やっと春になったと思ったとたん、今日などは日中20℃を超えていて、少し動くと暑く感じるほどです。買い物の帰りに寄ったホームセンターでは、蚊やゴキブリなどの夏の虫の殺虫剤などを並べ始めているところでした。さっそくゴキブリとムカデ退治用の凍殺ジェットを2本買いました。やっと春が来たと思ったのに、もう夏の準備です。日本から春と夏がなくなったとよく言われますが、痛感します。
今回はツバキの花です。今、温室やビニールハウスの中で真っ盛りです。
洋種椿がいくつか咲いています。
↑ ↓ ヘンリー・イ・ハンティントン
↑ ↓ エレガンスシャンペン
↑ ↓ バリーヌウデンス
↑ ↓ ブラックマジック
ツバキもまたアジサイやユリなどのようにヨーロッパに渡り、品種改良されて日本に里帰りしている植物の一つです。欧米人に好まれる椿は、八重咲きや牡丹咲きなどの花弁数の多い大輪種です。欧米のツバキ愛好家は、日本人が好むワビスケツバキなどの一重咲きの小中輪品種を「品種改良が進んでいないつまらないもの」とする傾向があるそうです。洋種つばきは、花径が10㎝を超え、つぼみはまるでバラのようで、見るからに豪華に咲きます。
プリンセス・雅子は日本で作出されましたが、元々はイギリスの愛好家から贈られた種から育てたものの枝替わりから生じたものだそうです。八重咲きと牡丹咲きが混じって咲きます。咲き分けの種類なので、絞り模様の他に赤や白などの花も咲くそうです。花弁に赤い縁取り(ピコテイ)が入るのが特徴だそうですが、残念ながらそのような花は咲きませんでした。
↑ プリンセス雅子の牡丹咲き ↓ プリンセス雅子の八重咲き
洋種以外のツバキも咲いています。
↑ ↓ 五色八重散り椿
五色八重散り椿と言う名がついている通り、本来は赤や白、絞りなど5種類の花を咲き分けるのですが、木が若いので絞りしか咲きませんでした。
↑ 羽衣(八重咲き) ↓ 友の浦(八重咲き、ピコティ)
↑ さつま(千重咲き、おしべが見えないほど花弁が多い咲き方)
↑ 日本錦(肥後ツバキ、おしべの部分が大きい) ↓ 菱唐糸(唐子咲き)
↑ ↓ 孔雀(列弁咲き、赤に白の絞り模様)
↑ 白孔雀(列弁咲き)
庭植えのツバキも何本かあるのですが、ワビスケツバキ以外はまだつぼみです。
3月も半ばになり、スイセンやチューリップの芽が日に日に大きくなるのが分かります。雑草も目立ち始めました。草取りはもちろん、ランの植え替え、宿根草の植え付けと、春の庭仕事が忙しくなりそうです。