まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

大寒のころ  蝋梅(ロウバイ)

 今日1月20日は、二十四節気の最後24番目、「大寒(だいかん)」です。

 二十四節気というのは、2500年ぐらい前中国で太陽の動きをもとに農作業の目安として作られた暦だそうです。

 1年で昼の時間がもっとも長い日を「夏至(げし)」、最も短い日を「冬至(とうじ)」と決め、昼と夜の長さがほぼ同じ日を「春分(しゅんぶん)」「秋分(しゅうぶん)」として、これを「二至二分(にしにぶん)」と言い、これは春夏秋冬の季節の真ん中に当たります。細やかに季節の変化を感じ取り、農作業や生活に生かすために、4つの季節を更に6等分したものが、二十四節気です。

 日本へは平安時代に伝わり、農作業の目安や行事に使われてきたそうです。もともとは中国の暦であったことや旧暦のもとで使われて来たことなど、また温暖化など気象の変化から、現代の気候や季節感にはズレがありますが、今でも季節を表す言葉や伝統行事として使われているようです。

 大寒は1年中で一番寒い時期ですが、この1週間寒中とは思えないような暖かい日が続きました。今夜から今シーズン最強の寒波がやってくるそうです。

 今の時期、まつこの庭は冬枯れの寂しい庭ですが、ロウバイが咲き始め、盛りを迎えようとしています。花が少ないせいか、まだ香りは感じられません。

 ロウバイロウバイ科の中国原産の落葉低木ですが、日本へは江戸時代初期に渡来し、鑑賞用として植えられたそうです。花弁は黄の半透明で蝋細工を思わせることから、また今の時期に咲く梅の花に似ていることから、蝋梅(ロウバイ)の名があるそうです。しかし、梅はバラ科の植物なので、ロウバイは梅の仲間ではないそうです。

 ロウバイの花は花弁の内側が紫褐色ですが、私の家のロウバイは内側も黄なので、ソシンロウバイのようです。ブログを辿ると、私の家のソシンロウバイは例年暮れのうちから咲き始め、大寒のころには満開になるのですが、今年は咲きはじめが遅くまだまだつぼみが多い状態です。満開になるのは立春のころでしょう。

 大寒は一番寒い時期ですが、これからは寒さが弱まり春へと向かって行くころでもあります。太陽が少しずつ力を取り戻し、生き物は目覚めの準備を進めているようです。少しですが、日が伸びていることを感じます。まつこの庭では、春を告げるスノードロップスイセンが咲き始めました。

↑ スノードロップ   ↓ スイセン

 玄関前のビオラは例年今の時期、寒さで花がドライフラワーのようになるのですが、今のところ痛みは少なく元気です。今夜からやって来るという最強寒波が心配です。

 春の花ラナンキュラスもお店に並び始めました。

↑ ↓ ラナンキュラス・綾リッチ

↑ ラナンキュラス・ルージュルージュ ↓ ラナンキュラス・ポンポン

 ラナンキュラス・ポンポンはイタリアで作出されたラナンキュラスだそうです。

 今大流行のラナンキュラス・ラックスも、苗や花付き苗がお店に並び始めました。私の家のラックスはまだまだ花は咲きそうにありませんが、元気に育っています。

 一年間二十四節気と共にまつこの庭を見てきましたが、季節の花が大分ずれていることを今更ながらに感じました。その時々をブログを辿ってみると、やっぱりこの時期にこの花が咲いたと思うこともありますが、この時期にはこんな花が咲いていたのに1カ月も早いとか遅いとか、咲く時期じゃないのに狂い咲きしたとか、同じ花が2回も咲いたとか思うことも多々あります。気象が大きく変ってきていることが大きな原因なのでしょうね。季節感が失われているということがよく言われていますが、それだからこそ二十四節気の季節を表す言葉を意識して生活したいと思いました。





 

椿の花 2026-1 唐子咲き雲竜椿

 1月も半ばとなりました。寒らしい冷え込みになったかと思うと、寒とは思えないような暖かさになったり、そうかと思うと春先の風物詩、黄砂がやって来たり、寒だというのに目まぐるしく天候が変わっています。

 まつこの庭の温室やビニールハウスの中では、椿の開花シーズンが始まりました。

↑ ↓ 唐子咲き雲竜椿

 椿の花は花弁は5~6枚で、中央にはたくさんのおしべが筒状になっています。椿の花の咲き方として、一重、八重、千重、唐子、牡丹、獅子咲きなどがあります。唐子咲きと言うのは、おしべが花弁化したもので、中央が盛り上がっています。唐子というのは中国の子どものことで、この咲き方が唐子に似ていることから名付けられたようです。この雲竜椿はもともとの花弁より唐子の部分の方がとても大きいです。同じ咲き方の雪灯籠や絞り丁子と比べても分かると思います。

↑ 唐子咲き椿・雪灯籠   ↓ 唐子咲き椿・絞り丁子

 唐子咲きは椿の咲き方で多く使われますが、丁子咲きとか半八重咲き、マーガレット咲きなどと言われることもあります。

 唐子咲き雲竜椿は唐子咲きが花の咲き方を、雲竜は枝の形を表しています。枝は普通上や横に伸びますが、この雲竜椿は枝が自然に上下左右に、時には螺旋状に曲がりくねって伸びていきます。

その曲がりくねった樹形が、天に昇る龍のように見えることからこの名があるそうです。

 他にもこんな椿が咲いています。

 ↓ 玉霞(一重咲き)   ↓ 隠れ磯(一重咲き)   

隠れ磯はあずき色に白い縁取りのある椿です。色が珍しいです。

↑ 黄色椿・初黄(一重)   ↓ 中国椿・金花茶

初黄は金花茶の交配種で、黄色の椿です。色がやはり珍しいです。

↑ 白侘助    ↓ 紅侘助

 侘助椿は小輪でロート状の咲き方で、侘助咲きとか猪口(ちょこ)咲きとか言います。小ぶりな一重咲きが茶花として古くから愛好されてきたようです。

↑ 太神楽(牡丹咲き)   ↓ 玉ありあけ(牡丹咲き)

↑ 荒獅子(獅子咲き)

 花弁が8枚以上を八重咲きと言い、牡丹咲きも獅子咲きも八重咲きです。普通八重咲きは中央部におしべが見えますが、牡丹咲きはおしべ部分が幾つかに切れています。獅子咲きは牡丹咲きのおしべの花弁化がもっと進んだものだそうです。(正直私には区別がつきません。)八重咲きの椿は、樹の栄養状態や気候などによっても単純な八重咲きになったり、牡丹咲き、獅子咲き、唐子咲きなどになって、とても面白い植物だと思います。

 椿の開花シーズンは4月ごろまで続きます。シーズンはまだ始まったばかりです。しばらく椿の花を楽しめそうです。


 

 

 

冬のラン 和ラン

 新年を迎えたと思ったら、もう10日が過ぎました。今寒中で、強い寒波が日本列島を襲っています。連休には今シーズン最強寒波襲来とのことで、大雪予報もあります。成人の日もあるので、交通に障害が出ないと良いのですが、ちょっと心配ですね。

 今回は、12月から1月にかけてまつこの庭の温室で咲いた冬のランです。

 今、和ランと呼ばれるランが盛りです。

↑ ↓ 和ラン・一葉

  

 和ランというのは、春蘭(シュンラン)や寒蘭(カンラン)などの東洋ランと洋ランのシンビジュームとの交配で2000年初めごろにできた新しいランで、東洋ランの持つ「和」の趣と洋ランの持つ華やかさを併せ持ったランとして誕生しました。和製シンビジュームと言っても良いと思います。バブル期に大流行した洋ランのシンビジュームは大型で、華やかでしたが、場所を取るのが欠点でした。その点和ランは、何より花や姿が小ぶりで、香りのよいものもあり、テーブルの上に飾るのにぴったりの大きさです。それがテーブルシンビジュームとも言われ、人気の秘密のようです。ネーミングも日本の伝統美や季節感などを表現して、親しみが持てるように工夫されているようです。

↑ 夕霧   ↓ 冬時雨(ふゆしぐれ)

↑ ふるさと   ↓ 丹頂

 花色や形と名前を合せて見るとなるほどと頷けます。

 他にもこんなランが咲きました。

↑ カトレア・ロエブリング  ↓ カトレア・ポーシャカニザロ

 カトレア・ロエブリングは12月の初めに咲いたものとは別の株で、ポーシャカニザロは同じ株で2茎めです。

↑ ミディコチョウラン    ↓ ミニコチョウラン

↑ マキシラリア・シュンケアナ(ブラジル原産)

 このマキシラリア・シュンケアナは11月の終りごろからずっと咲き続けています。3か月目に入りましたが、まだまだ咲き続けそうです。

 私とランとのお付き合いは50年近くになります。出会いはまさにバブルのころで、職場の同僚が育てていた黄色のシンビジュームでした。そのころランと言えば、お金持ちの趣味で、高嶺の花でしたが、普通の人でも温室なしで育てられるということに衝撃を受けました。そのうち花木センターなどにシンビジュームの鉢が並び、私でも育てられるようになりました。シンビジュームからカトレア、その他いろいろとランへの興味に変遷はありましたが、未だにお付き合いが続いています。ラン以外の花にも興味が広がりましたが、ランだけは大切にしようと思っています。私の人生を支えてくれたもう一人(もう一つ?)の伴侶のようなものですから。

 

小寒のころ ヌタンスの花

 今日1月5日は二十四節気の23番目、「小寒(しょうかん)」です。寒さが更に厳しくなるころです。小寒を「寒の入り」と言い、節分(2月3日)までを「寒中」「寒の内」と言い、節分の翌日立春(2月4日)は「寒の明け」となります。寒中は寒さが最も厳しく、野山や生き物は動きを止めているようです。この時期、人々は健康を気遣い寒中見舞いを出したり、無病息災を願って七草(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)粥を食べたりします。

 寒中に咲く花と言うと、椿、蝋梅(ロウバイ)、福寿草水仙、パンジービオラクリスマスローズなどがあげられます。まつこの庭では、椿は暮れから、水仙クリスマスローズは新年を迎えて咲き始め、蠟梅はつぼみが固く、福寿草にいたってはまだ芽すら見えません。玄関前のビオラやパンジーは依然として元気です。

↑ ↓ 日本スイセン(寒咲きスイセン)  

 このスイセンは冬の厳しい寒さの中で咲くことから「雪中花」の名もあります。

 私の庭の日本スイセンは以前は暮れのうちから咲き始め、毎年新年の生け花に使っていたのですが、ここ3年ぐらい新年になってから咲くようになり、生け花に入れられなくなりました。

↑ 白侘助椿    ↓ オトメサザンカ

↑ クリスマスローズ・ピンクフロスト  ↓ クリスマスローズ・ノイガー

↑ パンジーと葉ボタンの寄せ植え  ↓ ウサギビオラの寄せ植え

↑ パンジー・ギャラクシーとフレアーブルーの寄せ植え ↓ 華あられの寄せ植え

 今のところパンジービオラは元気ですが、大寒のころにはさすがに花や葉が痛み、ドライフラワーのようになってしまいます。

 温室の中では、こんな花が咲いています。

↑ ジンチョウゲ信濃錦   ↓ ルクリア

↑ ↓ ヌタンス

 ヌタンスは正式名がビルベルギア・ヌタンスと言い、ブラジル、パラグアイウルグアイ、アルゼンチンなど南アメリカ原産で、パイナップル科の植物で、和名がヨウラクツツアナナスです。ヌタンスは「頷く」という意だそうで、この花は下を向いて咲くので、ヌタンスの名が納得です。ピンク色はガクで、そこから下を向いた紺色のラインが入ったグリーンとピンクのものが花弁で、その下に黄色の垂れ下がったものがおしべです。色と言い、形と言い、エキゾチックな花です。英名は「女王の涙」、ヨウラクというのはインドの仏様の飾り物を意味するそうなので、高貴な花なのでしょうね。アナナスはパイナップルのことだそうです。

 ヌタンスは株の真ン中が筒のようになっていて、(それで和名にツツがはいるようですが)そこに水が溜まっています。水がたまったままでは、腐ってしまうと思い逆さにして水を空けていました。あとでそういう性質であることを知って、おかしくなりました。このツツの中から茎が立ち上がって花を咲かせます。

 ヌタンスは軒下で冬越しできるように比較的寒さには強いようですが、花期は3月ごろのようです。私は温室へ入れて置くので、少し早く花が咲きます。

 まつこの庭では、まだまだユズがたくさん生っています。お友達や親戚の人にも沢山あげて、ユズジャムも作りましたが、とてもとても使いきれません。木の上のほうは高くて実を取ることができません。もったいないと思っても黙って見ているほかありません。

 さすがに立冬を過ぎてからは、実が落ち始めました。拾い集めて処分するのが大変です。大寒のころには無くなることでしょう。








 

お正月飾り 2026 

 新年おめでとうございます。

 2026年(令和8年)が穏やかに明けました。今年も「まつこの庭」にお付き合い頂けると、嬉しいです。よろしくお願いいたします。

 

 毎年、家にあるものを使った手作りのお正月飾りで新年を迎えます。年末に3つ用意しました。

 玄関には門松風寄せ植えを飾ります。

 門松は、新年の福をもたらす年神様が家を見つけるための目印として、門口に飾られるものです。平安時代宮中行事が起源とされ、室町時代には松と竹を組み合わせた現在の原型ができたと言われています。松は長寿と永遠、竹は生命と繁栄を象徴し、邪気を払って福を招き入れる意味が込められているそうです。

 門松風寄せ植えは、2018年から始めて今年で9回目です。竹は家の裏の竹林から真竹を切り出します。鋸で竹を斜めに切断し、小刀で断面を削り、3本麻縄で結わえて、松の木(市販のもの)を添えて完成です。年に1回の作業なので、なかなか腕は上達しませんが、形がいびつなのもご愛敬です。

 大きな鉢(もともとはプレゼントのコチョウランが植えられていたもの)の真ん中に門松(風)を据えて、その前にスイセン・テタテータ、プリムラ・マラコイデス、ヤブコウジの鉢を入れ、前面に紅白の葉ボタンを入れて、お正月のピックと銀柳の枝を添えれば、門松風寄せ植え(寄せ鉢)の完成です。本当はプリムラのところにピンクのシクラメンを入れる予定でしたが、鉢が大きくて入らないので、諦めました。ピンクのプリムラがあればよかったのですが。

 キャンバスプランターもお正月仕様です。

 キャンバスプランターを手作りしたのが2017年なので、今の時期キャンバスプランターがお正月仕様になったのも2018年のお正月からです。

 キャンバスの中にはミニサイズの門松(風)とヤブコウジ、紅白の葉ボタン、スイセン・テタテータ、八重咲きのシクラメンが入っています。このシクラメンを本当は門松風寄せ植えに入れたかったのです。キャンバスの上にはシクラメン・イリュウジアが載っています。キャンバスの下のイスには、イベリスクリスマスローズ・ノイガー、ビオラ・マーブルを飾りました。

 玄関の中には、これもまた自己流の生け花を飾りました。

 この自己流生け花はもう30年近くなると思います。生け花を習ったことがないので、「これは生け花ではない。」と言われそうですが・・・。松と金柳と銀柳は市販のものですが、ナンテンとフクレミカン、ラン2種はみんな私の庭にあるものです。ナンテンは「難を転じて福となす」と縁起の良いものとして昔からお正月飾りに使われました。フクレミカンはつくば地方の特産物ですが、漢字で書くと「福来蜜柑」と書くように福がやって来る縁起のよいものとされています。昨年はナンテンとフクレミカンの実が不作で、市販のセンリョウの枝を使いました。

 そして年末にたまたま咲いているランの花を使うのが、私流です。「生け花にカトレアは合わないでしょう。」と言われそうですが、そこが私流です。温室の中で咲いているランを使わない手はないでしょう。カトレアが咲いている時はそれを使うと華やかさが増すのですが、今年は青いカトレアしか咲いていなかったので、今咲いている和ラン(東洋ランとシンビジュームームの交配種)を使いました。

 白い花が和ラン・丹頂、赤い花が和ラン・ふるさとです。丹頂の白がチャームポイントになったかなと思います。あるもので作るので、なかなか思うようにはいきませんね。

 これらの飾りに使った植物の中には、生け花はいいですが、外に置きっぱなしにできないものがあり、夕方には玄関内へ入れなければならないものもあります。ある時、出しっぱなしだったスイセンの花がドライフラワーのようになったり、ヤブコウジの実が小鳥に食べられて無くなっていたりしたことがありました。

 今夜は関東地方にも大雪の予報が出ています。初雪になればうれしいですが、大雪になれば後のことを考えるとちょっと厄介です。ほどほどに降ってくれるとよいのですが。

 今年はどんな年になるのでしょうか。自然災害が少しでも減ってくれるとよいのですが・・・・。特に昨夏のような酷暑は困ります。穏やかな一年になることを願っています。

 



 

年末のまつこの庭 シモバシラの霜柱(氷の花)

 今年もあと1日で終わりです。年を取ると1年が過ぎるのが早いこと早いこと。今年は年女でしたが、特別良いことも悪いこともなく過ぎそうです。平凡な日を過ごす、それが一番幸せなことなのかもしれませんね。

 まつこの庭は、すっかり冬枯れてしまいましたが、枯れた植物の処分がまだ終えずに年を越してしまいそうです。今のところここ数年年末の年中行事のようになっている坐骨神経痛が起きないでいるので、それがうれしいです。大掃除も無理をせず、出来る範囲で済ませて、年を越したいと思っています。

 一昨日の朝は冷え込んで、私の家の軒下で-7℃を記録しました。最近は朝寒いので9時ごろにならないと外に出ないのですが、この日も9時ごろだったにもかかわらず、青空が広がっているのに、外は霜で真っ白でした。クリスマスが雨だったので、空気中も土中も水分をたくさん含んでいたらしく、急激な冷え込みに葉っぱには霜が降り、

地面には霜柱が立っていました。

最近は雨があまり降らず、霜柱を見たのは久しぶりの気がしました。放置してあった水がめや発泡スチロールの箱には分厚い氷が張り、青空を写していました。

 温室を開けようとしたら、温室の軒先やコンクリートの土台に結露によってできた氷柱(つらら)がぶら下がっていました。

この日の朝は冬の風物詩と言われる霜、霜柱、氷、氷柱が勢ぞろいしていました。その時、もしかしてシモバシラにも霜柱(氷の花)が出来て居るかも知れないと思い、見にいくと期待通りありました。

シモバシラに見事に氷の花が咲いていました。めったに見ることの出来ない花です。

 シモバシラは日本固有のシソ科の多年草で、関東以西から九州に自生しています。9~10月にかけて、白い花を咲かせます。

私の庭では10月に花が咲きました。

 シモバシラは、冬になると枯れた茎に霜柱のような氷の結晶(氷の花)ができることからこの名があります。シモバシラの茎は冬になると枯れてしまいますが、根は生きていて枯れた茎の導管が水を吸い上げ続けます。外気温が氷点下になると同管内の水分が凍り、茎から氷の花を咲かせるのだそうです。一度氷の花ができると茎の細胞が壊れ、水を吸い上げられなくなるので、氷の花が見られるのは一度きりと言われています。今年最後に珍しいものが見られ、ラッキーでした。

 

 2025年、今年一年を振り返ってみました。お正月早々カリフォルニアの山火事から始まり、大船渡、大分、香港と今年は大火事の多い年でした。今年も世界各地で酷暑、豪雨、洪水、地震など自然災害が多かったです。今年の文字に表された「熊」の出没も連日報道され、冬眠をしない熊が話題になりました。これらは地球温暖化の影響が如実に表れているように思います。特に今年は厳寒から急に暑くなり、猛暑が収まらないうちに寒くなり、日本は春や秋の無い二季になったのだなと痛感させられました。庭仕事をする私にとっては、本当に大変な年でした。自然だけでなく、社会経済面でも、トランプ関税、日中関係悪化、米の高止まり・物価高、教師の盗撮、道路の陥没など暗いニュースが多かったように思います。

 日本初の女性首相誕生、坂口志文さんと北川進さんのノーベル賞ダブル受賞、相撲で2人の横綱大関の誕生、ドジャースの連覇など明るく楽しいニュースもありました。特に大谷翔平選手と山本由伸選手と佐々木朗希選手のドジャーストリオの活躍は、毎日のようにわくわくどきどきさせられました。日本人の誇りと希望を与えてくれたように思いました。

 

 今年一年「まつこの庭」にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 どうぞ良い年をお迎えください。

 

上向きに咲くシクラメン・イリュージア

 今日はクリスマスです。クリスマスの花と言えば、ポインセチアシクラメンがあげられます。クリスマスの時期はキャンバスプランターに、クリスマスのオーナメントと共にポインセチアシクラメンを飾ります。

 キャンバスの中には左からポインセチア・ジングルベル、葉ボタン2種、クレマチス・アンスンエンシス、シクラメン・ジックス、シクラメン・SAMURAIが入っています。

 私の子どものころのクリスマスは、年に1回ケーキが食べられる日でした。貧しい農家の生まれでしたから日常的にケーキを食べるということはなく、クリスマスは特別な日でした。そしてケーキと一緒に思い出されるのが、赤いシクラメンです。10才年上の兄が社会人となっていて、クリスマスにはケーキとシクラメンの花を用意してくれていたのです。シクラメンの花を見ながら家族そろってケーキを食べるのが年に1度のお楽しみでした。私にとって赤いシクラメンの花はクリスマスの思い出の花となりました。

 シクラメンの花が世間に周知され、出回るようになったのは、1975年に布施明が歌った「シクラメンのかほり」が大流行したからです。私はその10年以上も前にシクラメンに出会っていたことになりますが、おそらくシクラメンが市場に出始めたころだと思います。今思うとすごいことだと思います。赤いシクラメンが主流でしたが、「真綿色した・・・」で始まる歌詞のお陰で、白のシクラメンが売れ、その当時は無かった香りの有るシクラメンや3番の歌詞にある紫色のシクラメンの開発に繋がったそうです。

 「シクラメンのかほり」から50年、今ではシクラメンは大きな進化を遂げ、色は赤はもちろん白、ピンク、紫、黄、それらの2色咲き、咲き方も八重咲き、フリル咲き、ベル咲き(花弁が下向き)、それらが合わさった咲き方など色も形も咲き方もバラエティーに富んでいます。大きさもガーデンシクラメンと呼ばれる小型のものから大輪の花を付ける大型のものまで千差万別です。新しい花珍しい花変わった花大好きな私には、シクラメンは魅力的な花の一つです。見ると欲しくなるので、ついついたくさん集まってしまいます。

↑ SAMURAI(ブルーと白の2色咲き)  ↓ 名前不明(赤に白の縁取り、八重咲き)

↑ 左側ドラゴン(ブルーシクラメン)、右側スワン(フリル咲き)両方ともミニサイズ

↑ フェアリーシルエット(八重咲き)  ↓ ピーコック(花弁も葉も細い)

 シクラメンサクラソウ科の球根植物で、北アフリカから中近東、ヨーロッパの地中海沿岸地域が原産です。球根植物と言われますが、正確にはジャガイモなどと同じ茎が肥大した塊根植物だそうです。シクラメンが受粉すると茎がくるくると巻くので、それを意味するサイクルが名前の由来だそうです。球根が円盤のように丸いことから名付けられたという説もあるようです。

 日本には明治時代に入って来たそうですが、和名は「豚の饅頭」と「篝火花(かがりびばな)」の2つがあるそうです。前者は植物学者大久保三郎博士がヨーロッパでは豚や猪がシクラメンの球根を掘り出して食べることから「豚のパン」と呼んでいたのを和訳して、「豚の饅頭」と名付けたそうです。後者は植物学者牧野富太郎博士が、シクラメンを初めて見た九条武子さんが「篝火のようですね。」と言った言葉から、豚の饅頭ではシクラメンが可哀そうすぎるというので、「篝火花」と名付けたそうです。ピーコックはまさに篝火花にふさわしい花形ですね。

 シクラメンは花弁が5枚、ガクも5枚、おしべも5本あるそうです。花は下を向いて咲き、花弁の先は上に反り返るのが普通です。ところが花弁が反り返らないものがあります。

↑ 天使の羽(花弁に羽根のような突起あり、横向き?)   ↓ ジックス(ベル咲き)

ジックスは上の白いガクが特徴的です。花友からのプレゼントです。

 最近ワンコインコーナーで、下向きどころか上向きに咲いているシクラメンを見つけました。イリュージア・ピンクラテという名前です。

 遠目にはジックスとイリュージアはどちらもミニサイズで、そっくりに見えます。

左がジックス、右がイリュージアです。上から見ると

これがジックスで白いガクが見えて、下向きに咲いていることがわかります。

これはイリュージアで、真ん中にしべが見え、上向きに咲いていることが分かります。しかも花弁の上には、天使の羽に似たようなようなものが付いています。まだ新しい品種でオランダで作出され、昨年から日本では出回るようになったばかりだそうです。花もちがとても良く株を覆いつくすほど花も沢山咲くそうです。イリュージアは「幻想」という意味だそうです。この花に気付いてからあちこちのガーデンセンターに3~5倍の値段で売られているのを見かけました。そんな新しい花をワンコインで手に入れられたなんて、何てラッキーでしょう。

 新しい花珍しい花変わった花を手に入れるのはもちろん魅力的ですが、それをリーズナブルな価格で手に入れられたら、もっと素敵です。これだからガーデンセンター巡りは止められないんですよね。