秋も深まり、まつこの庭は晩秋を迎えています。
夕方、庭に出ると強い香りが漂ってきます。香りの主はヒイラギの白い花でした。ヒイラギは白い小さな花を咲かせますが、目立たないので見逃しがちです。
「えっ!?ヒイラギに花が咲くの?」と思った方もおられるかもしれません。あの節分に鬼を追い払うのにイワシの頭と共に飾られるヒイラギにも花が咲くのです。
ヒイラギの花が咲くと秋も終わりに近づいたことを感じます。
ヒイラギはキンモクセイと同じモクセイ科の植物で、福島県以西の本州、四国、九州、台湾に自生する常緑小高木です。葉の縁は先が鋭いトゲとなった鋸歯になっています。老樹になるとこのトゲが取れて丸くなり、先端だけにトゲが残るそうです。
私がヒイラギの花を見たのは、まだここ3,4年のことです。夫が山から小さなヒイラギの苗を取ってきて植えたものです。ヒイラギはキンモクセイと同じ雌雄異株で、キンモクセイと同じような香りを発すると言われていますが、これまで少ししか花を付けなかったせいか、ほとんど香らず、気付くのは花が終わるころでした。ところが今年は木全体にたくさんの花を付けたので、強烈な香りを放っているようです。キンモクセイは甘い香りがしますが、ヒイラギはキンモクセイとは全く違う香りです。表現しづらい香りで、私は好きではありません。
ヒイラギの花は11月ですが、実が熟するのは翌年の6月ごろです。黒紫色の小さな実です。私の庭のヒイラギは実を付けるので、雌株のようです。キンモクセイは中国原産で雄株しか日本へ渡来していないので、実を付けることは無いのですが、ヒイラギは雌株であっても両性花を付けるので、結実するようです。もしかしたら、ヒイラギの雄株の花はキンモクセイのような甘い香りなのかもしれません。
私の庭では今頃、こんな花も咲いています。
↑ ヤツデ ↓ エンゼルトランペット
ヤツデは毎年ヒイラギと同じころに咲きます。エンゼルトランペットは今年3回目の開花シーズンを迎えていますが、花色が薄いです。
↑ 唐子咲きサザンカ・丁子車 ↓ 獅子咲き椿・荒獅子
↑ ツバキ・夢 ↓ パイナップルセージ
↑ ↓ キク・名前不明
↑ キク・名前不明 ↓ イソギク(海岸の崖などに群生しているそうです。)
↑ デコラ咲きダリア・リド ↓ デコラ咲きダリア・ウエディングマーチ
↑ チョコレートコスモス ↓ シャスタ・デージー
シャスタ・デージーは初夏に咲く花ですが、秋に咲くのは私の庭では初めてです。私の庭ではまだ1度も霜が降りていないからでしょうか。
毎日毎日降霜を心配していた皇帝ダリアと皇帝ヒマワリは順調に開花が進んでいます。満開の日を迎えるのも夢ではないかもしれません。
この写真を見ると、皇帝ダリアより皇帝ヒマワリの方が背が高いように見えますが、皇帝ダリアは倒れて花を咲かせているからです。
この皇帝ダリアは、竹竿を使って高さを測ったところ約6mもありました。はるか上の方で花を咲かせています。カメラを通して花を見るようです。
倒れていた方が目の高さで花を愛でることができます。
明日22日は二十四節気の一つ小雪です。冬本番にはまだまだ及びませんが、山には雪が降り始めるころです。天気予報では、小春日和もあと1週間ぐらいだそうです。いよいよ霜が降りそうです。