今、まつこの庭ではあちこちでジュズダマが花を咲かせています。
ジュズダマと言うと、子どもの頃この実で遊んだことを思い出す人もいるかと思います。私の庭を訪れた花友は、庭にジュズダマがあることに驚き、そして懐かしがります。
ジュズダマは東南アジア原産のイネ科の多年草です。日本には古い時代に渡来し、野生化し日本全国に広がったようです。水辺に多くは田んぼの畔などに自生しています。
ジュズダマは雌雄同株で、トウモロコシに似た葉の脇からたくさんの花穂を枝垂れさせます。
花が咲く前からジュズダマの形をしているので、驚きです。この壺型のものを苞鞘(ホウショウ)と言い、雄花(おしべ)と雌花(めしべ)を内包しています。苞鞘はガクの役割になるのでしょうか。苞鞘の上から雄花と雌花が出て来ます。長く垂れ下がり黄色い葯が見えるのが雄花(おしべ)です。雌花(めしべ)はと言うと、
先が2つに分れた白いひも状のもののようです。雄花ばかりが目立ち存在感を示していますが、雌花は目立ちません。この雌花のめしべの上に雄花のおしべが垂れ下がり、受粉が行われるようです。受粉が済むとめしべは白から黄色に変わるようです。
実が熟すと白や灰色、黒へと実の色が変わります。昔この実をつないで数珠にしたので、数珠玉(ジュズダマ)の名があるようです。
ジュズダマに似たものにハト麦がありますが、ジュズダマを品種改良して食用にしたのが、ハト麦だそうです。最近は化粧品などにも利用されているようです。
私の庭では他にもこんな野草が花を咲かせています。
☆☆☆ ヨウシュヤマゴボウ ☆☆☆
ヨウシュヤマゴボウは北アメリカ原産の帰化植物で、ヤマゴボウ科の植物です。明治の初めに渡来し、今では野生化し、空き地や造成地などで多く見られます。↑ ヨウシュヤマゴボウの花(ヨウシュヤマゴボウの花は花弁が無く、白い花弁のように見えるものはガクだそうです。)
↑ ヨウシュヤマゴボウの実 ↓ 熟したヨウシュヤマゴボウの実
この黒く熟した実から鮮やかな赤紫色の液汁が取れ、子どもの色水遊びに使われます。アメリカでは、ヨウシュヤマゴボウをインク・ベリーと呼ぶそうです。
↑ ↓ クサギの花
クサギはクマツヅラ科の落葉小高木です。日本各地の山野の林縁に自生しています。枝や葉に悪臭が有るので臭木(クサギ)の名があります。実が熟すと、ガクが紅色になり、果実は藍色に変わります。クサギの名に反し、実は美しく変身します。
↑ ボタンクサギ(ベニバナクサギ、タマクサギ) ↓ 斑入り葉ボタンクサギ
ボタンクサギはクサギと同じクマツヅラ科の花木ですが、中国原産の落葉低木です。漢字で書くと牡丹臭木の通り、観賞用のクサギです、花色がピンク色なので、ベニバナクサギの別名もあります。
私が購入したのは斑入り葉のボタンクサギだったのですが、実生で育ったらしいボタンクサギは斑が入っていませんでした。庭のあちこちで育っています。
☆☆☆ ヘクソカズラ ☆☆☆
ヘクソカズラはアカネ科の多年草のつる植物で、日本全土の林の縁ややぶなどに生えています。株全体に悪臭があることから、屁糞葛(ヘクソカズラ)と呼ばれています。花の中央が赤く、お灸の跡に似ている事からヤイトバナの別名もあります。
クサギもそうですが、嫌な臭いを持つというだけで何と可哀そうな名前が付けられたことでしょう。花に注目すれば、可愛らしい名前が付いたでしょうに、気の毒です。
やっと2回目のワクチン接種が終わりました。1回目同様、接種部位のちょっとした痛み以外は頭痛や発熱もなく、副反応と言われるものはないようです。茨城は緊急事態宣言が出ていて、私の住む市も感染者が増えています。100%の安心は得られませんが、80%ぐらいは安心できると思います。抗体ができるまであと2週間、自粛しようと思っています。