今の時期一年の中で一番寒いはずの寒中なのですが、3月のような暖かさが続きました。また寒くなるようですが、2月は平年並み、3月は気温高めという予報が出ています。去年のようにまた桜が早く咲くのでしょうか。温暖化の影響で、これからの冬は、厳寒で短くなるようです。
今まつこの庭では、温室の中や軒下で椿が花を付けています。
今年初めて開花したのは、「金華美女(きんかびじょ)」です。
金華美女は中国産の大輪(花径12㎝)の椿です。写真では分かりづらいですが、黒紅色地に紅覆輪が入る大輪の千重咲きです。
完全に開くと黒紅色が薄れ、紅色一色のように見えます。この花は花弁が列をなすように並んでいるので、列弁咲きとも言われます。金華美女は今年初めてしかも1つしかつぼみを持たなかったのがちょっと残念です。来年以降複数の花が付けば、普通の千重咲きも見られると思います。
椿は大きさが、極大輪(花径13㎝以上)、大輪(花径10~13㎝)、中輪(7~10㎝)、小輪(4~7㎝)、極小輪(4㎝以下)と分けられます。
↑ 西王母(中輪、一重咲き) ↓ 尾張五色椿(中輪、一重咲き)
尾張五色椿は本来赤、白、ピンク、絞りと5色に咲き分ける椿ですが、私の家の株はまだ白と白に赤の絞りしか咲いたことがありません。
↑ 白侘助(小輪、猪口咲き、一重咲き) ↓ 吹雪白玉(中輪、吹っ掛け絞り、一重)
猪口咲きは咲き方がお猪口(ちょこ)に似ていることから、吹っ掛け絞りは霧のような細かい点の模様のことです。
↑ 参平椿(中輪、ピンク地に白覆輪、一重咲き)
↑ ↓ エレガンス・スプレンダー(中輪、ピンク地に白覆輪、ボタン咲き)
↑ ブラックレース(大輪、千重咲き) ↓ 雪灯籠(中輪、唐子咲き)
唐子咲きは、中国の男の子(唐子)の頭に似ていることからだそうです。
↑ 玉ありあけ(大輪、白覆輪、唐子咲き) ↓ 玉ありあけ(大輪、白覆輪、八重咲き)
玉ありあけは本来ボタン咲きですが、普通の八重咲きや唐子咲きなども咲きます。
↑ ↓ 葵の上(中輪、ピンクと白のバイカラー、平開一重咲き)
葵の上は中国椿・ユーシネンシスと寒椿(椿とサザンカの交配種)の交配種なので、サザンカの血を引き継ぎ、サザンカの花に良く似ています。花弁が1枚ごとに白とピンクになっているのも可愛い感じがします。
↑ サザンカ・古金襴(中輪、ピンク地に赤のスジ模様、一重咲き)
椿は花色が赤、ピンク、白、黄とそれほど色数はありませんが、赤は黒味がかっていたり、紫がかったりしていたり、点や筋などの模様が入ったりして、咲き方も八重、千重、唐子などバラエティーに富んでいて、楽しみの多い植物です。椿は1月から3月ごろが花の盛りなので、まだまだ楽しみは続きます。