはガクで、真ん中にめしべ、取り囲むように多数のおしべ、花のつくりは同じです。違うのは、センニンソウはおしべがガクよりやや短く、ボタンヅルはおしべがガクと同じかやや長いところです。そのために花が開いた時に、ボタンヅルの方がやや華やかに見えるようです。花色もボタンヅルの方はややクリーム色がかっているようです。
↑ センニンソウ ↓ ボタンヅル
遠目にはボタンヅルは緑の中に溶け込んでしまい、花が目立ちません。
↑ サンショウの木を這い上がり、花を咲かせるセンニンソウ
センニンソウとボタンヅルの決定的な違いは葉の形です。
↑ センニンソウの葉 ↓ ボタンヅルの葉
センニンソウの葉は普通のクレマチスのような丸みを帯びた葉ですが、ボタンヅルは名前の由来となっているようにボタンの葉の形に似ています。
よく似ているセンニンソウとボタンヅルですが、生育地も少し違います。センニンソウは日本各地の野原に、ボタンヅルは北海道を除いた山野に自生しているそうです。花期は8月~9月となっていますが、例年私の庭ではお盆過ぎに咲いていました。昨年はお盆前に、今年はセンニンソウが少し早く7月の終わりごろから咲き始めました。少しずつ花の咲く時期が狂ってきているような気がします。
連日金メダルラッシュに沸くオリンピックもあと数日を残すだけとなりました。
メダルの授与式の時に、メダルと一緒に渡される花束がちょっと気になっていました。黄色のヒマワリは見てすぐに分かったのですが、青い花と黄緑の花が何だろうと考えてしまいました。青は時期的にリンドウだろうと見当が付いたのですが、黄緑色の花と言うと限られるので、カーネーションかキクかトルコキキョウだろうと思いました。でも私が知っているそれらの花はどれも淡いグリーンなので、当てはまらない気がしたのですが、日本と言えば菊、きっと新しく開発した緑のキクではないかと思いました。
ネットで調べると、あの花束のことはオリンピックビクトリーブーケという名であることが分かりました。そしてこのブーケには、震災からの復興の意味が込められているそうです。黄はヒマワリ(宮城産)、青はリンドウ(岩手産)、そして緑はトルコギキョウ(福島産)の3つの花にナルコラン(福島産)とハラン(東京産)が添えられているそうです。ブーケには被災地の特産の花が使われていたのです。
メダルと一緒に渡されるブーケにこんな意味が込められている事を知らなかったのは私だけでしょうか。無事オリンピックが終わることを願います。