まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

ホヤの花 2022-1

 まつこの庭の温室にホヤの開花シーズンがやってきました。

 ホヤはガガイモ科(キョウチクトウ科)のつる植物で、九州・沖縄から熱帯アジア、オーストラリア、太平洋諸島に約200種が自生しているそうです。蝋細工のような花を付けます。英名はワックスフラワーです。

 早い時は3月の終わりごろから咲き始めるのですが、今年は4月の終わりごろから咲き始めました。

↑ パキクラダの花  ↓ パキクラダの葉

  このパキクラダは昨年手に入れたもので、花を見るのは今年初めてです。名前が付いていなかったのですが、今年白い花を付けたので、ネットで調べて名前が分かりました。葉は多肉植物のようです。花の真ん中には次の花の蕾が用意されています。

 ホヤの花は1度花が付いたところ(花座)にまた花を付ける特徴がありますが、咲いている花の真ん中につぼみがはっきり見えるのは珍しいと思います。もう一つ珍しいのは、ガクが反り返ることです。

 ほとんどのホヤはガクと花弁がフラットに咲きます。

↑ カルノーサ・パーフェクトグリーン   赤い模様のある星形のものが花で、その周りの星型のものがガクです。

↑ カルノーサ・パーフェクトグリーンの花    ↓ パーフェクトグリーンの葉

 カルノーサは沖縄に自生しています。花色がサクラのように優しいピンク色であることから、サクラランの和名を持ちます。1つの小さい花は径1.5㎝ぐらいで、20~30個の花を球状に付け、花径は8㎝前後です。カルノーサは葉の変異が多く、緑一色のものをパーフェクトグリーン、葉の中央にクリーム色の斑が入るものをエキゾチカ、

葉の縁にクリーム色の斑が入るものをバリエガータ、

このクリーム色の斑入りがピンク色の変わったものをリップカラー、

と言います。エキゾチカとバリエガータは葉色が違っても、花色はほぼ同じですが、リップカラーは花色のピンクが濃いです。

エキゾチカ、バリエガータ、リップカラーなどのカルノーサは観葉植物として売られていることが多いですが、ツルは短く切られているので、花が咲くことはあまり知られていないようです。(カルノーサだけでなくホヤ一般に言えますが、長く伸びたツルに花を咲かせます。)

 カルノーサには、葉がねじれているものもあり、コンパクタと言います。

↑ コンパクタの葉  ↓ つぼみの膨らんだコンパクタ

コンパクタにも緑一色だけでなく外斑、中斑のものがあります。花色はサクラ色ですが、葉がねじれているように花は少しフリルがかっています。

↑ マチルダの花  ↓ マチルダの葉

↑ ゴールデンマージンの花  ↓ ゴールデンマージンの葉

これも昨年手に入れたもので、やはり観葉植物コーナーで売られていました。名前が付いていたので、名前のゴールデンにつられて黄色の花だと思っていましたが、予想外のピンク色の可愛い花でした。葉の大きさなどから想像していたよりずっと小さな花で1つの花は1㎝に満たない花で、ガクより花がずっと小さくて、よくよく見ないとその可愛らしさが分かりません。

↑ ↓ ラクノーサ 

4月の終わりごろから絶え間なく小さな花を複数咲かせています。1つの花は5㎜ぐらいで、20個前後の花が平らに円状に付きます。

↑ ↓ プビカリクス・ロイヤルハワイアンパープル

このプビカリクスは光の具合によって色が紫や灰色に見えたりする不思議なホヤです。葉はカルノーサより細めですが、花の形や大きさはカルノーサと同じぐらいです。

 この株にはほかのプビカリクスも植わっていたようで、ロイヤルハワイアンパープルとは別の花も咲きます。同じ株のように見えるのですが、つぼみの状態が全く違います。

 ホヤの開花シーズンが昨年は5回、一昨年は7回ありました。今年は果たしてどのくらいあるでしょうか? まだ花を1度も見たことのない種類もあるので、楽しみです。