まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

サルビアの花 2022

 秋も深まり晩秋を迎え、まつこの庭では秋咲きのサルビアが盛りを迎えています。

 サルビアは熱帯から亜熱帯に分布し、世界に約900種あると言われています。日本のアキギリもこのサルビアの仲間です。サルビアと言うと真夏に公園や学校の校庭などを彩る赤いサルビアを想起しますが、私の庭のサルビアはほとんどが秋咲きで、メキシコ原産のものが多いです。

↑ ↓ サルビア・マドレンシス・イエローマジェスティ(ファルシシアセージ)

 黄色のサルビアは珍しいと思います。イエローマジェスティはメキシコ原産のサルビア・マドレンシスの園芸種で、高さが2mになります。切り戻すと1mぐらいの高さで花を楽しめるというので、1度切り戻しをしたのですが、枝は増えても高さはやっぱり2mぐらいになりました。耐寒性は-5℃と言われ、戸外で冬越しは難しく、冬は温室に取り込みます。

 サルビアは大抵2つの名前を持っています。イエローマジェスティ(日本での流通名)の場合は、サルビア・マドレンシス・イエローマジェスティが学名で、ファルシシアセージは英名です。学名のサルビアは省略されることが多いようです。ファルシシアは春に黄色の花を咲かせるレンギョウのことで、花が似ているので、この名があるそうです。和名はレンギョウセージと言うそうです。

 これはレウカンサですが、

学名はサルビア・レウカンサで、英名はメキシカンブッシュセージ、アメジストセージ、ベルベットセージとたくさんあります。メキシコ原産で、耐寒は-7℃です。

 これは紫色の苞に紫色の花ですが、

紫色の苞に白い花や

 白い苞にピンクの花もあります。ピンクレウカンサと言っていますが、

学名はサルビア・レウカンサ・フェアリーピンクで、英名はピンクアメジストセージです。サルビアやセージは省略されることが多いので、ピンクレウカンサ、ピンクアメジスト、フェアリーピンクなどいろいろな名前が付いて流通しているようです。

↑ ↓ サルビア・エレガンス(パイナップルセージ、メキシコ原産、耐寒-7℃)

葉にパイナップルの香りがあるので、パイナップルセージの名前で流通しているようです。葉が緑色のものの他にライム色のものもあります。

↑ サルビア・メキシカーナ・ライムライト(メキシカンセージ・ライムライト、メキシコ原産のメキシカーナの園芸種、耐寒-7℃)

↑ サルビア・インボルクラタ(ローズリーフセージ、メキシコ原産、耐寒-5℃)

↑ サルビア・ディスコロール(ディスカラーセージ、ペルー原産、耐寒0℃)花色が黒のサルビアは珍しいです。耐寒は0℃ですが、私の庭では戸外での冬越しは無理なので、温室で冬越しします。

↑ サルビア・ガラニチカ(メドーセージ、メキシコ原産、耐寒-12℃)メドーセージの名で流通していますが、正式な英名はアースセンテッドセージと言うそうです。本来のメドーセージはヨーロッパ、西アジア原産のサルビア・プラテンシスで、どちらも花が青いことから日本で間違ってメドーセージの名で流通したそうです。

↑ サルビア・インディゴスパイヤー(ラベンダーセージ、園芸種、耐寒-12℃)

 メドーセージもラベンダーセージも同じような青い花を咲かせ、初夏から晩秋まで切り戻しをすると花が咲きつづけます。耐寒性もあり、地植えで冬越しできます。私の庭では特にメドーセージが丈夫でとにかく切っても切っても増えます。雑草防止には貴重な存在です。

↑ ↓ サルビア・コクシネア

コクシネアはアメリカ東南部やメキシコなど中南米原産で、英名はブラッドセージ、スカーレットセージ、テキサスセージ、トロピカルセージとたくさんあります。花色も赤、ピンク、白とあります。コクシネアは日本では種まき一年草扱いですが、現地では宿根草です。私の庭では、毎年こぼれ種から育って花を咲かせます。

↑ スーパーサルビア・ゴーゴースカーレット(交配種)

 一見、公園や校庭でよく見かけるサルビア・スプレンデスに似ていますが、スーパーの名前の通り背丈が1mぐらいあります。スプレンデンスより耐寒性があり、温かい地方なら地植えでも越冬できるそうですが、私の庭ではここ3年ぐらい温室で冬越ししています。

 今咲いているサルビアは宿根サルビアと言われてはいますが、メキシコ原産のものが多いので、私の庭では地植えでは越冬できません。霜が降りる頃には温室へ取り込むようにしています。今福神草と並行して温室への取り込み作業をしています。腰を痛めないように労わりながらの作業なので、なかなか仕事がはかどりません。